Cities:Skylinesとは、Colossal Order社開発、Paradox Interactive社が販売する、都市開発シミュレーションゲームである。日本向けローカライズ版のタイトルは「シティーズ:スカイライン」。
本来の表記はスペースありの「Cities: Skylines」だが、この表記タグはニコニコでは使われておらず、アンダーバーを含む「Cities_Skylines」は使われている。
概要
ゲーム情報 | |
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ジャンル | シミュレーション ストラテジー |
開発元 | Colossal Order Ltd. |
販売元 | Paradox Interactive |
機種 | Win PS4 XB1 |
発売日 配信日 |
2015年3月10日 |
価格 | ¥2,980 (STD) ¥3,980 (DX) ¥5,980 (PS4) ¥5,400 (XB1) |
その他 | -- |
ゲームソフトテンプレート |
シムシティシリーズに代表される都市開発シミュレーションゲームの一種である。
本作はColossal Order社の前作である「Cities in Motion 2」をベースとし、都市開発シミュレーションとして様々な要素を追加および削減したものとなっている。主な特徴は以下のとおり。
- 前作の特徴を受け継ぎ、交通関係のオプションが非常に充実している。道路は様々な幅があるだけでなく自転車レーンやバスレーン、街路樹の有無などバリエーションが豊富。
- 道路等は曲線状に配置することもできる。これで碁盤目病(要するに同形の正方形や長方形ばかり並べるプレイ)ともおさらば?
- 住宅・商業・工業の基本3区画があるのはこの手のゲームの基本だが、オフィスが工業と合わせて「産業」として扱われる。また、様々な特区(自給自足、観光特化、農業地区などなど)が指定できるのが特色。
- 市外との接続が徹底してシミュレートされているので、人口流入や観光客、材料や商品の輸出入に気を遣う必要がある。
- 人口の増加とともに様々な要素が開放されていく。特筆すべき要素としてはマップ(最初は2km×2kmしか開発できない)と各種モニュメントが挙げられる。
- ChirperというTwitterもどき青い鳥が住民のつぶやき声を届けてくれる。街に必要なものを知らせてくれるので便利と言えば便利だが、だんだんうざくなってくるとの評判。カイルと同類である。
少しでも興味を持たれたなら、本記事下部の関連動画をご覧いただくのが手っ取り早いだろう。
STEAMのワークショップでは有志が製作した数多くのMOD・マップ・アセットが公開されている。MODはパラメータをいじってゲームバランスを変えるもの、グラフィックやBGMを変更するもの、Chirperを消すものに至るまで、ベーシックな状態で出来ないことをほぼすべてカバーできるくらい豊富な種類がある。
アセットというのはユーザーが作った建物・乗り物・道路・公園・ジャンクション・市民などであり、ゲーム内において簡単に自作できるようにもなっている。ワークショップのMOD・マップ・アセットはいくら導入してもタダだが、入れすぎるとマシンパワーを大きく食う上に不具合の原因にもなるのでご利用は計画的に。
PC版の必要スペックについて
PC版での話になるが、公式が記載している最低スペックと推奨スペックは、DLCやユーザーMODなどを全く導入していない状態で始めた場合であるため注意したいポイントとなる。
公式のDLCを全て導入した状態の推奨スペックは、
CPU(プロセッサー):シングル4.5GHz以上かつ、4コア8スレッドや6コア6スレッド等、5スレッド以上使用できるもの
メモリ:32GB以上
GPU:VRAM 8GB以上
あたりになると見ておいた方が良い。
ユーザーMODやユーザーアセットを入れる場合、必要スペックは青天井となる。
日本語対応とコンシューマー機版について
現在販売中のCities: Skylinesは英語を含む8言語に対応しているが、日本語は含まれていない。
その代わり、有志が作成した日本語化MODを導入することで日本語化することができる。このMODはゲーム本体がバージョンアップされたときも比較的早く更新されるので、ゲームプレイの上で言葉が障害となることはほとんどないだろう(日本語に対応していないMODを入れない限り)。また、地名や人名を日本風にするMOD、日本の建物や乗り物をモデルにしたアセットも充実している。
長らくPC専用だったCities: Skylinesだが、2017年4月21日にXBox One版、同8月15日にPS4版がそれぞれ北米などで発売された。後述のとおり両者とも翌年4月12日に日本向けにリリースされている。
2018年2月19日、XBox One版がアセットに公式対応することが決定した[1]。PS4版の対応は未定。
コンシューマ機版の日本語対応
日本語に完全対応したPS4版の「シティーズ:スカイライン」がスパイク・チュンソフトから2018年4月12日に発売された。PC版との主な違いは以下のとおり。
- 当然ながら最初から日本語対応。
- インターフェースはPC版よりもすっきり。ゲームパッドでの操作に最適化。
- アセット・MODには非対応。おそらくこれが「PC版にするかPS4版にするか」を決めるときの最大のポイントになるだろう。
- 選べるマップの数が限られている。
- 一部のDLCには対応していない。
- 逆に言えば対応しているDLCもある。After Darkは最初から適用されていて、Snowfall以下5つのDLCが今後発売される予定となっている。
- 地形・修景ツールなど、PC版ではDLC発売と同時に行われたアップデートによって追加された一部の機能に対応していない。これらがDLCの追加によって実現するかは不明。
同日(4月12日)には Microsoft Store で Xbox One版が日本向けにリリースされていた。鳴り物入りだったPS4版に比べると、こちらはひっそりとしていた印象である。インターフェースなどはPS4版に近いが、「完全日本語版」という訳ではなく、オプションから選べる言語の一つに「日本語」が存在するのみである。また実績など一部は日本語化されていない。前述のとおり、アセットには対応している。
