CLUB ココ&ナッツとは、2008年2月から12月までアニメイトTVで配信していたインターネットラジオ番組である。毎週火曜日配信、オンデマンド方式。全47回。正式名称は「Yes! プリキュア5 GoGo! Webラジオ『CLUB ココ&ナッツ』」。
概要
「アニメ『Yes! プリキュア5 GoGo!(以下GoGoと略)』を斜め下から支える番組」を合い言葉に、同アニメの関連番組として始まった。パーソナリティはココ(小々田コージ)役の草尾毅とナッツ(夏)役の入野自由。二回り以上年の違う二人の軽妙なやりとりが売りで、特にアドリブに弱い入野を草尾が弄り倒したり、年齢差からくるジェネレーションギャップなどがリスナーに好評であった。
ちなみに、内容からして大きなお友達、特にパーソナリティ二人のファンがリスナーの中心と思いきや、メインターゲットより若干上の小学生からその親御さんまでと非常に幅広い層が聴取していたようで、メールも様々な年齢層から届いていた。
主なコーナー
小々田先生の進路相談室
リスナーからの悩み相談。人生相談、恋愛相談などを募集してそれに答えるコーナー。
本来はタイトルにある通りココの人間体である小々田先生の立場として答えるという趣旨であった。しかし第一回目の初相談でいきなり草尾がギブアップしたため、最終回まで草尾毅本人としてリスナーの悩み相談に乗るという内容になっている。草尾自身は自らの出演するラジオ番組では非常に真摯な態度で答えることに定評があるため、大変内容の濃い、示唆に富んだものであった。
ちなみに、このコーナーは入野の一押しだった。
拝啓……ココ様ナッツ様
「GoGo」では手紙が物語の鍵の一つであることから、リスナーより「自分の身の回りで起こった切ない出来事」を「手紙のように」書いてもらってそれを紹介するコーナー。手紙であるから、タイトル通り「拝啓、ココ様ナッツ様」という書き出しが決まりであった。
パルミンを探せ
また、プリキュアシリーズでは恒例の「何かを集める」という行為はGoGoでも存在しており、収集する対象は「パルミン」という不思議な生命体であった。その「不思議な」に引っかけ「リスナーが出会った不思議なもの、奇妙な出来事」などを募集してそれを紹介するコーナー。
ちなみに、入野の性格がかなり天然であるため、自らの出来事を語るうちに「入野自身がパルミンである」というジョークや、リスナーの見かけた入野似の人物がことごとく「ジュンペイ」と呼ばれていたことから「入野にはジュンペイという偽物がいる」というネタもあった。両方とも最終回まで引っ張っている。
メタモル☆ココ&ナッツ
「ココとナッツがプリキュアへ変身できるようになったなら、どんな決め台詞がいいだろうか」というのを募集するコーナー。のはずであるが、第一回配信にやったコーナー紹介の一例が「決め台詞っぽく叫んだら笑えるフレーズ」ばかりであったためか、リスナーから寄せられるメールは全てこの方向性のものだけになった。一度だけ、番組プロデューサー(アニメ本編のプロデューサーでもある)麻生一宏宛のメールが届いたこともある。
ちなみに、毎回テンションの上がる入野だったが、草尾のそれは明らかに毎回下がっていた。
余談として、劇場版GoGoの冒頭にあったミラクルライト2の使い方説明に出てくる「ふたりはココ&ナッツ」の元ネタは、ここから来たものと思われる。
二人でできるかな?
