蹴とは、ける、という意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- 踏む、態度を改める、(蹙と通じて)ける。
- 〔説文解字・巻二〕に「躡(ふ)むなり」とある。
- 字形
- 形声。声符は就。
- 音訓
- 音読みは、シク(漢音)、シク、シュク(呉音)、シュウ(慣用音)。訓読みは、ける、ふむ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。2010年に常用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 蹴鞠・蹴球・蹴爾
異体字
- 蹵は、〔正字通〕に「蹴と同じ」とある異体字。〔玉篇〕はこちらを本字としている。異構の字。
- 蹙は、〔集韻〕に「或ひは作る」とある字。通用する別の字とする字書が多い。
- 踓は、〔集韻〕に「或ひは作る」とある異体字。またユイと読む別の意味もある。
- 𨉌は、〔字彙補〕に「蹴と同じ」とある異体字。
- 𨇳は、〔康煕字典〕に〔篇韻〕を引いて「音義、蹴と同じ」とあり蹴の訛字ではないかとしている異体字。
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