2万5千年の荒野とは、ゴルゴ13のコミックス64巻(文庫本は55巻)に収録されている作品である。1984年にさいとう・たかをによって書かれた。なお、ネタバレを防ぐためにあまり詳しくは記載しない。
なお、この作品のタイトルである『2万5千年』とはプルトニウム239の半減期である。つまり、プルトニウム239をはじめとした放射性物質に汚染された場所は2万5千年以上にわたって人も生物も住めない「荒野」と化してしまう、ということなのである。
概要
アメリカ・カリフォルニア州の小さな町に新たな原子炉が完成することとなり、ロサンゼルスオリンピックまでに通常運転まで持っていけと指示する経営者側と安全を危惧する技術者。
この作品について
この作品はチェルノブイリ原子力発電所事故の2年前に書かれた作品であるが、原子力発電について詳しく書いてありゴルゴ13の愛好者のなかでも評価が高い作品である。
また、本作品では最後の所に『問題は機械ではなく人間なのです』と会見場でマスコミに語っているが、それは原子力発電会社の問題点を現していると言えよう。そして、そのことはこの作品が書かれて30年近くが経ったあの時に図らずも証明されてしまった。さらに10年が過ぎた2021年現在も、それに対する本質的な答えは出ていない…。
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