AC長野パルセイロ単語

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AC長野パルセイロとは、長野県長野市須坂市中野市飯山市千曲市、小布施町、坂町、高山山ノ内町、木野沢温泉信濃町、飯綱町、小川栄村佐久市を本拠地とする、Jリーグ所属のサッカークラブである。

概要

日本プロサッカーリーグ
AC長野パルセイロ
基本情報
創設年 1990年
クラブカラー オレンジ
所属 J3リーグ
ホーム
スタジアム
長野Uスタジアム[長野県長野市]
ホームタウン 長野県長野市須坂市中野市飯山市千曲市、小布施町、坂町、高山山ノ内町、木野沢温泉信濃町、飯綱町、小川栄村佐久市
前身 長野エルザSC
サッカークラブテンプレート

1990年長野エルザSCとして創設。2007年現在チーム名に称され、2014年Jリーグ入会

チーム名の「AC」はAthletic Clubの略。パルセイロ(PARCEIRO)はポルトガル語で「パートナー」を意味し、地域社会クラブが共に手を携えて、強いパートナーシップで共生する「地域密着協働スポーツクラブ」をしていることに由来する。

エンブレムに描かれる雌ライオンは、前身のチーム名に由来。長野の名産であるリンゴと組み合わせて、「パートナー」の意味を表現している。マスコットキャラクターライオンモチーフとした「ライオー」「パルル」「ライト」「パルパパ博士」。

ホームスタジアムは長野Uスタジアム(南長野運動公園総合球技場)。古代オリンピックおこなわれたコロシアムをイメージして設計された新スタンドが特徴的なサッカー専用スタジアムである。

歴史

発足

長野県北信地方高校OBらが中心となり、クラブチーム長野エルザSC」として結成した。称である「エルザ」は、動物記録文学である『野生のエルザ』exit_nicoichibaに登場する雌ライオンエルザ」が由来であり、「エルザ自然界のであるように、長野のあらゆるスポーツ競技の体となり、地域に密着しされるスポーツクラブし、長野スポーツ文化の発展を願う」(Wikipediaより引用)という思いが込められている(大事なことなので長野」を2回言いました。なお、この「長野」は、たぶん長野市のことだと思われる)。

結成後、クラブは7年後に北信越リーグに初昇格。3年後には長野県リーグに降格するも、1年で北信越リーグに復帰する。それから2年後、北信越リーグ優勝を成し遂げる。このエルザ時代から、クラブJリーグ参入を掲げており、それに向けて、前・長野市長がクラブ支援組織の発起人になったり、長野市周辺の都市などを巻き込んで「ホームタウンながの推進協議会」といった団体を立ち上げたりしている。

JFLへの道

さて、この地域リーグ北信越リーグ)所属のクラブが全的に注されるようになったキッカケに信州ダービーが挙げられているが、もう一つ、ある人物が2006年シーズンから監督に就任したことも挙げられる。その人物、バルディエール・バドゥ・ビエイラというブラジル人のサッカー導者は、1998年FIFAワールドカップ出場時のイラン代表の監督であり、ワールドカップでの日本代表る上で欠かせない「ジョホールバルの歓喜」におけるキーパーソンの1人である(もちろん、当時地域リーグ北信越リーグ1部所属だったこのクラブオファーを受けたことに、ビエイラ日本サッカーファンから「どんな判断だ驚愕的な意味で)」とツッコまれたこともあった)。彼が就任することになった理由はWikipediaを参照。

また、この年から3年間、大手紳士服販売企業AOKIホールディングス(創業の地が長野市篠ノ井=ホームスタジアム・南長野運動公園総合球技場のある地区)がユニフォームスポンサー(胸)になり収益アップ、こちらも話題となる。そして翌2007年シーズン現在クラブ名になった。

だがこの充実した間に、クラブJFL昇格を成し遂げられなかった。当時世界一駄に熱いアマチュアリーグと称された北信越リーグ1部の中でも圧倒的なを見せつけ、地域リーグ所属クラブの中でも折りの実を持つと言われながら、全社会人サッカー選手権大会(全社)や全国地域サッカーリーグ決勝大会地決)という短期決戦では敗退の率が高かった。周囲からは、短期決戦において「勝ちに行くこと」が底されてなかったことを理由として摘されている。結局、クラブ2009年シーズンを以ってビエイラとの契約を満了(事実上の解任)、後任として柏レイソルから出向の形でクラブコーチとなっていた了洋(さつかわ のりひろ)が2010年シーズンから監督に就任した。