Deluxe Edition
Standard Editionに要素を追加して出されたバージョン。追加モニュメントとして「自由の女神、エッフェル塔、ブランデンブルグ門、エトワール凱旋門、グランド・セントラル駅」が追加される。また、グラフィックアートブックとサウンドトラック14曲が追加される。
先にStadard Editionを買ってしまった人でも、Deluxe Upgradeを追加料金で購入することによってDeluxe Editionにアップグレードできる。
ダウンロードコンテンツ(DLC)
およそ半年に一度のペースで大型の有料DLCが販売されている。どれもプレイの戦略を大きく変えうる要素を含む。
どれもプレイヤーからの評価は高く、基本的にハズレはないとされる。強いて選ぶとしたら「After Dark と Mass Transit だけは入れておけ」というのがよくあるアドバイスだ。なお、DLC追加のタイミングでゲーム本編もアップデートされ、DLCを購入しなくても様々な追加要素を楽しめる。
大型DLC
DLC | 説明 |
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After Dark |
2015年9月24日発売。Cities:Skylines初となるDLC。 タクシーやバスターミナル、国際空港、刑務所など様々な追加要素が入っている。また、このDLC以降はゲーム内に昼夜の概念ができた(After Darkを購入せずとも、Steamで通常更新をすれば昼夜の概念のみはついてくる)。 |
Snowfall | |
Natural Disasters |
多くの自然災害が追加、それに伴う行政施設が追加される。災害の発生はランダムとマニュアルを切り替えることができる。災害情報を知らせるラジオ局も追加され、これと関連付けてDLCを購入していなくてもゲーム内BGMを切り替える「ラジオステーション」という要素が加わる。 |
Mass Transit |
ケーブルカー、フェリー、モノレール、飛行船といった新交通が追加。それに伴うハブ施設の追加等、交通に関する要素が追加される。 |
Green Cities |
環境に優しい街作りがテーマで、電気自動車やリサイクルセンターなどが追加される。エコを推進するための特区指定や条例などのオプションも増える。 |
Parklife |
このDLCから、地区とは異なる、エリアおよびエリアレベルの概念を持つ要素が追加される。 パークエリアの指定が可能となり、エリア内では公園や遊園地、キャンプ場などの運用が可能となる。 動物園・遊園地など多種多様な公園が追加され、建物が車道ではなく歩道に隣接しても建設できるなど大規模な公園をカスタマイズするオプションも増える。さらには名所をつなぐ観光バスも追加。 |
Industries |
産業エリアの指定が可能となり、エリア内では林業、農業、鉱業、石油産業の4種類からいずれか1つの運用が可能となる。 |
Campus |
キャンパスエリアの指定が可能となり、エリア内では専門職大学(警察、観光、工学)、リベラルアーツ・カレッジ(環境、教育、経済)、総合大学(法学、医学、理学)のいずれか1つの設営が可能となる。 |
Sunset Harbor | |
Airports |
小型DLC
DLC | 説明 |
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Match Day |
2016年6月10日に発売された、無料DLC。ユニーク施設「Football Stadium」およびスタジアム関連の条例が追加される。導入するには、手動でSteamからダウンロード(無料)する必要がある。 |
Stadiums: European Club Pack |
2016年10月19日に発売された、有料DLC。「Match Day」の追加コンテンツという扱いであり、MatchDayのインストールが必要である。2017年10月に販売を停止している。 バルセロナ、チェルシー、ユヴェントス、パリ・サンジェルマンといった、実在するクラブチームのスタジアム、カラー、ロゴが使用可能になる。 |
Content Creator Pack: Art Deco |
2016年9月1日発売。著名なコンテンツクリエイターShroomblazeことMatt Crux氏の作品群で、20世紀初頭に流行したアールデコ調の建物を数点追加する。 |
Content Creator Pack: High-Tech Buildings |
2016年11月29日発売。コンテンツクリエイターGCVosことMauro Vos氏が手がけたハイテクなユニーク施設及び公共施設を追加する。 |
Relaxation Station |
2016年11月29日発売。ラジオステーションにラウンジ・ミュージックやグルーブ・ミュージックなどの落ち着く音楽が聞けるチャンネルを追加する。 |
Pearls From the East | |
Rock City Radio | |
Concerts |
2017年8月17日発売。街の音楽文化を振興するためにコンサート会場を設置したりイベントのための施策をしたりできるようになる。 |
Content Creator Pack: European Suburbia |
2017年10月19日発売。コンテンツクリエイターAvanyaことSamantha Woods氏が欧州各国の郊外に着想を得て作成した住宅などを追加する。 |
関連動画
実際の操作感が分かりやすいVOICEROID実況。どのゲームととは言わないが、比較が多い。
関連商品
ゲームハード用
関連項目
関連リンク
- Cities: Skylines 公式(英語)
- Steam:Cities: Skylines (STEAM配信ページ)
- シティーズ:スカイライン | スパイク・チュンソフト(日本語PS4版)
- Cities: Skylines - Xbox One Edition(日本語版)
- Cities: Skylines攻略情報wiki
- Cities Skylines MOD導入ガイド
脚注
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