DeadSpace3とは、Electronic Artsから発売されたサバイバルホラーTPSである。
2013年2月発売。対応プラットフォームはPlayStation3、Xbox360、PC(ただしいずれも国内版は発売されていない。後述)。
『DeadSpace』シリーズ最新作。
概要
宇宙を舞台に、ネクロモーフと呼ばれる謎の生物の恐怖に立ち向かうサバイバルホラーTPS。
シリーズの根幹部分は変わっていないが、本作の最大の特徴として、シリーズ初のCo-op導入がある。
『2』の正統続編で、主人公は引き続きアイザック・クラーク。他に、本編シリーズ初めての彼以外のプレイアブルキャラクターとして、ジョン・カーヴァーが登場する。
舞台は、ロストプラネットに登場するような極寒の惑星「Tau Volantis」。
蜘蛛が変貌したような姿をした新たなネクロモーフや、ユニトロジー教団信者など、新たな敵がプレイヤーの前に立ちはだかる。
激烈な残酷描写からCEROの規制に引っ掛かり続けているシリーズであるため、今作も正式なローカライズの予定はない。ただし、シリーズで初めて、日本語マニュアル付属の日本向けパッケージが発売されている。
PC版はいつもどおり有志による日本語化MODが用意された。
あらすじ
メキシコ湾にて、エイリアンの遺物と思われる「Black Marker」が初めて発見されたのは、300年前のことだった。
「Marker」は、人類の英知の及ばぬ強大なエネルギーを持っていた。政府は何とかうまく利用しようとしたが、ネクロモーフの出現などによって惨劇を繰り返すばかりだった。
100年後、独立コロニー軍(SCAF)とそれに所属するティムという青年が「Tau Volantis」へと舞い降り、謎の古代文明とその遺物「Marker」の探索を行った。
そして、それから200年後。
タイタンステーションの爆破後も、政府は「Marker」の建設を進めた。
今や「Marker」はすさまじい勢いで複製され続け、それを信奉するユニトロジスト達の活動もまた過激さを増していた。
一方、「Marker」の真の恐怖を知る数少ない生存者であるアイザック・クラークは、そんな状況になすすべもなく、衛星タイタンのコロニー「Sprawl」での恐怖の記憶から逃れるように、「New Horizon Luner」コロニーにて自堕落な生活を送っていた。
しかし、そんな彼を突如として軍の関係者を名乗る男たちが襲撃し、エリーが行方不明になっていることを告げる。
次いでコロニーがジェイコブ・ダニックという男の率いるユニトロジスト達の襲撃を受けて壊滅。
アイザックはわけもわからぬまま、ジョン・カーヴァー軍曹が率いる部隊とともにコロニーを脱出し、「Tau Volantis」へと向かう。
エリーの行方は?マーカーは破壊できるのか?200年前の古文書とは?アイザックの悲運な人生はまだ終わらない。
新要素
- 人間敵の追加
今作では人類が全滅している宇宙船での戦闘ではなく、惑星に現れたユニトロジー信者達と、そこで増殖をするネクロモーフとの三つ巴になる。 - カバーアクション追加
アイザックの武器にアサルトライフル・ショットガン・スナイパーライフル等の対人兵器が追加され、ローリング、カバーアクション、しゃがみなどもできるようになった。 - Co-op、Co-op専用ミッションの追加
チェックポイントからCo-opプレイヤーと共にストーリーを進められるようになった。
Co-opで参加してきたプレイヤー(カーヴァー側)の装備や弾薬はそれぞれ本編で所持していたものをそのまま使用する。
今作の敵の挙動や数はCo-op基準になっているため、一人でプレイすると確実に苦戦を強いられるので、初心者はCo-opでプレイすることをオススメする。
どちらかのプレイヤーの体力が無くなってしまった場合、一定時間内にもう一人のプレイヤーが近づいて蘇生を行わなければ死亡してしまう。
ボスなどの強力な攻撃を受けた場合、問答無用で死亡となりチェックポイントからやり直しになる。
ストーリーの最中、Co-opプレイヤーと二人でないと開始できないミッションが追加された。 - 素材・廃材システム
今作の舞台は200年前に廃棄された惑星。なのでベンチも旧式であり、ストアは存在しないため「通貨」の概念は廃止された。
変わりに敵や箱などから入手できる素材・廃材を使用してアイテムを作ることになる。回復アイテム・弾薬・鍵がかかった扉を開くための特別なアイテム・武器の強化・武器パーツの製作・スーツの強化などは全てこの素材で行うので計画的に強化しなければならない。
