B-1D “BYDO SYSTEM α” /バイド・システムαとは、『R-TYPE』シリーズに登場する戦闘機である。
『R-TYPE TACTICS』における型式番号は、“B-wf1Dα”
[バイド素子強化サンプル]
当初は軍の型番コードを持たなかった機体である。
人類の手で開発された機体ではなく、事故機を回収したものである。回収時点では、バイド生命体だと思われていたが、分析した結果、内部に変質したR-9Aが入っていることがわかり、ボイスレコーダーなどからバイド戦で敵の攻撃を受け、変質したものと結論づけられた。機体表面に付着した「バイド素子」の研究用に極秘裏に保管されていた。
本機を元に、さらにB-1D2およびB-1D3が開発されている。
概要
バイドには「機械類に取り付き、操る」性質があるという事実は、元々知られていた。バイド軍は、地球の兵器を乗っ取って襲ってくるのだ。それはR戦闘機も例外でなく、B-1DαはR-9Aがバイド化したものである。逆に、人類は「バイドを利用してR戦闘機を開発する」という計画を進めていた。
夏の夕暮れ
『R-TYPE FINAL』はSTGとしては珍しく、「ストーリー分岐」および「マルチエンディング」を採用している。そのルートのうちの一つでは、(一部の機体を使用している場合を除いて)最終面において必ず本機を使用することとなる。
先述したとおり、本機は人類でなくバイドによって“造られた”戦闘機であり、本機を使用するということはすなわち「プレイヤーはバイド軍となって、人類が造ったR戦闘機と戦う」という事実を意味する。
このルートを通った場合のエンディングには、「夏の夕暮れ」というタイトルがつけられている。バイドとなったプレイヤーは、夏の夕暮れに一体何を見るのか? 海鳥たちだけが迎えてくれる。
武装
- バイド粒子弾
- バイド生命体が標準的に備える武装。R戦闘機の超高速電磁レールキャノンに相当する威力を持ち、弾数も無尽蔵。ただしフォースシュートなどの迎撃には不向き。
- 目玉追尾ミサイル
- 追尾機能を有した爆発性小型バイド体を射出する。性能はR戦闘機の追尾ミサイルと同等。『R-TYPE TACTICS』では追尾ミサイルより高威力だが、誘導性能は劣っている。
- 目玉誘爆ミサイル
- 目状のカプセルを射出するバイド系機体用の誘爆ミサイル。性能は既存の誘爆ミサイルと同じ。
- 目玉爆雷
- 目玉状のカプセルを投下するバイド系機体用の爆雷。通常の爆雷より敵に接近した際の連続投下性能が向上している。
- バイド・フォース
- フォースもまたバイド化している。が、設定では「バイド素子の研究によって完成したフォース」という説明がある。人類が開発したのか? それとも、ある研究者が「このフォースはワシが育てた」とちゃっかり自分の手柄にしたのだろうか。他のフォースと比べて極めてバイド係数が高い。まあバイドだし。切り離した状態では下部から滴り落ちるようなバイド粒子弾を発射する。
- 眼球・ビット
- 名前の通り眼球の形をしたビット。例によって「バイド系機体が従来のビットデバイスを使用すると干渉が発生して相性が悪いため開発された」ということになっている。見た目は不気味だが性能はラウンド・ビットと同等。本機の場合、ゴンドランレーザー発射時に支援攻撃を行う。
- ゴンドランレーザー
- 赤レーザー。刺々しい「C」の形をした輪っかが飛んでいく。
- ちなみに、「ゴンドラン」とは『R-TYPE』ステージ1に出てくる、丸い物体が環状に連なった形状の敵キャラ。青・黄レーザーの名前も敵キャラに拠っている。さすがバイド。
- ガウパーレーザー
- 青レーザー。ガウパーの形をした青いレーザーが上下ナナメ方向に発射され、壁に当たると反射する。
- どうでもいいが、「ガウパー」でイメージ検索したらびっくりした(セーフサーチ無効)。よい子はマネしちゃダメだぞ!