2010年シーズンクラブは今度こそ「勝ってJFL昇格を成し遂げる」ため、ある人物の招聘に乗り出した。その人物の名前鈴木政一(すずき まさかず)、ジュビロ磐田を率いたこともある経歴を持つ彼を強化部長として招聘したのだ。彼はチームの欠点について、初めて試合を拝見した時に見抜いたのだった。詳しくはこのブログ記事exitを参照。そして、リーグ戦では強の専修学校チームであるJAPANサッカーカレッジ(JSC)とれながらも、見事優勝を果たしたが、それでも「やっとチームらしくなったばかり」だと述べた。リーグ優勝が決定した時の対戦相手であるJSCの辛啓珠(からしま けいじゅ)監督(元・ガンバ大阪選手/元・松本山雅FC監督)が「あまり印は前と変わっていない」と言うぐらいなので、鈴木強化部長の発言は大体納得できるものと思われる。

欠点は全社でも表れた。初戦からガチメンバーで挑むものの、初戦を除いて準決勝まで全て延長戦まで行っており、決勝ではカマタマーレ讃岐敗した讃岐は「がっちりと守備固め+カウンター狙い」で勝ちに行き、その戦術の前にクラブは敗れ去ったのだった。

それからしばらくして、運命地決。予選ラウンドの発表でクラブは悲運に見舞われた。クラブが入ったグループには、讃岐福島ユナイテッドFCがおり、所謂「死のグループ」に入ってしまったさいたまSC?何ソレ?おいしいの?)。そして、ここでも讃岐に敗れてしまってグループ2位となり、1位での予選通過はならなかった…が、各グループ2位の中で1位の成績だったことにより、辛うじて決勝ラウンドへの進出が決定した。決勝ラウンドでは讃岐三洋電機SC横浜スポーツ&カルチャークラブY.S.C.C.)の全クラブから勝ち点を奪い、見事JFL昇格を決めた。ただ、讃岐にはPK戦とはいえ、結果的に最後の最後でも負けてしまった(ちなみにY.S.C.C.にもPK戦で負けている)。2011年シーズンJFLにて、讃岐に対する苦手意識が植えられていなければよいのだがと切に願う。→2011年シーズン讃岐戦1勝1敗。

このようにクラブ全体でかなりの不器用さを見せ付けながらも紆余曲折の末、ついに初舞台となるJFLへと踏み入れることが出来た。JFL昇格決定から数日後、長野市からのバックアップも取り付けた。後は、クラブがその舞台をどう闘っていくかに懸かっている…!

Jリーグへの道

2011年JFLでは、スタジアム整備の問題(後述)などからJリーグ準加盟の申請を見送っており、Jリーグ昇格の可性がない中での戦いとなったながらも、同年にJリーグに昇格した2チームFC町田ゼルビア松本山雅FC)よりも上位の2位シーズンを終え、試合ではJリーグに上がるだけのがあることを見せる結果となった。なおこの年は初めてのJFLでの信州ダービーとなったものの、この年で山J2に昇格したため、リーグ戦での信州ダービーはまたしばらく間がきそうな運びとなった。結果は山相手に1敗1分に終わっている(この他、天皇杯長野県予選決勝でも山PK戦負け)。

2012年も当初はスタジアムの問題が懸案として残っていたものの、「2016年までにホームスタジアム(南長野運動公園総合球技場)をJリーグ規格にする」という計画が7月Jリーグに認められ、Jリーグ準加盟チームとなった。これにより、同年はまだJリーグ昇格の可性はないものの、Jリーグ昇格へのハードルを一つ乗り越えた。

2013年、元徳島ヴォルティス監督美濃部直監督に就任。開幕5連勝と好スタートを切ると、第9節から32節まで7連勝を含む24試合敗という破の勢いを見せる。シーズン途中に南長野修工事に入るため本拠地が使用不能となるハンディをモノともせず、第32節のブラウブリッツ秋田戦に勝利し、JFL優勝を果たす。
そして、11月19日Jリーグ加盟と翌年からのJ3リーグ参入が正式に承認される。

J3での戦い

J3リーグに戦いの場を移した2014年元日本代表の伊藤悦らJリーグ経験者を補強。J3でも開幕から好スタートを切ると、昇格争いに加わる期待通りの戦いを見せる。ツエーゲン金沢の独走を許したものの、FC町田ゼルビアとのし2位争いを勝ち点1の差で制し、J2J3入れ替え戦に回ることに。
入れ替え戦では、J2・21位カマタマーレ讃岐を相手に1分1敗で敗れ、惜しくもJ2リーグ昇格を逃す。
なお、この年の観客動員数はリーグ1位だった。

