“FrozenStrawberry” とは、音楽ユニット名である。ニコニコ動画では、VOCALOID 初音ミクを用いて楽曲を制作し、発表している。投稿者名は「ヒッポロ系」となっている。
イカ娘を溺愛してるみたい。コミュニティを作って布教に励んでいるらしいゲソ。
作品紹介
2008年11月29日、『のちハレ』でニコニコデビュー。「いつも私が左側だったね。」
傘を持った少女のイラスト、ゆったりとしたイントロ、そして初音ミクののどかな声、この3つが調和し、全体として「かわいい雰囲気」を醸し出しているのが好印象である。一方で、画面に表示されている歌詞と、実際に歌っている内容が異なるという特徴を持っていた。幼い声には似合わない、やや背伸びした内容と思われたので、歌い手に合うようにしたのだろうか? 「はいっ!」という掛け声は大変元気でかわいらしく、萌え心をくすぐり、微笑ましく聴こえてしまう。本来は失恋から立ち直ろうとする切ない物語で、歌詞だけを追うと涙を誘うのだが、明るい曲調とミクの無邪気さ故か、曲を聴いた後には爽やかさすら感じる。バランス感覚と表現力に優れた作品である。
二作目は『苺狩り族、憂う朝』を発表した。「もう失うものなんてないから」
前作とは作風を変え、ギターが主体のロック調となっている。楽器の演奏も巧みなようで、今後も活躍が期待される。歌詞は、いわゆる「SNS疲れ」がテーマとなっている。「"FrozenStrawberry”とは、更新を止めた苺狩り族の意味なのか?」という問いに対して、肯定と受け取れるコメントを残している。
楽曲制作は詞先とのこと。PIAPROで先行して歌詞を見ることができるが、物語風で譜割りが明確ではない。曲のアレンジ能力も高そうである。
*なお「のちハレ」には、ニコニコ生放送にちなんだ逸話がある。
「のちハレ」は、初めはそれほど評価されておらず、「隠れたミク名曲」であった。
一変するのは2008年12月19日、「初音ミクコミュニティ」で行われた「生放送Part231」は、『期待の新人特集』と銘打たれたためか、早朝6時頃にもかかわらず多くの視聴者を集めていた。そこで流された「のちハレ」の評判は上々で、「毎時総合マイリストランキング」に載るほどであった。さらに多くの人目に触れる機会を得て再生数、マイリスト数は急上昇し、「週刊VOCALOIDランキング#64」では13位で紹介されたのである。
埋れてしまっていた名曲を掘り起こしたのはGJであった。本件はサービスを開始したばかりのニコニコ生放送にとって、新たな可能性を見出した珍しい事例である。以後の活性化に貢献したのは間違いないだろう。
関連動画
公開マイリスト
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関連項目
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