GAU-8 アヴェンジャー(Avenger)とは、ゼネラル・エレクトリック製の30mmガトリング砲である。
概要
A-10攻撃機等に搭載されている7砲身30mm口径ガトリング(回転式多砲身機関)砲で、「アヴェンジャー」と呼ばれている(「バルカン」は商標登録されたため、基本的に20mm口径のM61だけを「バルカン砲」と呼ぶ[1])。
冷戦期、ワルシャワ条約機構軍の機甲部隊を近接航空支援によって排除することを念頭に設計された。口径30mmの徹甲焼夷弾(他の弾種も使用可能)を毎分数千発の速度でばら撒くため圧倒的な破壊力があり、コアなファンが多い兵器の一つである。
GAU-8は、これを搭載するための新型攻撃機(A-X)と並行して開発された。A-Xは最終的にA-10が選定されている。
冗談でもなんでもなくA-10はこの砲を「搭載するために設計」されており、空虚重量の4分の一、機体サイズの3分の1程度をアヴェンジャーが占めるほか、前部降着装置を機体の中心線を占めるアヴェンジャーを外して右側に設置するなど独特の配慮がなされている。
近接防御火器システム(CIWS)「ゴールキーパー」にも採用されており、海自や米海軍などが使用している「ファランクス」に採用されている20mmガトリング砲「M61 バルカン」と比べても破壊力には定評がある(そのぶん大きく重く、コストがかさむが)。
また、アヴェンジャーの経験はNATO各国で使用されている25mmガトリング砲「GAU-12 イコライザー」の設計にも生かされている。
補足ノート
・A-10Aでは装弾数1350発、発射速度1800発/分 or 4200発/分
・A-10Cでは装弾数1150発、発射速度3900発/分
漢
「お早うクソッタレ共!ところでジョナスン訓練生、貴様は昨夜ケンカ騒ぎを起こしたそうだな?言い訳を聞こうか?」
「ハッ!報告致します!磯臭いF-18乗り共がアヴェンジャーを指して『バルカン砲』と抜かしたため7砲身パンチを叩きこんだ次第であります!!」
「よろしい。貴様の度胸は褒めておこう。いいか、低空で殴りあうには1にも2にもクソ度胸だ
曳光弾をクラッカー程度に感じなければ一人前とは言えん。今回のジョナスン訓練生の件は不問に処そう。
だがアヴェンジャーを知らないオカマの海軍機乗りでも士官は士官だ。訓練生の貴様はそこを忘れないように。
ではA-10訓、詠唱始めッ!!!!」
何のために生まれた!?
――A-10に乗るためだ!!
何のためにA-10に乗るんだ!?
――ゴミを吹っ飛ばすためだ!!
A-10は何故飛ぶんだ!?
――アヴェンジャーを運ぶためだ!!
お前が敵にすべき事は何だ!?
――機首と同軸アヴェンジャー!!!
アヴェンジャーは何故30㍉なんだ!?
――F-16のオカマ野郎が20㍉だからだ!!
アヴェンジャーとは何だ!?
――撃つまで撃たれ、撃った後は撃たれない!!
A-10とは何だ!?
――アパッチより強く!F-16より強く!F-111より強く!どれよりも安い!!
A-10乗りが食うものは!?
――ステーキとウィスキー!!
ロブスターとワインを食うのは誰だ!?
――前線早漏F-16!!ミサイル終わればおケツをまくるッ!!
お前の親父は誰だ!?
――ベトコン殺しのスカイレイダー!!音速機とは気合いが違うッ!!
我等空軍攻撃機!機銃上等!ミサイル上等!被弾が怖くて空が飛べるか!!(×3回)
逸話
言ってしまえば大質量の砲弾を高速連射でぶっ放す代物であるため、言いかえれば着弾すればグレネードのように爆発、衝撃波とともに周囲を高速の破砕物でまき散らす。その結果以下の逸話が残った。
着弾地点が3メートル以上も離れていた兵士の体が消えていた
・直撃を受けると、頭蓋骨だけがロケットの如く空に飛んでいくらしい
当然、体はバラバラ
・連射すると失速するというのは冗談だが、減速する
それは大したことではないが、マズルジャンプによって10t以上もある機体をピッチアップさせる
その為、連続して一点を狙うには操縦桿でリコイルコントロールをする必要がある
関連動画
関連項目
脚注
- *「ガトリング砲」と「バルカン砲」 何が違うのか? 一時は廃れていたガトリング砲 2020.3.30
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