酔とは、よう、よい、という意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- 旧字体は醉。
- よう、酒によう、心奪われる、夢中になる、意識をなくす。
- 〔説文解字・巻十四〕に「卒(を)ふるなり。其の度量を卒ふるも、亂に至らざるなり。一に曰く潰るるなり。酉に从ひ卒に从ふ」とあり、酔っぱらうも乱れるまでには至らないという意味と、つぶれる意味の二義を載せる。
- 字形
- 諸説ある。〔説文〕は酉+卒の会意とする。ほかに卒を声符とする形声説がある。
- 酔は、〔字彙〕に「醉字の省文」とあり、醉を略した字体。
- 音訓
- 音読みは、スイ(漢音、呉音)、訓読みは、よう。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 酔客・酔眼・酔顔・酔狂・酔拳・酔虎・酔生夢死・酔態
異体字
- 醉は、旧字体で人名用漢字である。2004年に常用漢字表の参考字体から人名用漢字に格上げされた。JIS X 0213第二水準。
- 𨠪は、〔中華字海〕にある異体字。
- 酻は、〔康煕字典〕に「按ずるに卽ち醉字の譌」とある異体字。浮の異体字と同形。JIS X 0212補助漢字。
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