Euro Truck Simulator 2とは、チェコのSCSソフトウェアが開発したトラックシミュレーターゲームである。同社が長年手がけているトラックシミュレーターシリーズの一作で、Euro Truck Simulator(無印)の続編。
概要
開発 | SCS Software |
販売形式 | パッケージ版 ダウンロード版 |
ジャンル | ドライビングシミュレーター ドライブゲーム トラックゲーム |
定価 | ¥2,499 (パッケージ版) |
¥2,350 (日本向けダウンロード版) |
|
¥2,480 (Steam版) |
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言語 | 英語、日本語、ドイツ語、フランス語など多数に対応 |
DLC | ゴーイングイースト、ペイントなど多数 |
MOD | 公式に対応 |
マルチプレイ | 対応 |
コントロール | マウス+キーボード 各種ゲームパッド 各種ハンドルコントローラ |
プレイヤーは大型トラックの運転手となり、欧州12ヶ国[1]を舞台に、様々な貨物を運び報酬や経験値を得ていく。プレイヤーが運転するトラックは欧州の有名メーカー及びブランドが全て実名で登場している。
報酬を使うことで新しい車両を購入できる他、トラックのカスタマイズ、本社・支社となるガレージの改装や、他都市にあるガレージの購入が行うことが可能。さらに従業員を雇って運送業務をさせるなど、運転のみならず運送会社の経営をすることも出来る。また、仕事を終える毎に評価に応じて経験値を獲得し、ドライバーとしてのレベルを上げられる。レベルアップをすることでより高額で難しい仕事が受注できるようになる他、トラックの新たなカスタムパーツや仕様が解禁になっていく。
数あるガチモノシミュレーターの中では、群を抜いたゲーム性の高さを持ち、MODもかなり多い(TSM・Promodsシリーズに代表されるマップMODから、車種の追加、果てはトラックのスキン変更まで多岐にわたる)。加えてニコニコ動画においても(シミュレーターの中では)それなりに知名度の高いタイトルである。
複雑なヨーロッパの地理を覚える分にもかなり役に立つ側面もあったりする。
2013年に発売され未だにアップデートやDLCに積極的であり、18年5月でもSteamの同時接続数でベスト10入りするほど根強い人気がある。アップデートが続いているため新しい要素が追加され初期の頃とは全く環境が変わっている。ダブルストレーラーが追加されたり、路上をスピード違反取締りのパトカーが通行するようになり、時たま路上ハプニング(事故処理による交通規制や緊急工事、路肩故障車等)が起こるようになったりし、バージョン1.32アップデートで自家用トレーラー(カスタム可)を追加しておりトラックシミュレータの飽くなき挑戦は続いている。
ゲームの入手方法
ゲームの入手方法は、Amazonなど通販サイトでパッケージ版を購入するか、Steamやその他の販売業者からダウンロード版を購入するかの二つ。もっとも利用しやすいのはダウンロード版であろう。特にSteamでは頻繁にセールを行っているため、定価より安い値段で買える機会が多いのでオススメ。
尚、株式会社ズー(契約販売業者の一つ)が国内向けに供給しているものには「日本語版」とついているがゲーム自体が日本語に対応しているため、どこで買っても日本語で遊ぶことができる。
Steam以外で購入したETS2の有効化
ETS2は世界各地の販売業者を通じてパッケージ版やダウンロード版を購入することができるが、後述するように一部のDLCやMODはETS2のSteamでの有効化(Steamに登録されていること)が必須となっている。Steamから購入した人は特に気にする必要はないが、Steam以外から購入した人でそれらを利用したい人は、SteamクライアントからETS2を有効化しなければならない。方法は以下の通り。
- Steamクライアントをダウンロード
- アカウントを作成
- クライアントを起動
- メニューにある ライブラリ (登録ゲーム一覧)をクリック
- 左下の隅っこにある + ゲームを追加 をクリック
- Steamでアイテムを有効化する をクリック
