乗とは、以下のことを表す。
- 乗 - 掛け算のこと。乗法。
- 乗 - 冪乗のこと。また何回乗じたかを表す接尾辞
- 乗 - 春秋時代の晋の歴史書
- 乗 - 仏教の教え、教派。大乗仏教、小乗仏教。
- 乗 - 土地の面積の単位
- 乗 - 乗り物のこと
- 乗 - 中国語圏の名
漢字として
乘
- Unicode
- U+4E58
- JIS X 0213
- 1-48-11
- 部首
- 丿部
- 画数
- 11画
- 意味
- 乗り物に乗る、乗り物、機会に乗じる、つけこむ、掛け算、数の4という意味がある。
- 旧字体は乘。
- 〔説文解字〕の本字は椉で〔説文・巻五〕に「覆ふなり」とある。〔玉篇〕には「升(のぼ)るなり」とある。乗は異体の一つで〔玉篇〕に「今文」とある。
- 字形
- 会意。諸説ある。
- 〔説文〕は「入、桀に從ふ。桀は黠なり。軍法に乘と曰ふ」とあり、入+桀の会意としている。桀は磔の初文で、はりつけをしている字であり、入+桀で悪人を凌ぐということらしい。
- ほかに禾の上に人が二人乗っている字で、木の上に人が乗るという意味の字という説がある。
- 音訓
- 音読みはショウ(漢音)、ジョウ(呉音)、訓読みは、のる、のせる。名のりに、あき・しげ、などがある。
- 規格・区分
- 乗は常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 乗を声符とする漢字には、騬などがある。
- 語彙
- 乗員・乗艦・乗機・乗客・乗降・乗載・乗算・乗車・乗数・乗数効果・乗船・乗馬・乗法
異体字
- 乘は旧字体で人名用漢字である。2004年に常用漢字表の参考字体から人名用漢字に格上げされた。JIS X 0213第二水準。
- 椉は、〔説文〕の本字。JIS X 0212補助漢字。
- 𠅞は、〔説文〕に「古文の乘、几に从ふ」とある異体字。〔玉篇〕に「古文」とある。
- 𠅟は、〔字彙補〕に「古乘字」とある異体字。
- 𠓸は、〔字彙補〕に「古文の乘字」とある異体字。
- 𠨇は、〔字彙補〕に「音義、乘と同じ。〔海篇金鏡〕に見ゆ」とある異体字。
- 𣔕は、〔五音篇海〕に「古文」とある異体字。
関連項目
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