- ノーザリーレーザー
- 黄レーザー。機体上下に発生したノーザリーが直進する。
- この武器に限ったことじゃないけど、『R-TYPE』やってると「レーザー」の定義がわからなくなってくるぜ。
- デビルウェーブ砲
- 波動砲。「~~II」、「~~III」とバージョンアップするごとに、チャージできる量が増え、
それぞれ1発、2発、4発と発射される。機体の後方から撃ち出されるという珍しい波動砲。
発射後は敵を追尾する。地形を貫通する能力は無いので、後方や上下の壁に近いところで撃つとショボーンな結果になる。この波動砲の本領は追尾機能の方。「追いかける」というよりは「回り込む」ような軌道を描くので、正面からの攻撃を寄せ付けない敵に有効。「正面が硬い=フォースを装備したR戦闘機」ということで、『R-TYPE FINAL』のAI戦でかなり活躍できる機体である。 - 一方、『R-TYPE TACTICS』では「後ろから発射」という性能に恩恵を感じることができる。自機のまわりを囲むような軌道なので、機首を振り向けない(後ろに攻撃できない)同ゲームにおいて唯一後方に攻撃できる(1マス分だけだが)波動砲といっていいだろう。
上位機
「拾い物」である本機だが、(よせばいいのに)人類はさらに発展させた機体を開発した。
B-1D2 “BYDO SYSTEM β” /バイドシステムβ
装甲にB-1Dのものを流用して開発された機体である。
内部にはパイロットが乗り込めるようにR-9Kのコクピットユニットが使用されている。
多くのバイ ド系機体が成形素子の人体への影響とともに、パイロットへの心理に配慮して外観を成形されているが、本機はそれらの配慮が全くなされておらず、邪悪な姿のまま開発を進められた。
>多くのバイ ド系機体が(中略)配慮して外観を成形
他のバイド系機体も見てきましたが、(何らかのモチーフはあるにしても)とてもそうは思えません(ただの肉塊だということは分かるが)。
>邪悪な姿のまま開発を進められた。
進めんな。
B-1D3 “BYDO SYSTEM γ” /バイドシステムγ
いわゆる「バイドらしさ」にこだわった最後の機体。
バイド係数の向上にこだわったプロジェクトも、パイロットへの影響を軽減することができず中止された。
>いわゆる「バイドらしさ」にこだわった最後の機体。
>いわゆる「バイドらしさ」にこだわった
>「バイドらしさ」
こ だ わ る な 。
R-TYPE TACTICSでは
本作ではB-1D系戦闘機は、バイド軍の生命戦闘機として登場。
こちらでも地球製R戦闘機が変質して発生した機体であると報告されている。
武装の命中率が地球軍のR戦闘機と比べて低く、体当たり等への迎撃能力を持たないが、特殊な攻撃範囲を持つデビルウェーブ砲を装備し、自己修復機能によってダメージを毎ターン修復する事が可能。バイド軍の主力であるゲインズほどの特化した攻撃能力は持たないが、その分汎用性は高い。
ダメージを与えても、放っておくと自己修復能力によって被害を回復してしまう為、短時間での殲滅が必要となる。敵密集地帯でデビルウェーブ砲の使用を誘発し、誤射により数を減らす戦略も有効。
逆にプレイヤー側が運用する際には、バイドフォースと共に前線の維持に運用される事が多い。
続編のR-TYPE TACTICS IIではB-1D2、B-1D3も登場。
B-1D2は、防御力、燃料搭載量、デビルウェーブ砲の攻撃力が強化されている。B-1D3では、防御力、燃料搭載量に加え、更にデビルウェーブ砲の攻撃力と攻撃範囲が大幅に強化されるが、運用可能になる時期が非常に遅く、活躍する機会が少ないのが難点。
R-TYPE FINAL2では
本作においてはB-1Dが雑魚敵として出現。ゆっくりと飛びながら破壊可能なゴンドランレーザーと目玉追尾ミサイルをぽつぽつと撃ってくる。フォースまでついているが、耐久力はちょっとだけ硬いかな?程度で単体では大したものではない。
最大の武器はその数で、一部のステージでは画面を埋め尽くす勢いで大量に現れ、「ちょっとだけ硬い」耐久力を盾に全方位から目玉追尾ミサイルの洗礼を浴びせてくる。
また、今回も分岐ルートの1つで自機がB-1Dに変化することになり、かつての友軍を相手に大立ち回りをする羽目になる。
今回は地球上空にてヨルムンガンド級やヘイムダル級といったTACシリーズおなじみの戦艦と、その艦載機で構成された艦隊が相手となる。
廃棄コロニーから突如出現し、小型機単騎で艦隊をまるごと壊滅させた化け物の存在は、後の軍からの公式発表では否定されている。
しかし、数名の軍関係者からは、その後大気圏内に突入したという目撃情報があったという。
今回は前作のような心境描写もない。彼は何を思い、どこへ去ったのか…
ちなみに当該ステージは個体としてのボスがいない突破型のステージであり、R機や戦艦を一切破壊せずとも、終点に達すればクリアになる。が、背景の艦隊は勝手に炎上している。何もしてないのに壊れた
最初は当該ステージ限定で操作可能な機体だったが、アップデートで開発可能機体として正式参入。目玉誘爆ミサイルと目玉爆雷という新装備を引っさげてきた。
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
R's MUSEUM | ||
No.83 B-1C3 AMPHIBIAN III |
No.84~86 B-1D・B-1D2・B-1D3 BYDO SYSTEM α~γ |
No.87 BX-2 PLATONIC LOVE |
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