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パレットとは、RPGツクール95で制作されたフリーゲーム。作者は西田好孝氏。
2001年4月26日には、プレイステーションでリメイクされたバージョンが「Forget me not -パレット-」というタイトルでエンターブレインより発売された。
ニコニコ動画では、他の「パレット」との混同が起きるため、フリーゲーム版、リメイク版問わず「Forget_me_not_パレット」でタグ登録されている
。
その為、当記事ではフリーゲーム版、リメイク版の両方について記述する。
概要
第4回アスキーエンタテインメントソフトウェアコンテスト（Aコン）のグランプリ受賞作品。
ジャンルはサスペンス・アドベンチャー。
記憶を失った少女の精神世界が主な舞台。
迷路のようになって複数の小部屋で形成されているその世界を探索し、少女の記憶を取り戻していく。
少女には精神パラメータというものがあり、小部屋を移動したり、精神障壁を破ったりするたびに減ってしまう。
精神パラメータが尽きると頭が痛くなってしまい、途中までしか記憶を辿れない。
しかし、精神世界のところどころに封印された「記憶の断片」を回収していくと少女の精神パラメータが増えて、辿れる記憶の範囲が徐々に広がっていき、物語も明らかになっていく。
独特のシステムとストーリー、要所で鳴らされる音の演出などが評価されている。
古い環境で作られたゲームであるため、現在標準となっている環境では正常に動作しないと報告されている。
商品化
Aコンでの評価が高かったため、プレイステーション用にリメイクして発売された[1]。
タイトルは「Forget me not -パレット-」に変更されている。
システムなどの根本的な変更点はないリメイク作品である。また、原作との差異は以下の通り。
- グラフィックが綺麗になった。
- BGM、SEの変更。原作からのプレイヤーからは賛否両論。
- ストーリーはほとんど原作と同じ。但し、追加イベントがいくつか有り、演出面が向上。
- エンディングが分岐するようになった。
- 全体マップ表示の追加。
- 振動機能搭載。
- オープニングの追加。
あまり大々的な宣伝はされていなかったのか、出荷数はあまり多くないようだ。
登場人物
- シアノス・B・シアン
- このゲームの主人公。実力のある精神科医。
深夜、扉越しに女から銃で脅され、記憶を失ったB.Dの診察を無理矢理依頼される。
電話越しにB.Dのカウンセリングを行い、彼女の記憶を呼び戻そうとする。
PS版での担当声優は安井邦彦。
- B.D
- 一年程前の事故で記憶と視力を失くしたらしい少女。覚えているのは漠然とした赤い色だけ。
自分のことを「B.D」というが、彼女のイニシャルではないらしく、名前も覚えていない。
ゲーム中では彼女の記憶の世界での操作が中心となるので、実質主人公的な存在。
PS版での担当声優は神田理江。
関連動画
フリーゲーム版
リメイク版
関連項目
関連リンク
- 第４回Ａコン 受賞作品紹介
- Aコンでの「パレット」の紹介。作者による世界設定、システム解説の記述も有り。 - パレット (RPGツクール95作品) / ファミ通.com無料ゲーム - 上のページとこのページでダウンロード可能。
- Forget me not ～パレット - 株式会社エンターブレイン - リメイク版の紹介ページ。
脚注
- *Aコンの受賞作が商品化したのは、このゲームが初めてではなく、第3回でパーソナルコンピューター作品賞を受賞した「落雀」の例がある。
これら以前の受賞作で、第2回で最優秀賞を受賞したコープスパーティーも商品化されているが、商品化自体はこれらの作品よりずっと後のことであり、アスキー及びエンターブレインも関わっていない
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