オオミチバシリ(けものフレンズ)またはG・ロードランナー(けものフレンズ)とは、スマートフォンゲームなどの各種メディアミックス作品『けものフレンズ』に登場するアニマルガール及びフレンズである。
CV:三上枝織(ゲーム版)、高柳知葉(アニメ「けものフレンズ2」、けものフレンズ3)
概要
鳥類カッコウ目カッコウ科ミチバシリ属オオミチバシリに分類。
北アメリカ大陸の砂漠・荒野地帯に生息する走りが得意な鳥・オオミチバシリのフレンズ。こう見えてカッコウの仲間である。英語名はGreater Roadrunnerで、Gはグレーター(Greater)の頭文字。
主に地上で生活しており、空は飛べるがそんなに上手ではなく、長くは飛べない。走るスピードは最高時速30kmにも達することで知られ、アメリカでは団体のマスコットキャラクターに採用されるなど親しまれている。
アプリ版(ネクソン版)
「オオミチバシリ」の名前で登場。
誰も足を踏み入れた事のない未知の土地に強い憧れを持つ、根っからの開拓者フレンズ。自称「砂漠の開拓者」。ミチバシリの名の通り地上を走り回る事を好み、特に道なき道を突き進み見た事のない景色を見て刻み付けるのを何よりも好む。
フレンズ化した事でヒトの四肢を手に入れた。ヒトの体と元動物の身体能力が合わさった事によりステータスは更にパワーアップ。不毛の大地だろうと過酷な環境だろうと構わず突っ走り、道なき道を全速力で爆走し、知らない土地への好奇心を持ってフロンティアを探し求める。
鳥類のフレンズで元動物も飛行出来るが空を飛ぶ事は無く走って移動する。
外見
髪型はこげ茶色のロングヘアーで、側頭部には翼が付属し後頭部には冠羽を模したチョンマゲ・尻尾みたいな小振りのポニーテールが付いている。また、中央と翼に白色の点々が付いている。前髪の一房は元動物の嘴を模した色と形状をし、前髪の左右には元動物の目の周りの模様を表現したオレンジ色と白色のヘアピンが付けられている。
青色の蝶ネクタイで飾られた、白色の斑点が付けられたこげ茶色のパーカーとキツネ色の半ズボンを着用し、白タイツとランニングシューズを履いている。お尻からはデカい尾羽が生えている。
ゲームでの扱い
パッション属性(赤)のレアリティレベル3のフレンズとして登場。コストは300・攻撃タイプは中距離・サイズはM。鳥類系フレンズだが留鳥扱いではないのか「まったり浮遊部」には加わっておらず、所属グループは無し。
所持スキル「不滅の開拓者精神」は発動から20秒のみ自身の移動スピードが35%アップする。攻撃時は己の羽根を投げ付けて攻撃。スキル発動時には嬉しそうな顔で走り抜ける。
開拓者・冒険者らしく好奇心旺盛で新しい物事へ挑戦する開拓者魂を持ち、爽やかで親しみやすく前向き。落ち着きのない性格の娘なようで、同じ場所にじっとしていられない様子。後退という選択肢はなく、常に前へ走り続けるのみ。
前述した通り本人に空への興味は無い様子で憧れも無い。曰く「大地を踏みしめてこその”けもの道”よ!」
BD付ガイドブック以降
けものフレンズBD付オフィシャルガイドブックにてデザインが大きく変更され、名前も「G・ロードランナー」に変更された。以降、ChaosTCG、けものフレンズぱびりおん、けものフレンズ2などでもこの姿と名前で登場している(けものフレンズFESTIVALでは「グレーターロードランナー」)。
ゲーム版では動物としてのオオミチバシリのイメージが反映されていたが、本キャラではアメリカ文化におけるグレーター・ロードランナーのイメージが反映されている。特に短編アニメーション映画作品群『ルーニー・テューンズ(Looney Tunes)』に登場するキャラクター、ロード・ランナー (Road Runner)の影響が強く(むしろモロに)反映されている。
名前通り地上を全力疾走するのが得意で大好きな爆走娘。その走りで遅刻知らずらしく、どんなに予定に遅刻しそうでも得意の爆走!激走!疾走!迷走!の走りで間に合わせると豪語している。ただし、走る時は基本何も考えておらず途中で道を確認するという行為もしないようで、気付いた時には見知らぬ場所に居たなんて事も多い(本人は気にも留めない)。
