寒とは、冬の寒いころ、とくに二十四節気の大寒・小寒のころのことである。
漢字として
- 意味
- さむい、さむい時期、冬、冷たい、こごえる、さびしい、わびしい、という意味がある。
- 〔説文解字〕の本字は𡫾で〔説文・巻七〕に「凍るなり」とある。
- 字形
- 宀+茻+人+仌の会意。〔説文(段注本)〕に「人の宀下に在るに从ふ。茻に从ふ。上下、覆ひを爲す。下に仌有るなり」とある。
- 音訓
- 音読みはカン(漢音、呉音)。訓読みは、さむい、さぶい、こごえる。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 寒を声符とする漢字には、㩃、褰、蹇、騫、鶱、などがある。
- 語彙
- 寒雨・寒気・寒期・寒山・寒暑・寒心・寒村・寒中・寒風・寒冷・寒露
異体字
- 𡫾は、〔説文〕の本字。
- 𡫮は、〔集韻〕にある古文。
- 𣽬は、〔字彙補〕に寒と同じとある異体字。
- 𡫜は、〔字彙補〕に〔説文長箋〕を引いて寒の本字とある字。
- 𡫙は、〔字彙補〕にある古文。〔五音集韻〕にあるとある。
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