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本記事では、2.について解説する。
概要
1930年代、ダンカンヨーヨーのパッケージに図だけ載っていたトリック。
日本でも、1933年発行の『ヨーヨーの競技と遊び方』(日本ヨーヨー競技研究会、弘文社[1])でこのトリックが紹介されている。
日本では、上記の書以外では、ハイパーヨーヨーのトリックをまとめた本『ハイパーヨーヨートリックス』(小学館 1998)にて紹介され、後述の『超速スピナー』で取り上げられたことから有名になった。
70年以上にわたり誰も成功したことがなく、長らく「幻のトリック」とされていた。
ヨーヨーサイト「GIOY」でも理論上不可能としており、少なくとも『超速スピナー』で描かれた形のループは不可能であると長らく考えられてきた。
8の字ループの形をしたループは、2006年頃に江幡究が世界で初めて成功。
他にも、ムラカミタカヤス(muu)がYouTubeに8の字ループの動画をアップし、形だけならば実現可能であることが明らかになった。
ただし、この際の「8の字ループ」は、下から上に軌道を変える際手のひらにヨーヨーを当てることで無理矢理実現しているものであり、厳密に言えば「連続8の字パス」といったもので実用的ではないとされた。
公式戦では、2016年世界大会で高田柊が初使用。ただし片手のみで、もう片方の手は「アラウンド・ザ・ワールド」を行っている。
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https://twitter.com/TKD_SHU/status/1277180782621061120
2020年6月28日に、高田が「8の字ループ」のやり方を詳説した動画がYouTubeにアップロードされた。
ループは手に当てていないことがはっきりと映されており、「8の字ループ」は本来の意味で完成していたことが公の場に示された。
現在、ルーピング部門はダブルハンド部門しかないが、ダブルハンドでの成功例はない。
『超速スピナー』での扱い
初登場は世界大会に向けてのTHP-J合宿。
堂本瞬一が手すさびに行っていたトリックを見て、メンバーが驚愕。
彼が行っていたのは、誰も成功したことがない幻のトリック・「8の字ループ」だったのだ。
瞬一によれば、中村名人に託された「ハイパードラゴン」を使って練習したら、偶然できたのだという。
そのことから、彼は「ドラゴンループ」と名付けた。
…というように、ハイパードラゴンの性能を示すためにこのトリックが使われた。
その後の世界大会では、瞬一以外にも猛特訓してできるようになったスピナーや、ダブルハンドで行うスピナーが続々登場。
最終的には、瞬一と北条院が、8の字ループを横にした「ドラゴンループ∞(アンフィニ)」を完成させ、世界大会を制する。
公式戦での扱い
トリック速度が遅いため点効率が低いとされる。
また、当初は厳密な意味での「ループ」ではなかったため、初成功者の江幡は「実用的ではない」として公式戦では用いなかった。
公式戦で初使用した高田は、アラウンド・ザ・ワールドと組み合わせて行っている。
こちらも、得点にならないことは承知の上で、パフォーマンスとして行ったものと思われる。
派生トリック
いずれも『超速スピナー』に登場した架空のトリックであるが、「8の字ループ」が成功した以上はこれらの成功も時間の問題かもしれない。
ツーハンド・フィギュアエイト・ループ
「8の字ループ」を両手で行うもの。
ドラゴンループ∞(アンフィニ)
関連動画
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関連項目
関連リンク
脚注
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