2015年に「南長野運動公園総合球技場」の修が了。J1リーグでもなかなかおにかかれないようなサッカー専用スタジアムを本拠地として使用することになる。
も昇格争いに加わるが、8月美濃監督が体調不良によって突然辞任する。後任にコーチ衛藤元が昇格するが、混乱したチームは一時的に調子を落としてしまう。終盤に入って10試合敗と調子を取り戻したものの、第38節でSC相模原に敗れて昇格の可性が消滅。3位に終わる。

2016年は新監督三浦文丈が就任。この年も昇格争いに加わっていたものの、なかなか昇格圏の2位以内に入ることはできず、2年連続で3位に終わる。

2017年、前鹿児島ユナイテッドFC監督浅野哲也監督に就任。また、美濃部がクラブGMに就任する。開幕2連勝で第2節終了時に暫定首位となるも、直後に連敗しJ2昇格圏となる2位以内から脱落、結果的に昇格圏に入ったのは第2節終了時のみとなり、第30節のアウェー枝戦に2-4で敗れた時点でJ2昇格の可性が消滅。最終的に5位となる。

2018年は開幕後第13節を終えて2勝6分4敗と低迷し、6月12日浅野監督を退任。ヘッドコーチの阪倉裕二監督に就任し第14節から揮を執るも、J3加入後最低となる10位でリーグ戦を終える。成績不振を受け、阪倉監督美濃GMは退任する。

2019年、前栃木SC横山雄次が監督に就任。しかし開幕から5試合連続未勝利スタートで躓くと、その後も一時は8試合未勝利と苦戦が続き、一時は最下位に転落するほど低迷する。終盤に巻き返し、最終的に9位にまで浮上するが、結局J2昇格は遠いままだった。

2020年は前半戦を3位で折り返し、後半戦も残り4試合で9チーム2位以内の可性を残す大混戦の渦中に入る。終盤のサバイバルに生き残り、最終節を昇格圏の2位で迎える。勝てば悲願のJ2昇格が決まる状況での長野Uスタジアムでのいわてグルージャ盛岡戦だったが、この試合に0-2で敗戦。同時キックオフの最終節に勝利したSC相模原に逆転され、あと一歩で昇格を逃す。

2021年は開幕戦に勝利した後、8試合未勝利と2年前を彷彿とさせる不振に陥る。その後も好不調の波がしいシーズンとなり、残り5試合の時点で昇格の可性が消滅。直後に横山監督は退任。最終順位は9位。

2022年に前Y.S.C.C.横浜監督のシュタル紀リヒャルト監督に就任。この年、松本山雅FCJ2から降格してきたため、第9節で11年ぶりに「信州ダービー」が実現。しかしチームの成績は中位を推移し続け、第31節アウェイ信州ダービーに敗れたことで昇格の可性が消滅。最終順位は8位となる。

シュタルフ体制2年2023年は、序盤は好調で第10節の信州ダービー勝利した時点で首位に立つ。しかしその後5連敗と急調子を落とすと、9試合連続未勝利という泥沼状態となり昇格争いからは脱落。8月28日にシュタル監督を解任し、後任に前今治FC監督髙木理己が就任。ラスト6試合は3勝3分と敗だったが、結局J参入後ワーストとなる14位で終える。

