AK-クラス:世界終焉シナリオ、あるいはAK-クラス:"狂気"世界終焉シナリオ(英:AK-class "madness" end-of-the-world scenario)とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』において、「財団」が規定する『K-クラスシナリオ』のひとつ。
人々が何らかのアノマリーの精神影響を受けたことによる文明崩壊を描く。
概要
別称の"狂気"がすべてを説明してしまっていると言えようが、アノマリーの精神影響下におかれ、人々がその影響からとある行動を飲食や生存行動より優先するもの。往々にしてこの影響を及ぼすオブジェクトはミーム伝染性をもつ。
財団世界でもドストレートにわかりやすい危険の1つ。他の作品で言うならドラえもんの『クルパーでんぱ』が与えた影響で皆が馬鹿になり文明が成り立たなくなるというものがあるが、皆が馬鹿になったり特定の行動に執着することで、生産的な活動が止まってしまうのである。
関連オブジェクト
SCP-571 - Self-Propagating Infectious Pattern (自己喧伝性感染図形)
異常なミーム的効果を持つ複雑な線と落書きの図形。見た人はすぐに紙片や筆記に適した文具を探してそれを書き写し、他者に見せようとする。そして見せ終わると、更に他の人にもそれを見せようと試みる。見せられた人もまた書いて他者に見せようとするので、この行為が止まらず拡散していく。最終的に、寝食も忘れ、SCP-571を広めることに執着する。財団はこのオブジェクトを世界からなくしたと考えたのだが、そのあと「やっぱりどこかで広まっているリスクは有るはずだ」となり、Keterに指定している。
SCP-1101 - An Interesting Topic (興味深い話題)
八角形の大理石の台。この上に物品が置かれた状態で、2人以上の人がこれを視認すると当該物品について激しい議論が開始される。議論の勝者がその物品を持ち去るようだ。このことから、物品はレスバトルの勝者の商品としても機能する模様。人数が少ないうちは短い時間で決着がつくのだが、人数が多くなると過熱して時間が長くなるようであり、また議論中であっても他者が視認するとそのレスバトルに加わろうとするため、一定人数を超えた場合はAK-クラスになることが予想されている。
SCP-3519 - These Quiet Days (静かなる日々)
上記と異なり、既に無力化済と考えられているオブジェクト。といっても、封じ込めできた、というより、一部のSCP-3519に対する感受性を持たなかった人間のみが生き残ったという形であり、いわばAK-クラスが起きた後のエピローグであるが。2019年3月5日に世界の終わりが来るということ、そしてその事象が発生する前に自殺するのが望ましいということへの強い確信により、ありとあらゆるところで乱痴気騒ぎになり、世界中で集団自殺が起きた。生き残った人々は何を見、そしてどう生きて行くのだろうか。
SCP-1135-JP - 生成与奪の権を闇寿司に握らせるな!!
特定の物体または概念に対して、『寿司である』という認識を抱いているスシブレーダーの人数に応じて、その物品・概念が寿司として認識されるようになるというノウアスフィア改変事象。これにより闇寿司をはじめとしたスシブレーダーたちが竜巻だのイエローケーキだの、はてはトラックだの地球だの権力だの輪廻だのありとあらゆるものを回せるようになり、財団が闇寿司にスシブレードで勝てなくなるのでスシブレーダーたちにより複合的なK-クラスシナリオを起こされかねないため、闇寿司内に不滅なる寿司の選別・利用・維持および活性化のための委員会(SUME-CI)を設立して防止している。なお、AK-クラスは肉包丁のストーンがSCP-1210-JP-J (キメラれねぇ)を回そうとした際に起きる可能性があると考えられている。普通にメインシリーズ内でジョークオブジェクトが登場してるんですがそれは大丈夫なんですかね……。
なお、SCP-1210-JP-JとSCP-1134-JPの著者は同じ人である。
SCP-1682-JP - 慈悲よ、汝いずこへ
とある女性、「Isanagi Makomo (イサナギマコモ)」が亡くなったという、ミーム災害を引き起こす概念。これを知った人はそれ以前にイザナギマコモを知っていたかどうかに関わらず悲しみや喪失感などのネガティブな感情を抱く。「あまてる」というハンドルネームの20代女性Youtuberであった彼女は、自身が一人の人間としてではなく、コンテンツとしてのみ消費されることを嘆き、この世を去った。これによる精神影響を受けた人が自殺や精神疾患に陥るため、財団はこのAK-クラスを解決するために、彼女を女性Youtuberではなく『神様』と認識をすりかえて古来から存在する宗教であると広めることにした。これによって彼女は不安を齎すものから、世界を照らし人々の生きる拠り所、女神様になった。でも、これでいいんだろうか。
なお、このオブジェクトの元ネタはSCP財団日本支部におけるある著者の引退と、それに伴う騒動であり、ナンバー自身その著者が書いていたとあるオブジェクト(著者が引退時に自分の作品を削除したため空き番号になっていた)のものを流用したもの。あえていえば、その著者に対するメッセージとも言える。Dr.ヒルルクは「人が死ぬのは忘れられたときだ」と言ったが、じゃあ「忘れられなければ」人は死ねないとも言える。
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関連項目
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- ページ番号: 5651542
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