- ポップアップウィンドウの進めて行き、プロダクトコード入力画面を出す
- 購入時に発行されたプロダクトコードを入力
トラック
先述の通り、有名メーカー・ブランドと大型トラックが実名で登場している。ブランドと車種は以下の通り。
ブランド | 国 | 車種 |
---|---|---|
DAF | オランダ | XF、XF Euro6、DAF 2021 Series |
IVECO | イタリア | Stralis、Stralis HI-WAY |
MAN | ドイツ | TGX Euro5、TGX Euro6、TG3 TGX |
Mercedes-Benz | ドイツ | Actros MP3、Actros MP4 |
Renault Trucks | フランス | Magnum、Premium、T Range |
SCANIA | スウェーデン | R(2009)、R Streamline、R(2017)、S |
VOLVO Trucks | スウェーデン | FH Classic、FH |
当初は登場する車種は今よりも少なく、またライセンスの関係で架空の名称で登場しているものもあった。その後、SCS Softwareがライセンスを得たものから順に実名化していき、車種も追加されてきた。トラックの追加は今のところは有料DLCではなくアップデートでの追加になっており、ユーザーの追加負担は発生しない[2]。また既存の車種についても、排気音などサウンドの再録やシャシー形式の追加などが行われ、導入時よりも改善が施されている。
DLC
数多のMODが制作・頒布されているETS2だが、公式DLCも販売されている。なくても十分に楽しめるが、あると遊び方の幅が広がる。一部のMODはDLCを前提とした作りになっており、そういうものを使用するにはDLCを購入しなければならない。
ETS2のDLCを購入する上での注意点はSteam専売のものがあること。Steam以外でETS2を購入している人が専売DLCを購入する場合、先述の有効化が必要となる。
マップ
- Going East! - ¥1,280 (Steam定価、以下同)
- Scandinavia - ¥2,180
- Vive la France ! - ¥2,180
- Itaria - ¥1,980
- Beyond the Baltic Sea - ¥1,980
- ポーランドの北東にある通称"バルト三国”と呼ばれるリトアニア、ラトビア、エストニアとロシア連邦のサンクトペテルブルク周辺と飛び地のカリーニングラード州、フィンランドが追加されるDLC。ロシア連邦はEuro Truck Simulator2では3ヶ国目のEU非加盟国だが、EFTAも非加盟の国は初。もちろんバルト三国はEU加盟国でシェンゲン協定にも加盟しているので国境の行き来は今までと変わりがないが、ロシア連邦との国境には国境検問が追加されている(逆に”かつて”国境検問があった場所ももちろんある)。またフィンランドとスウェーデン、国同士は陸続きで接続されているがゲーム上ではカペルシャーとトゥルク間をフェリーで行き来することになる。そしてこのDLCと元々の間にポーランド(GoingEastDLCで追加)及びデンマーク、スウェーデン(ScandinaviaDLC)があるが、当該DLCが無くてもアクセス出来るようになっている。
フィンランドでのみダブルストレーラーに加えHCTでの配送が可能。
- ポーランドの北東にある通称"バルト三国”と呼ばれるリトアニア、ラトビア、エストニアとロシア連邦のサンクトペテルブルク周辺と飛び地のカリーニングラード州、フィンランドが追加されるDLC。ロシア連邦はEuro Truck Simulator2では3ヶ国目のEU非加盟国だが、EFTAも非加盟の国は初。もちろんバルト三国はEU加盟国でシェンゲン協定にも加盟しているので国境の行き来は今までと変わりがないが、ロシア連邦との国境には国境検問が追加されている(逆に”かつて”国境検問があった場所ももちろんある)。またフィンランドとスウェーデン、国同士は陸続きで接続されているがゲーム上ではカペルシャーとトゥルク間をフェリーで行き来することになる。そしてこのDLCと元々の間にポーランド(GoingEastDLCで追加)及びデンマーク、スウェーデン(ScandinaviaDLC)があるが、当該DLCが無くてもアクセス出来るようになっている。