特に今作は敵が多い上に出てきた直後から全員走ってくるので、武器から強化していったほうがいいかもしれない。
武器製造
最強宇宙エンジニアことアイザック・クラークの本領は前々作のキネシスによる運搬や、前作のハッキングに留まらず、本作では武器を廃材から作り上げる事が出来るのだ。
おなじみプラズマカッターやリッパー、壁や天井にまで取り付けできるセンサー地雷、据え置き機初となる近接武器、果てはロケットランチャーまで自作できる。
さらに一つの装備に武器を二つ装備できるので、ショットガン+マシンガンをくっつけて遠近両方に対応できる武器を作ったりもできる。
武器の威力やリロード速度はCircuitというアイテムを最大4つまで取り付けて強化できる。
攻撃速度をアップさせたショットガンや、攻撃力が高いマシンガンなど好みに強化できる。
その他スコープや予備マガジンなどのオプションパーツも取り付けできる。
これら全て素材さえあれば作成できるので、お気に入りの自分だけの一丁を作ることができる。
その代わり、前作までは4種類まで武器を装備できていたが、今作では2種類に減少している。
登場人物
- アイザック・クラーク
シリーズの主人公。『2』終了後、増幅していく「The Marker」の脅威から目を背けるように暮らしていた。とにかく既に消耗しきっており、部屋中に「The Marker」の落書きが書き捨てられていたり、家賃を滞納していたりというひどい暮らしぶりである。
ネクロモーフの恐怖から2度にわたって生還した経験を買われて、地球政府によって拉致され、「Tau Volantis」での任務に身を投じることになる。
表面上は強気だが実は弱気という不器用な性格は相変わらず。しかし、強引に騒動に引きずり込まれた割には、ネクロモーフの倒し方を仲間に教えたり、200年前の廃材から様々な武器と工具を作ったり、果ては「Tau Volantis」突入に必要なCMS Crozierの修復に一役買ったりと、戦いの経験とエンジニアとしての知識を活かしてどんどん活躍していく。 - エリー・ラングフォード
アイザックと行動を共にしていた女性。『2』終了から『3』開始までの3年間、アイザックと暮らしていたようだ。
すっかり弱気になっているアイザックとは対照的に、「The Marker」を破壊することに使命感を燃やしている。今作では、その方法が「Tau Volantis」にあるときいてアイザックの前から姿を消し、単身星に乗り込んだが、消息を絶ってしまう。
前作で負傷した目が治っている。 - ジョン・カーヴァー(Sgt. John Carver)
今作から初登場するキャラクター。Co-opモードの2P用キャラクターであり、本作ではアイザックと共に同行しながらストーリーが進行する。本作のメインヒロインである。
「Uxor」にて起こったネクロモーフの発生から生還した男で、ネクロモーフと「Marker」に憎悪を抱いているのか、トレイラーの中では、「Markerの破壊が最優先、エリーのことなどどうでもよい」というような発言をしている。
なお、Singleプレイ時はゲーム中姿こそ見えないがムービーには登場し、ストーリー上ではアイザックと同行していることとなっている。 - ロバート・ノートン
冒頭でアイザック宅に襲い掛かる軍人の1人。消息を絶ったエリーの捜索に協力するようアイザックに要請する。
カーヴァーの上官であり、USM Eudoraの船長でもある。 - ジェイコブ・ダニック
ユニトロジー組織の武装過激派The Circleのリーダー。Markerを実験対象として扱う政府と敵対し、暴動を起こす。
Markerを破壊し得るアイザックを脅威とみなし、執拗に命を狙う。
PC版の日本語化
- リパック版
主に2ch、したらばの日本語化スレで進行。
ゲーム本体のプログラムファイルには手をつけず、文書ファイルとフォントを差し替えて日本語化を実現、DLCやCO-OPなどのオンライン機能も利用でき現在の主流となっている。 - ali213改版
中華化MODを改変し、発売直後から日本語化環境を提供。リパック版が確立するまで、貴重な日本語化環境を提供していた。オンライン機能が使えず、英語版とセーブデータの互換性が無かった。
関連動画
関連項目
- DeadSpace
- デッドスペースエクストラクション
- DeadSpace2
- エレクトロニック・アーツ
- ホラー
- ホラーゲーム
- TPS
- Co-op
- ゲームのタイトル一覧
- アイザック・クラーク
- ネクロモーフ
- ロストプラネット
- 洋ゲー
- 3
- 0pt