概要
腕の中程に肘があり、折り曲げることができる。肘から肩までを上腕または二の腕、肘から手首までを前腕と呼ぶ。
上腕は上腕骨、前腕は尺骨と撓骨の二本の骨があり、肘関節で繋がっている。上腕骨は肩関節で肩甲骨と繋がっている。
腕を表す古語にかいな(とくに上腕のこと、腕、肱と書く)、ただむき(前腕のこと、腕、臂と書く)がある。
たとえて技量や腕力のこともいう。
服飾
衣服の腕をおおう筒状の部分は袖(スリーブ)と呼ばれる。ノースリーブは腕フェチ(と腋フェチ)にはたまらない。
事務作業時にワイシャツが汚れないように腕に付けるものとして腕カバーがある。
漢字として
- 意味
- 腕、ただむき、手首、腕前、腕のようなもの、という意味がある。
- 〔説文解字〕の本字は𢯲で〔説文・巻十二〕に「手𢯲なり」とある。〔段注〕によると、𢯲は下腕の手首近辺のことで、下腕全体は臂、上腕は厷というようである。〔説文〕はまた揚雄の説として「握るなり」を載せる。腕の字は〔玉篇〕に「手腕なり」と載っている。
- 字形
- 形声で声符は宛。宛に曲げる意味がある。
- 音訓
- 音読みは、ワン(漢音、呉音)、訓読みは、うで、かいな(古語)、ただむき(古語)。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 腕車・腕章・腕白・腕法・腕力
異体字
捥
- Unicode
- U+6365
- JIS X 0213
- 1-84-80
- 部首
- 扌部
- 画数
- 11画
𢪸
- Unicode
- U+22AB8
- JIS X 0213
- 2-13-4
- 部首
- 手部
- 画数
- 9画
- 𢯲は、〔説文〕の本字。形声で声符は𥄗。
- 𢮗は、〔正字通〕にある𢯲の異体字。
- 𢫪は、〔康煕字典〕にある𢯲・𢮗の訛字。
- 𢮘は、〔字彙補〕にある異体字。
- 捥は、〔集韻〕にある異体字。JIS X 0213第3水準。
- 𢪸は、〔康煕字典〕にある異体字。JIS X 0213第4水準。
- 𥆶は、〔龍龕〕にある異体字。
- 𦙵は、〔康煕字典〕にある異体字。
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関連項目
- 器官の一覧
- アーム
- 手
- 腕枕
- もっと腕にシルバー巻くとかさ!
- 腕の骨が折れた
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