ココとナッツは二人で協力し合ってパルミエ王国を取り仕切る立場であり、また人間界でも同居して協力し合っている仲でもあることから、リスナーより「二人で協調して何かを成し遂げる」ネタを募集し、それを実際に草尾と入野でやってもらおうという主旨のコーナー。
ナッツハウスにようこそ
ナッツの経営する「ナッツハウス」にあったらいいな、という商品をリスナーから募集するコーナー。のはずであったが、寄せられるメールはほぼ全て「実際にココ&ナッツグッズとして欲しい商品」のみだった。そしてそのいくつかはムービックから本当に発売された。
勝手にコマーシャル
番組内で使うプリキュア5シリーズの「嘘コマーシャル」を募集するコーナー。採用されるとその場で二人が収録をする。また、NGテイクも余さず放送された。これらは実際にオープニングトーク後とエンディングトーク前に使われたが、JAROも真っ青の嘘八百コマーシャルである。
ナツ子の部屋
ゲストを呼んだ一週目はこのコーナーのみを行う。収録へ臨むに当たって演技で気をつけていることや、自分の役やプリキュアへの思いなどをゲストが語る。特に草尾と入野は配役が指名で行われた関係から、オーディションでの様子や何役を受けたのかもよく質問に上がっていた。
プリキュア役の5人(三瓶由布子、竹内順子、伊瀬茉莉也、永野愛、前田愛)、ミルク役の仙台エリ、シロップ役の朴璐美、ブンビー役の高木渉、アナコンディ役の山像かおり、プリキュア歌手として工藤真由、宮本佳那子、五條真由美、うちやえゆかが出演した。また、この枠ではないもののシリーズ構成の成田良美、作詞家の只野菜摘、ミキサーの川崎公敬もゲスト出演したことがある(川崎とキャラクターデザインの川村敏江は投稿メールを読まれたことがある)。
ちなみに、コーナージングルはタイトル通り「徹子の部屋」をパクッた曲で、草尾がアドリブで歌っている。
なお、このコーナーはダイジェスト版CDに一切収録されていない。詳細は後述する。
今日のまかない
本ラジオをダイジェストでまとめた5枚のCDだけに収録されているコーナー。「本放送では確実に無理だが、CDで一回ぐらいはできるかも」というものを選りすぐってある。
「タイトルが苦しいダジャレ」「絶対続かなそう」「明らかにまんがはじめて物語のパクリだからヤバい」などが入っていた。
フリートーク等
普通のラジオ番組には当然ある「ふつおた」やアニメ本編関係の告知コーナーがあった。実際のところ、アニメ本編の感想が採用されたりフリートークでなされることは上期にあまりなく(たむけん回すら1分以下)、「ナツ子の部屋」ぐらいでしか舞台裏のこぼれ話などは聞けなかった。下期に入ると翌週放送分のティーザーや劇場版の話題もある程度積極的にやりだし、この頃よりリスナーからの感想メールも結構読まれるようになった。
おかしな国の草尾毅 ハッピーバースディ♪
第43回配信でやった特別編。配信日がちょうど草尾の誕生日の5日前(初配信は11月25日であった)、かつ年齢の数字が配信回数と全く同じ「43」であることから、入野が全力で草尾の誕生日を祝うという主旨の下あらゆるもてなしが行われた。ダイジェストCD Vol.5についているので気になる人は必聴。特に入野の一人九役芝居は涙なくして聞けないことうけあい(腹筋崩壊的な意味で)。
ダイジェストCDに関しての注意点
関連商品にある番組ダイジェストCDには、「ナツ子の部屋」が一切収録されていない。また、成田良美らがゲスト参加した部分も全てカットされている。アニメ本編の裏話などが聞きたくなって今から買おうと思った人は十分注意すること(初回限定版、通常版の区別なくどちらにも収録されていないことにも留意されたし)。
ただし、基本的にゲストは二週続けて出演(この番組は二本録り)して二週目は通常コーナーへ加わるため、その部分だけ一部収録されている。だからゲストとの絡みが全く聞けないわけではない。例外として五條真由美とうちやえゆかは一週しか出演しなかったため、残念ながらこの時の会話を聞く手段は既にもうない。
とてももったいない話だと編者は思う。
例えば三瓶由布子が実はりん役でオーディションを受けていた話であるとか、他の4人は必ずのぞみとの掛け合いをやらされたとか、ブンビーさんに実は続投予定がなかったとか、こそっと三瓶と竹内順子は無理にキーを上げず自然体で演ろうと協定を結んでいたのに三瓶が裏切ったとか、ファンの間では既出かも知れないけれども音として残しておく価値がある面白い話はいろいろあったはず。
こぼれ話
- 本番組が作られたきっかけは、ドラマCD収録の合間にあった「ラジオ番組なんかやれたらいいね」という雑談から来ているらしいので、所謂アニメ本編に絡んだメディアミックス的展開のものとはかなり違った雰囲気である。
- 草尾の十八番ネタである春日野うららの物まねはこの番組から生まれた。
- ゲストも時折物まねを披露しており、前田愛のこまちとのぞみとミルクは結構似ていた。仙台エリに至っては「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」レベルである。
- 公開録音が2008年6月14日に行われた。ダイジェストCD Vol.3の初回限定版についているので、どんな様子か知りたい人は探してみるのも一興である。その後事あるごとに「また公録をやりたい」と草尾も入野も言っていたが結局実現しなかった。ちなみに、打ち上げを12時間以上もやっていたそうである。
- 出演者の誰しもがプリキュアシリーズというものを非常に大事にしていることもよく分かる番組でもあった。特に「ちょ〜短編」に言及するときのスプラッシュスター推しは凄い。
- 草尾が自らの境遇と心情を初めて吐露した貴重な番組でもある。関連動画参照のこと。全俺が泣いた。
関連動画
関連項目
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兄弟記事
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