- Road to the Black Sea - ¥1,980
- Iberia - ¥1,980
- Heart of Russia - 未定
- West Balkans - ¥2,480
- Greece - 未定
- Nordic Horizons - 未定
貨物
- Schwarzmüller Trailer Pack - ¥298
- Heavy Cargo Pack - ¥548
- 特大の重量貨物を追加するDLC(STEAMのみで販売)。ブルドーザー、ディーゼル機関車、アスファルトカッターなど長くて重い物が追加される。またこれらの貨物専用のステアリング機構付きトレーラーも合わせて実装される。このステアリング機構付トレーラーは、運転者が操作するリモコンタイプではなく自動で動くタイプなので今までのトレーラーと挙動が変わっている。
またこれに伴うアップデートでSCANIA(R(新/旧)、S)、VOLVO(FH16 2012のみ)、メルセデス・ベンツ(MP4のみ)の3メーカー(バージョン1.34でMAN TGX Euro6が追加)に4軸のシャーシが追加された。こちらは無料で追加されている。上記以外のメーカーでは4軸シャーシーは特注扱いになるためカタログラインナップされてる上記3社のみに追加されたと思われる。
- 特大の重量貨物を追加するDLC(STEAMのみで販売)。ブルドーザー、ディーゼル機関車、アスファルトカッターなど長くて重い物が追加される。またこれらの貨物専用のステアリング機構付きトレーラーも合わせて実装される。このステアリング機構付トレーラーは、運転者が操作するリモコンタイプではなく自動で動くタイプなので今までのトレーラーと挙動が変わっている。
- Special Transport - ¥548
- 超特大DLCの荷物を運搬するミッションを追加するDLC(STEAMのみで販売)。
主に重くて長くて幅が飛び出ている荷物を運搬する為通常の配達とは異なり受注すると自動でトレーラーが接続された後出発前のムービーが流れる。前後にAIの併走車が付き対向車の誘導や交通の遮断などを行ってくれる。特定のルートしか走れない分、沿線にはBBCや野次馬、サポートの誘導員が配置されている。HeavyCargoPackで追加されたステアリング機構付トレーラーで主に運搬を行うことになるが、長かったり幅が広かったりするので慎重な運搬が求められる。運搬中は、60km/h制限(都市内は主に50km/h)であるが速度違反はもちろん減点される。しかし信号については警察が規制している為無視できるので減点はされない。
- 超特大DLCの荷物を運搬するミッションを追加するDLC(STEAMのみで販売)。
パーツ・アクセサリー
ペイント
World of Trucksとの連携
ETS2とATSのプレイヤーSNSであるWorld of Trucks(WoT)。ここにアカウント登録をすると、ゲームと連携した様々なサービスを受けることができる。アカウント登録にはゲームのプロダクトコードが必要。
MOD
本作はMODに対応している。多数のMODが製作及び頒布されており、好きなものを導入して遊ぶことが可能。MODの常としてゲームバージョンとの不一致による不具合、他のMODやDLCとの干渉と言った問題はあるものの、優れたMODも多く遊び方の幅が広がる。
MODの入手先としては、SteamWorkShop、SCS Softwareの公式フォーラム、ETS2.LT、ETS2Downloadsなどが有名。このあたりを見ておけば、おおよそ有名なMODは見つけられるはず。
MODの種類
MODの種類は大きく分けて以下の通り。
- トラック
- トレーラー
- スキン(ペイントジョブ)
- パーツ
- サウンド
- フィジック (Physic)
- Cabin Accessories対応MOD
- マップオブジェクト モデル/テクスチャ
- 光源・気象
- トラフィック
- マップ
- マルチプレイ
ETS2コミュニティで使われるMOD用語
マルチプレイ
2021年に実施されたv1.41で「コンボイ」と名付けられたマルチプレイモードが実装され、以降はETS2もマルチプレイが可能となった。v1.42からはカスタムペイントなどのMODをマルチプレイで使うこともできるようになっている。
