漢字として
- 意味
- 巧み、匠、職人、技芸、音楽家、という意味がある。〔説文解字・巻五〕には「巧飾なり」とある。
- 字形
- なんらかの工具の形の象形。〔説文〕は「人の䂓榘を有するに象るなり」としており、工具の形は規矩であるとしている。他に鍛冶の台の形であるという説、握りのついた鑿の形もある。また〔説文〕には「巫と同じ意なり」とある。白川静は巫字に含まれる工は呪具を表すとしている。
- 工には左右にわたって反りのあるもの、という意味があるようで、白川静は、江、虹、空はその意味に従っているとしている。
- 音訓
- 音読みはコウ(漢音)、ク(呉音)、訓読みは、たくみ、つかさ。名のりに、ただ・つとむ・のり、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校2年生で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 工は部首である。意符として工具、職工という意味を表す。
- 意符
- 工を含む会意字に巫、巩、式、攻、左がある。
- 声符
- 工を声符として持つ漢字には、功、卭、扛、江、杠、汞、玒、肛、瓨、䉺、紅、虹、缸、訌、空、𨾊、貢、𦏺、などがある。
- 語彙
- 工役・工学・工業・工銀・工具・工芸・工巧・工作・工師・工事・工手・工女・工匠・工廠・工場・工人・工賃・工程・工費・工夫・工部・工法・工房・工務
異体字
互換文字
書として
関連項目
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