Dの食卓とは、1995年4月1日に日本の三栄書房から発売された3DO用3Dアドベンチャーゲームである。
あらすじ
ダウンタウンの外れにあるロサンゼルス総合病院で大量殺人事件が発生した。
犯人のリクター・ハリスは、温厚で生真面目な性格で知られたアメリカが世界に誇る名医であり、同病院の院長である。
今もなお多数の患者を人質に取り院内に立てこもるリクターに警察も手が出せず膠着状態が続く中、大学でニュースを知ったリクターの一人娘、ローラ・ハリスが黄色いスポーツカーを駆りサンフランシスコから到着。
真相を突き止めるため単身乗り込むローラだったが、死屍累々の廊下を進む途中、透明なスライム状の謎の物体に飲み込まれてしまう。
次の瞬間、目を開けたローラの目の前には、謎の食卓が広がっていた。
概要
一人称視点で進む、ワープ開発のインタラクティブ探索型ホラーADV。公称ジャンルは「インタラクティブ・ムービー」。
同ジャンルを提唱し、『エネミー・ゼロ』や『リアルサウンド ~風のリグレット~』を手掛けた故・飯野賢治氏が脚本・監督を務めたことで知られ、『風のリグレット』と並び同氏の代表作として扱われている。
3DOで販売され、後にセガサターンやプレイステーションに順次移植されていった。海外ではPC版もありSteamでも売られているなど世界的な評価の高さが窺える。
テーマの一つに「食肉」を据え、当時の最先端の3DCGで造られた、年代を考えると美麗だが不気味さも孕むグラフィックと映画的な演出が特徴。
『ファミ通』の「クロスレビュー」でゴールド殿堂を獲得した他、マルチメディアグランプリ'95通商産業大臣賞を受賞し、全世界での累計販売数は100万本を超えたとされる。
1999年12月23日にはドリームキャストで『Dの食卓2』という続編が発売されたが今作との関連性はほとんどない。
癖が強いゲームデザイン
当時下火だった3DOに光をともした同ハードを代表する作品なのだが、同時に癖も強い。
例を挙げると
など。
関連動画
関連静画
関連リンク
- 『Dの食卓』飯野賢治氏が手掛けた先駆的3DCGアドベンチャーが発売25周年。リアルなローラの顔が忘れられない【今日は何の日?】
- 『Dの食卓』や『風のリグレット』で知られるゲームクリエイター・飯野賢治氏のドキュメンタリー映像が公開。小島秀夫氏、上田文人氏などへのインタビューを通じてそのユニークなマインドを振り返る
関連項目
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- ページ番号: 5648804
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