乱とは、内乱や戦争、騒動などによって平和が乱されること、またその出来事のことである。
また以下のことを表す。
人名
- 乱一世(らん、1950年 - ) - 日本のタレント、ナレーター
- 早瀬乱(らん、1963年 - ) - 日本の小説家
- 飛龍乱(らん) - 日本の漫画家
- 高場乱(おさむ、1831年 - 1891年) - 江戸時代末期の儒学者
漢字として
亂
- Unicode
- U+4E82
- JIS X 0213
- 1-48-12
- 部首
- 乚部
- 画数
- 13画
- 意味
- 治める、もつれる、乱れる、秩序を失う、戦争、騒乱、造反、ふしだら、紛う、迷う、むやみに、昏い、誤る、渡る、水を横切る、(濫と通じて)みだりに。また爛を代用する。
- 旧字体は亂。亂は〔説文解字〕に「治むるなり」とある。〔爾雅・釈詁〕にも「亂、治むるなり」とある。乱は〔干禄字書〕に亂の俗字とある。
- 字形
- 乙+𤔔の会意。𤔔は糸巻きに巻いた糸の上下に手がある字で、乱れる意味の字。それに乙を加え、乱れた糸を整理するという字である。〔説文〕にあるように治めるが原義で、〔書経〕などに例がある。𤔔のみだれる意味と乱のおさめる意味は、正反対のものだが混用されるようになり、今では乱れる意味で使われるようになった。
- 音訓
- 音読みはラン(漢音、呉音)、ロン(唐音)、訓読みは、みだれる、みだす。名のりに、おさむ、などがある。
- 規格・区分
- 乱は常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 亂(乱)を声符とする漢字には、薍、などがある。
- 語彙
- 乱鴉・乱雲・乱獲・乱逆・乱気流・乱交・乱国・乱雑・乱射・乱心・乱臣賊子・乱酔・乱世・乱石・乱造・乱戦・乱打・乱丁・乱調・乱闘・乱読・乱入・乱発・乱髪・乱伐・乱費・乱邦・乱峰・乱暴・乱脈・乱用・乱立・乱流・乱倫・乱惑
異体字
- 亂は旧字体。常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 𠧎は、〔集韻〕に「古、作る」とある異体字。
- 𠧏は、〔集韻〕に「古、作る」とある異体字。
- 𠮗は、〔集韻〕に「古、作る」とある異体字。
- 𤕍は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𢮣は、〔篇海〕にある古文。
- 𠃶は、〔篇海類編〕にある異体字。
- 𠃹は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𠃿は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𠦸は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𢿮は、〔説文長箋〕にある異体字。
- 𢿢(𢿳)は、〔正字通〕にある異体字。〔説文〕に「煩なり」と別の字として載っている。〔集韻〕に通じて亂と作るとある。
- 𤔔は、〔漢語大字典・異体字表〕に異体字として載っている。亂・𢿢の偏の部分。→𤔔
- 𤔐は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔説文〕に𤔔の異体字として載っている。
- 𤔒は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔玉篇〕に𤔔の異体字として載っている。
- 𤔦は、〔康煕字典〕に〔字彙補〕を引いて「亂と同じ」とある異体字。
- 𤔬は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𤕅は、〔字彙補〕にある異体字。
- 釠は、〔竜龕手鑑〕に「俗」とある字。
- 乿は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。治の異体字と同形。
- 灓は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔説文〕に別の字として載っている。
関連項目
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