主なタイトル

現在の所属選手

背番号 Pos. 選手名 生年 加入年 前所属 備考
- 監督 髙木理己 1978.7.18 2023 FC今治 監督
1 GK 田尻 1993.6.11 2024 いわてグルージャ盛岡
4 DF 冨田 1996.6.9 2024 FC今治
5 DF 池ヶ颯斗 1992.3.30 2022 Y.S.C.C.横浜
6 MF 西村恭史 1999.11.4 2023 ギラヴァンツ北九州
7 DF 大野 1996.8.7 2023 松本山雅FC
8 MF 近藤 1992.4.26 2023 愛媛FC
9 MF 藤森 1997.4.11 2020 立正大学
10 MF 山中麗央 1999.7.10 2022 拓殖大学 【H】
11 FW 1995.6.4 2023 愛媛FC
13 MF 小西陽向 2001.12.21 2020 AC長野パルセイロU-18 【H】
14 MF 三田尚希(C) 1998.8.16 2020 ヴァンラーレ八戸
15 DF 小林 2001.9.21 2024 日本大学 【卒】
16 MF 森川裕基 1993.1.7 2021 カマタマーレ讃岐
17 MF 忽那 1997.8.20 2024 愛媛FC
18 FW 浮田健成 1997.6.12 2024 FC岐阜
19 DF 井颯 2000.5.17 2022 ガイナーレ鳥取
20 DF 石井 1995.3.15 2024 ガイナーレ鳥取
21 GK 2000.1.26 2021 サガン鳥栖
22 FW 木原 2003.6.4 2023 浦和レッズ 【レ】
23 DF 1997.2.24 2024 水戸ホーリーホック 【レ】
24 DF 西田 2003.8.6 2023 横浜F・マリノス 【レ】
25 MF 田中康介 1999.2.1 2024 福島ユナイテッドFC
26 DF パク・スビン 1999.9.22 2024 FC今治
27 DF 鈴木悠太 2004.10.25 2023 AC長野パルセイロU-18 【H】
28 MF 丹羽 2000.4.15 2023 早稲田大学
29 DF 工藤駿 2001.10.18 2024 日本体育大学 【卒】
30 GK 松原颯太 2002.9.30 2024 ジェフユナイテッド千葉 【レ】
31 GK リュウ・ヌグハラ 2000.4.6 2019 BTOP北海道 【復】
33 MF 安藤一哉 1997.7.15 2024 FC今治
35 MF イ・スンウォン 2005.7.21 2024 漢陽工業高校
36 MF 田尚希 2001.5.25 2024 日本大学 【卒】
37 MF 高橋 1999.9.20 2022 札幌大学
40 MF 碓井鉄平 1991.1.13 2024 カターレ富山
46 MF 古賀太郎 1998.8.27 2024 Y.S.C.C.横浜
47 MF 加藤 1989.4.3 2023 東京ヴェルディ
48 DF 和也 1990.9.2 2023 鹿児島ユナイテッドFC

※備考欄は【】=全移籍での加入、【レ】=レンタル移籍での加入、【復】=レンタル先からの復帰、【新】=新任の監督、【昇】=トップチーム昇格、【卒】=新卒での加入、【特】=特別定選手、【2】=2種登録、【H】=ホームグロウン選手

過去に所属した主な選手

その他

歴代監督

監督 在任期間 備考
ヴァルデイル・ヴィエイラ 2007年~2009年 北信越リーグ1部優勝(2008年)
了洋 2010年~2012年 北信越リーグ1部優勝(2010年)
JFL昇格(2010年)
美濃部直 2013年~2015年8月 JFL優勝J3昇格(2013年)
衛藤 2015年8月11月  
三浦文丈 2016年  
浅野哲也 2017年2018年6月  
阪倉裕二 2018年6月12月  
横山雄次 2019年2021年10月  
吉澤英生 2021年10月12月  
シュタル紀リヒャルト 2022年2023年8月  
髙木理己 2023年8月  

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6 ななしのよっしん
2013/03/23(土) 13:04:08 ID: 0P4hti55xM
スタジアム頑るみたいだね
くJでホンモノのダービーをやりたいもんだ
待ってるぜ
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7 ななしのよっしん
2014/01/06(月) 11:58:14 ID: bXHnX5ag2b
パルセイロのスタジアム修費用は、債と庫のほぼ折半らしいです。

ちなみに、アルウィンは県と庫が財で、松本市は一銭も出してないことからし

このっぷりがよく分かる。
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8 ななしのよっしん
2014/01/14(火) 23:27:55 ID: S+Hgt1mkEW
まあ同一県内にいいスタジアムが2個もできてどっちも使うチームがあるってのが羨ましいな。
野球とか陸上とかは滅多に使わんのにやたら立なのができて関係者ってどんだけ政治強いんだろうなと。
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9 ななしのよっしん
2015/04/03(金) 05:12:16 ID: hvr6IBWda2
人工芝でよいし他への転用も可
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10 ななしのよっしん
2015/12/10(木) 03:12:51 ID: ywcuDxf2Ge
J2昇格逃したのが残念
もしJ2だったら降格してきた松本山雅FCと戦えたのに。
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11 ななしのよっしん
2016/04/04(月) 23:44:31 ID: AbtVadKMWl
J3で一番熱いチーム
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12 ななしのよっしん
2016/08/03(水) 16:12:36 ID: tkUPfcY+E+
せっかく1万人集めたのに0-0はマズイでしょう
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13 ななしのよっしん
2016/12/13(火) 21:34:48 ID: tkUPfcY+E+
今年もダメやったね
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14 ななしのよっしん
2017/09/09(土) 07:54:13 ID: vCMhuS+IWq
でも、今年は…?
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15 ななしのよっしん
2022/03/02(水) 19:53:31 ID: b29TeQxlUS
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