コヨーテとは親友同士の間柄で、よく互いにちょっかいを掛け合っている。コヨーテからは「気になってしょうがない・荒野のライバル」とかなり意識されている。この関係は『ルーニー・テューンズ』におけるワイリー・コヨーテ (Wile E. Coyote)との関係を元ネタとしている。
外見
灰色のショートヘアでもみ上げ部分をオレンジ色と白色のリボンで纏めている。側頭部からはオオミチバシリの翼を模したソレが付き、額部分からは元動物の冠羽が生えている。前髪の1部は黒色に変色し星型の斑点が浮き出ている。
ロード・ランナーの外見の色合いを模した、胴体部分が水色・腕部分が青色・首回りが黄色の半袖Tシャツと灰色スパッツを着ている。服にはロード・ランナーの鳴き声の表記であるBeeP!と堂々と印されている。
立ち絵イラストでは口にトーストパンを加えてキーンポーズを取っている。
ぱびりおんでの扱い
「遅刻ならまかせて!得意の爆走!激走!疾走!迷走!で、たとえどこに遅刻しようともわたしの走りで間にあってみせるよ!コヨーテ、そんな走りじゃ遅刻しちゃうよ。おっ先っにしっつれー!」
けものフレンズぱびりおんフレンズあーかいぶより引用
2018年6月6日のさばくエリア解放と同時に登場。けもトークアイコンの背景色は赤。一人称は「わたし」、他のフレンズのことは「あなた」もしくは敬称を付けないフレンズ名で呼ぶ。
新規デザインが採用されており、名義もG・ロードランナーとなっている。その影響からかコヨーテからはライバル視されているものの、彼女の方からするとあまりライバル視はしておらず親しい走り仲間ぐらいの認識に見える。ちなみにコヨーテから「今日こそ追いついてやるぞ!」と言われている辺りロードランナーの方がよく勝っているようではある。
何かにつけて走っており、とにかく走るのが大好きな元気娘だが「朝は…カラダ暖めないと…動けないから。」とエンジンが暖まらないとテンション低め?になる様子も見られる。走るのに夢中になりすぎて迷子になることもあるようだが細かいことは気にしない。なんならチーターやプロングホーンに負けない速度も持っているようである。
走るときには前のめりな走行姿勢を取るクセがあるようだが、キングコブラから指摘されるまで気づいておらず、その後も走り方のコツを聞かれて「もっと前にからだ傾ければいいよ。わたし、そうしてるらしいから!」と言うなど自覚がないようである。また尾羽はブレーキ代わりに使っているようだが、結局のところ走り出すと急には止まれないようである。
一応飛ぶことも出来るのだが「わたし、あんまり飛ぶのは上手じゃないんだ。」と言っており、「そういえば、あの子飛べるんだったわ。」と言われるぐらいには飛ぶことが少ないようだ。
かけ声のバリエーションは「爆走・激走・疾走・迷走」「最速・高速・超速・めっちゃ速」などを組み合わせるのが主だが、他にも「注意、不注意、要注意!」「休憩!休息!!」などの珍しいパターンも存在する。また話し方のクセとして「走っちゃう、走っちゃうよ!」のように反復する癖もたまに見られる。
「けものフレンズ2」での活躍
アニメ2期・第7話「すぴーどのむこう」にて登場。プロングホーンの子分的存在。プロングホーン相手には「プロングホーン様」と様付けで呼び常に丁寧語で喋り持ち上げまくるが、他のフレンズ相手だとバカにしたような表情を取ったり生意気な口調で話す。
長距離走で勝負していたチーターとプロングホーンだったがキュルルの裁定の結果、互いの能力も考えてプロングホーンと組んでチーター&サーバル&カラカルチームとの変則リレー走勝負で決着をつける事となった。
リレーでは第1走者としてカラカルと競走するが、「飛んじゃいけないなんてルールはなかったぜぇ!」と言い本人は最初から走る気が無かったようでいきなり飛行してリレーを行い、それに怒った・本能が刺激されたカラカルと競走そっちのけで小競り合いを繰り広げた(バトン自体は両者共に次走へ渡している)。
レースは突如乱入してきたセルリアンによって無効レースとなった。その際にチーターがプロングホーンを助けてくれたことに対して、それまでの態度を翻して素直に感謝の言葉を述べている。
