喚とは、わめくという意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- よぶ、大声でよぶ、わめく。
- 〔説文解字・巻七・新附〕に「呼ぶなり」とある。
- 字形
- 形声。声符は奐。〔説文〕に「口に从ひ奐聲。古、奐に通用す」とある。
- 音訓
- 音読みは、カン(漢音、呉音)。訓読みは、わめく、よぶ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 喚起・喚叫・喚呼・喚声・喚問
異体字
- 嚾は、〔広韻〕に「喚に同じ」とある異体字。JIS X 0212補助漢字。
- 𡅻は、〔説文〕の段玉裁の注に、喚の古文とある異体字。〔説文〕には別の字として載っていて「呼ぶなり。㗊に从ひ萈聲。讀みて讙の若くす」とある。
- 𡅽は、〔広韻〕に「喚に同じ」とある異体字。
- 𡅱は、〔玉篇〕が喚の本字としている字。〔集韻〕は𡅽の本字としている。
- 𧠮は、〔字彙補〕に「喚と同じ。亦、𠺐に作る」とある異体字。
- 𠺐は、𧠮の異構の字。上の項の通り〔字彙補〕に見える。
- 𠿅は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 讙は、〔集韻〕に喚の異体字として載っている字。
- 唤は、簡体字。
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