冗とは、余計なという意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- 余分な、余計な、ひま、忙しい、雑乱、定居のない民、という意味がある。〔説文解字〕の本字は宂で〔説文・巻七〕には「㪔あるなり」とあり、〔周書〕から「宮中の宂食」を引用する。
- 字形
- 宀+儿の会意。解釈に、家にいてひまの意とする説、廟中に人が宿直しているという説などがある。〔説文〕に「宀、人の屋下に在るに从ふ。田事無きなり」とある。
- 音訓
- 音読みはジョウ(漢音)、訓読みは、ひま。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 冗を声符とする漢字に𪕎などがある。
- 語彙
- 冗官・冗語・冗談・冗長・冗漫
異体字
- 宂は〔説文〕などの本字。
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