その後、お家を探しに新たな旅に出るキュルル一行を見送りつつ、またかけっこを始めたチーターとプロングホーンを追いかけていった。
12話にも登場。ジャパリホテルへ侵入してきたフレンズ型セルリアンと戦いを繰り広げた。
漫画版
漫画版けものフレンズ2では第12話に登場(アニメ版「2」第7話に相当)。
走らなかったアニメ版とは違い、こちらは一応ちゃんと走っている。
が、時速40㎞で走る自分をそれより速い時速80㎞で追い越したカラカルに負けじと「飛んじゃダメなんてルールはなかったよね〰!」と言い途中から飛んだ。結局飛んだ。そこをすかさずカラカルにお尻を引っ叩かれ「ひぎイイイ――――!」と泣き叫び、あろうことかその場面をキュルルにスケッチブックの見開きの上部分に描かれてしまった。トホホ〰
その後、15話後の予告でバスの中に大勢のフレンズたちと一緒に乗っている姿が確認でき、16話で大勢のフレンズたちと共にコノハ博士に率いられ再登場。自分と同じ姿をしたフレンズ型セルリアンとクロスカウンターで相打ちになった。このとき「私にもついにライバルが…!?」と言っているが、プロングホーン様にとってのチーターのように、自分にもライバルが欲しかったのだろうか? もしもコヨーテが2にも登場していたらやはり喜んでライバルになっていたのだろうか。
けものフレンズ3
一人称は「わたし」。
2とは違い、プロングホーンを呼び捨てする。
負けず嫌いで競争や勝負が好きな性格で、2と印象がほぼ同じだが、基本的に単独行動している。
「ふっふーん、私に敵うわけないだろぉ?」などの生意気なセリフをボイスで言う(詳細はwikiのセリフ集を参照)。
2020年5月19日の「5月体力測定期間限定しょうたい」にて実装。
けものミラクル、とくいわざ、とくせい、キセキとくせいのすべてが対フレンズ・強敵に対してバフがかかるバリバリの攻撃タイプ。
たいきスキルも発動は2回までだがすべての状態異常耐性(中)が付くなかなか優秀な性能。
同年10月22日から開催されたイベントストーリー「チーターとプロングホーンの約束」では2の7話の前日譚とも呼べる展開で
「なぜG・ロードランナーはプロングホーンを慕うようになったか?」の一端が明かされている。
(ただしアプリ版とアニメの間にはかなり長い時間の経過があるため、直接的な前日譚ではないため注意。)
- コツメカワウソ、プレーリードッグ、スナネコと友人である。
- キングコブラの尻尾が揺れてるのを見るのが好き。
- ハクトウワシとも知り合いで、「コヨーテにちょっかいをかけるのを止めたらもーっと良い子なんだけどね」と評され、G・ロードランナーは「ちょっかいならコヨーテだってかけてくるもんねー お互い様だもーん!」と返した。また、ハクトウワシ曰く「コヨーテがロードランナーを追いかけるのはちょっとした名物」とのこと。
- 左腕に身に着けている腕時計を「腕輪くん」と呼び親しみ、毎朝アラームで「ピッピッ! ピッピッ!」と起こされている。走っているときに拾ったスマートウォッチだと判明した。
- 「走っているときは下だけじゃなく前とか上とか横とか見えていろんなものに気付けるから走るのが好きなのかも」と話すが、スナネコたちと駆けっこしたときはスナネコたちに気づいていなかった。
- ダチョウも自分と同じく足の速いトリのフレンズということを知り、アメリカレアとダチョウそれぞれ1対1で駆けっこした。ダチョウとの駆けっこではダチョウが足を滑らせて増水した川に落ちてしまったので、根性で飛んで助けると、「足が速いだけでなく空も飛べて色んなことができてすごいと」褒められた。また、空を飛んで下をしっかり見るのも別に悪くはないと分かったが、これはアメリカレアの占いに出た「ミチをつくるものとかけるが吉」であった模様。
- 探検隊のスタッフカーとも駆けっこしたがったが、隊長に危ないからダメと言われて諦めた。
- ドールをコヨーテと似てると言いながら突いてドールに追いかけられた。
ちなみに、コヨーテのフレンズストーリーにも登場し、かけっこを挑まれる。
2022年11月30日時点でコヨーテを含めて誰一人と掛け合いが無い(wikiのフレンズ掛け合い一覧参照)。
関連動画
関連静画
関連項目
- 36
- 0pt