Fluid Motion(正式にはFluid Motion Video)とは、AMDの映像補完技術である。
概要
2014年に投入された「Kaveri」世代のAPUや「Radeon RX 200シリーズ」で採用されたもので、秒間24フレームや30フレームの映像を60フレームに補完して再生する。[1]
公式的には対応グラフィックボードかAPUと、対応ソフトのCyberLink PowerDVD 14以降の製品を用い、Blu-ray ビデオの24pの映像で利用可能という旨のアナウンスがされていたが、2014年12月に実施されたドライバーのアップデートにより、DXVA経由からも利用出来るように改良され、それを受けた有志の手により、MPC-BEなどの一般的なプレイヤーでこれを用いるためのDirectshowフィルター、Bluesky Frame Rate Converter(Bluesky FRC)exitという便利なフリーソフトのプラグインが作られた(募金歓迎)。Bluesky FRCは、FacebookのAMD公式ページにおいて、RTGテクニカル・マーケティング担当のロバート・ハロック氏からも、特に組み合わせた場合有効との旨の発言をされお墨付きを受けている。
このソフトにより、OSがWindows8.1以降の環境下で、GCN世代のコアを搭載した様々なグラフィックボードで、DVDの映像やmp4、flvなどの殆どの形式の動画ファイル、30fpsのビデオモードの映像をもフレーム補完させての再生が可能となった。
Fluid Motionはテレビの倍速液晶や同種の機能を実現するフリーソフトに比べ映像の安定性に優り、CPUに負荷を掛けること無く4K超高解像度の動画をも、残像が無く破綻の少ない美麗な60fpsの映像に変換を行う為、動画視聴の快適性において絶大な効果を発揮する。その真価はニコニコ動画にアップされた関連動画で確かめて欲しい。
Fluid MotionはGCNアーキテクチャのGPUで利用できていたが、次のRDNAアーキテクチャのGPUでは削除されていた。しかし2023年にAMDは「AMD Fluid Motion Frames」と呼ばれる技術を発表、PCゲームのフレームレートを引き上げる技術としてFluid Motionを復活させている。[2]
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
- *Ryzen GでFluid Motion!意外に知られていない裏テクで動画を超快適に楽しもう 2018.11.13
- *WQHDに最適なRadeon RX 7800 XTと7700 XT発表。フレーム補間で性能爆上げの「Fluid Motion Frames」も 2023.8.26
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