ただ公式マルチプレイ開始以前から、後述するMODによるマルチプレイが可能となっていた。
Euro Truck Simulator 2 Multiplayer MOD
2014年5月より、MODにてマルチプレイが可能となった(公式ページでも宣伝しているため、一応公認済み?)。プレイするにあたってはSteamへのアカウント及び、SteamへのETS2の登録が必須である。Steam版を購入した人はそのままで問題ないが、その他のリテール版やパッケージ版を購入した人はSteamの個人アカウントを取得した上で、ETS2のプロダクトキーをSteamに登録しておこう。
オンラインで何をするのか?ということだが、主に他車と列をなし、配送ドライブ。すれ違い際にクラクションなどで挨拶。など地味であるが、身内で音声チャットしながら配送ドライブするなど、結構楽しめる。
今までの自分のデータを使用することは可能だが、他のMOD ( DLCを除く ) との併用はできない。そのため、ダウンロードをして、起動する際は予めMOD類は全て外してからインすることを薦める。でないと、クラッシュしてデータがおしゃかになる可能性がある。
2015年2月7日現在サーバーは3種類あり、最もプレイヤーが集まるEurope#1サーバーでは最大4000人同時プレイが可能。ゲーム内時間が同期されていて、時間スピードはシングルプレイよりもゆったりしている。チャットも可能で「Y」キーを押すとある程度の範囲(半径500m程?)の人と会話ができる。
特に日本時間の22時~深夜4時頃は、Europoort(ユーロポート)やRotterdam(ロッテルダム)付近に多くのプレイヤーが集まっており、事故や渋滞がよく発生する。この様子は定点観測をライブ配信しているETS2MP CCTVで確認できる。
しかし、まだこのMODは、実験段階のAlpha版であり、不安定な部分が多数ある。
- サーバーが満員の場合、中々繋がらない。
- 同期がうまく取れず、他車と接触事故(車間は長めに。追い越して元の車線に戻るのは距離を離してから!)。
- 突然の鯖落ち(メンテナンスやアップデートされた場合によく起こる)。
- 従業員の収入が反映されない場合がある。
- 借金が自動返済されない場合がある。
- クライアント自体が数週間~数ヶ月周期でアップデートされるので、この際起動しなくなる場合がある。
など、予期せぬことが起こりうるので、こまめにセーブすることをオススメする。また、自動アップデートなんてヌルいもんは存在しない為、アップデートされた際にはMP公式サイトからクライアントをDLする必要がある。
それと、当たり前だが交通マナーと秩序はしっかり守ろう。
やってはいけないのが、道路を塞ぐ、逆走、暴走をし、他車と衝突などの迷惑行為。他人の誹謗、中傷。差別発言など。これらは他車に迷惑をかけるだけでなく、永久BANの対象となる。
マルチプレイの詳細なルールやBAN基準は、公式フォーラムの「In-game rules」に英語で記載されている。
主な内容は以上である。楽しいトラックライフを!
関連動画
シングルプレイ
マルチプレイ
関連項目
- トラックシミュレーターシリーズ
- American Truck Simulator
- トラック / トラクター / トレーラー(被けん引車) / 自動車の連結装置
- 実車に関する記事
- ドライビングシミュレーター
- トラックゲーム
- 洋ゲー
- PCゲーム
- MOD
- ゲームのタイトル一覧
関連リンク
脚注
- *イギリス・フランス・イタリア・ドイツ・スイス・オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・オーストリア・イタリア・チェコ・ポーランド。有料DLCでマップ拡張パックを購入すれば、さらに多くの国が登場する。
- *2021年に追加されたDAF XG/XG+からは追加のトラックもDLCとして扱われているが、飽くまでシステム上の扱いにおける話であり無料で頒布されている。
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