0fなら死んでいたとは、創作作品内で一見危険な状況をご都合主義的に回避・脱出した時に言われる言葉である。
小説・アニメ作品『人類は衰退しました』に登場する単位『f』に由来する。
概要
「主人公たちが運良く助かる」という状況は創作作品ではよくあることだが、冷静に考えるとあまりにも露骨・不自然だと感じられるものが多いことも事実である。それを揶揄する言葉として「0fなら死んでたな」などと使われる。
『f』とは、「人類は衰退しました」の作中に登場する、妖精さんの密度を表す単位。『f』は、fairyの頭文字。
作中の妖精さんは、「周辺にたくさんいるとご都合主義的状況が多発する」という特性を持っており、周囲の妖精さんの多寡が危機的状況から脱出できるかどうかの目安になる(主人公の「わたし」もこの特性をよく理解しており、妖精さんをお守りに持たせたり、妖精さんに増殖を促してサバイバル生活を乗り切ったりしている)。
一日にx人の妖精さんと会う環境をxfと表し、0fとは妖精さんが周囲に全くいない環境を表す。15fが上限値であり、それ以上は過密状態の『F』とだけ表される。
- xの値が多ければ、あり得ないレベルのトラブルに巻き込まれやすくなる(「童話災害」)が、奇蹟的に助かる可能性も高くなる。
- xの値が少なければ、トラブルの発生率は抑制されるがトラブル時にはあらかじめ何らかの逆転要素(=伏線)を用意しない限り奇蹟的逆転が起こる可能性が低くなる。
- xの値が0ともなれば、奇跡が排除されたリアルな結末が待っている。
すなわち0fとは我々の生きる現実そのものであり、如何に英雄・美少女・勝ち組と言えど、漫画・アニメ補正や主人公補正などという都合の良いモノは存在しない非常に現実的で公正な状況なのである。
(→類義語:現実は非情である)
原作に登場した具体例「高層ビル20階からの落下」の場合のf値ごとの対比
詳細な例は「妖精さん」の記事を参照
- 15f
飛行生物やヒーローが必ず助けてくれる。
いわゆる非現実的な方法であろうと手段が存在していれば助かる。
更にフラグを立てておくことで生存確率は飛躍的に上がる。
- 10f
トラバサミからペガサスを助けて恩を売るなどの
逆転要素となりうる事前準備をしておけば、それに応じて助かる。
それらをしていないと、「不憫だ」等の理由で神様的な存在に鳥や星座に変えられる、などといった
微妙に救われていない根暗な文学や神話のような結末を迎えてしまうことがある。
- 5f
自らワイヤーフック等を落下中に投げれば、必ず引っかかって助かる。
基本的に自発的な行動は必要だが、行動さえ起こせばそれが奇跡的な確率を必要としていても必ず成功する。
多少強引だが落下中に秘められた新能力で助かるパターンもある。例えばあなたが少女で、曰く付きのアイテムを持っている、など。
- 0f
潰れる。
他作品に当てはめたf値の例
- 15f
- 10f
- 5f
- 0f
- 0f以下
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関連項目
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