Ex-Sガンダムとは、模型企画『ガンダムセンチネル』に登場するモビルスーツである。
概要
Ex-S GUNDAM Ex-Sガンダム |
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型番 | MSA-0011[EXT] |
頭頂高 | 21.73m |
重量 | 69.24t(本体) / 162.5t(全備) |
出力 | 7,180kw |
推力 | 1,182,000kg |
装甲 | ガンダリウムγコンポジット |
兵装 | 60mmバルカン砲×4 |
大腿部ビーム・カノン×2 | |
背部ビーム・カノン×4 | |
インコム | |
リフレクター・インコム×2 | |
ビーム・スマートガン | |
Iフィールド発生器 |
Sガンダムのオプション強化形態。型式番号はMSA-0011[Ext]。
Ex-Sの本来のスペルは、Extraordinary-Superior。Extraordinaryには”並外れた”の意味をもつ接頭語としてExが当てられた。
ガンダムシリーズ史上においてしばしば登場する「初見で名前が読めねぇよ」なMSの中でも上位に食い込む機体である。ちなみに読みは「イクスェス」、読みづらいことこのうえない。
元々Sガンダムは各部がユニット式であるため、オプション装備による汎用性の高さを実現したMSであった。そしてこの機体は、巡航形態「Gクルーザー」モードに変形するため、これまでの可変MS開発で洗い出された問題点を解消すべくオプションによる変形という形をとった機体である。
これは、当時問題となっていたMSの稼働時間や航続距離の短さを解決するための計画であった。そのため、ジェネレーターやブースターの強化を中心に様々な強化が行われ、オプション強化とは思えないほど性能が見違えている。
そのためGクルーザー形態は、単独での大気圏脱出、月面降下に加えて、なんと月面においては再離脱まで可能という、もう怪物進化では呼び表せないほど、チート級な巡航形態である。
その分重量は増しに増して、Sガンダムの全装備重量72.0tに対し、この機体はそれを大幅に越えて242.36tにまで増量してしまっている。
しかし、それだけ重量を増してもブースター推力が強化されにされたため、最大値では1,194,000kgという狂ったような数値が出せるので、機動性に関しても(かなり強引だが)問題なくなっている。どういうことなの……?
MS形態の装備としての目玉は、やはりリクレクター・インコムであろう。有線式のインコムにIフィールドを張らせ、それに自機がビーム射撃を行って、その反射で敵を攻撃するという奇襲装備である。
相手の想定外の位置から攻撃出来るばかりではなく、通常のインコムよりも出力が高い(厳密にはIフィールドに当てる装備の出力で決まる)という、正に至れり尽くせりな武器である。
とはいえ、あまりにもGクルーザーが化け物になり過ぎてしまったため、本機はMSとして生み出されたはずなのに、性能としては事実上MS形態はおまけになってしまった。
その結果自体に大きな問題こそないものの、当初のコンセプトを思い返してみれば、本末転倒な結果になった感は否めない。
ちなみにそんな背景があるためか、劇中でも初登場時はGクルーザー形態である。むしろMS形態になったのはガンダムMk-ⅤとMS戦をした一度のみという有り様。
なお、強化機ではあるものの、本編ではエアーズ攻防・脱出戦のみの登場となっている。
理由はエアーズ攻防における戦闘においてGクルーザーオプションが破損、その他装備も尽く破壊されたためである。
ガンダム・センチネルの後半においてノーマルのSガンダムが主役を張っているのはそのためで、本機は限定的な戦場における強化機体という、ガンダムシリーズでも珍しい立ち位置のMSである。
まあこんなチート機体に暴れ回られても扱いに困る気がしないでもないが。
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