CB400SSとはホンダにて制作された対ヤマハ・SRの最終兵器である。・・・たぶん
SRには負けられない概要
かつて生産されていたGB400の後を任される(ヤマハSRに対抗する)意味も込めて生産されていた(1998~)ホンダCL400であったが。CLと言う知る人ももはや少ないご先祖様から頂いた名前では現代のユーザーにはまるで浸透しなかった。
やはりホンダであるからにはCBでなくてはいけない。そんな事が社内会議ででも議論されたかどうかはわからないが2001年に単気筒エンジンを抱えるスタンダードバイク「CB400SS」はデビューした。
しかし、ユーザーの反応はいまいちであった。
- まんま「打倒SR」が見え隠れするコンセプト(ロードスターに対するMR-Sみたいな感じ)
- 打倒し過ぎて初期モデルにはセルフスターターすらついていない(ベースであるXR400Rにそもそもついてない)
- 唯一の始動機構であるキックペダルは金型バリはついたままで滑り止めラバーすらない(要するに品質が低い)
- カスタマイズありきのこのカテゴリーなのにアクセサリー以外にアフターパーツあるの?状態
- 急にあらわれてスタンダードシングルを意味するSSはおかしいとの意見(後にシングルスポーツに改名する意志の弱さ)
しかし、車名ステッカー以外は流用可能とされたベース車両であるCL400のオーナーからは「一粒で2度美味しいバイクになったぜ」とおおむね好評であった。しかしCLは廃番に。
そんなこんなで打倒SRを掲げたCB400SSはSRにライバル心をむき出しにしたが肝心のSRはライバルと思っていなかったとか・・・。雰囲気でいえば大阪人は東京をライバル視するが東京人は大阪を「地方のひとつ」としか見ていない状況である。そんな私も大阪人
しかし、時が経つにつれ打倒SRの意識は薄れユーザーも正当な評価を下し始めた。
- XRをベースとしたトルクフルでストレスなく高回転まで回せるRFVCエンジン
- 軽い車体と程よいフレーム(ガチガチすぎない)
- 柔らかではあるがストローク量があり腰を据えたライディングのできる前後サスペンションユニット
- とうとうマイナーチェンジでセルフスターターがついた!
- キックペダルもバリが取れラバーを巻き品質を上げたうえで併設
- その他細かい合わせ目への化粧加工・バリ取り・バフ研磨を施し見た目も良くなった 本音を言うなら裏側もやれよ
細かい事だが放射バルブ燃焼室を持つRFVCエンジンは普段からヘッド周りが「ガチガチ」と音がするので異音に神経質な方は気をつけよう。
ようやく1台の新しいバイクとして認められ年次ごとにカラーリングの変更でブラッシュアップを行いつつ常に廃番の匂いが立ち込める社外パーツとあえてCB400SSを選んだライダーと共に暮らしていたが、2008年に先に逝ってしまったヤンチャな弟ホーネット250やVTRを連れ戻すべく、2車を追いかけるようにCB750と共に旅立った。しかし帰ってきたのは転生を果たしたVTRだけでありホーネット・CB400SS・CB750が帰ってくる事はなかった。
しかし、それぞれのスピリットは新生VTR・CB223・CB1100に受け継がれ旅先からたまにはコチラを見ている事だろう。
俺はお前を忘れない。悔しいながらも「適応車種SR400」のパーツを加工して装着した日々を
XR400R用の部品で肉体改造を行った日々を
ウェリントンからWMのCB400SS用のパーツがリリースされて歓喜した日々を
中学生からコンビニの駐車場で「おっSR」と言われてた日々を・・・決して忘れない。
関連動画
CB400SSに関するニコニコ動画の動画を紹介してください。
関連商品
CB400SSに関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
関連コミュニティ
CB400SSに関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
- 8
- 0pt