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IBM PCとは、米国IBM社が開発、販売したパソコンブランドである。

概要

最初のIBM PCは1981年に発表された。

それまでのIBM戦略とは異なり、他社からパーツを調達し、BIOSなどのソース開するオープンアーキテクチャ戦略を採った。汎用品で組み立てられており性的に立った存在ではなかったものの、IBMブランドと価格の安さもあって大ヒット商品となった。

その後「IBM PC/XT」「IBM PC/AT」と発展していったが、IBM PCよりも安価で高性な「互換機」が市場に投入されたことで売上を落としていき、1987年にIBM PC系列の製品は生産を終了、これ以降はIBM PC/ATの互換機であるAT互換機WindowsPC流となった。

歴史

メインフレーム(大コンピュータ)で成功を収めていたIBMは、アップルコンピュータ(現:アップル)のApple II(][)が、表計算ソフトパイオニアである「VisiCalc」によってビジネス市場でも普及し始めたことで、パソコン市場に参入することを決意、当初はIBM製のCPUOSを搭載したクローズドアーキテクチャーをしていたが、コスト開発期間の問題で断念、インテルマイクロソフトなどと提携したオープンアーキテクチャーとして、1981年に初代モデルである5150を発表した。

5150CPUに4.77MHzのIntel 8088(内部は16bitであるが、i8086からデータバス8bitにしたもの)、OSとしてマイクロソフトと共同開発したIBM DOSPC DOS)を採用した。

IBM PCは庭での普及も想定していたが、価格が高く、ビジネス市場で先に成功を収めた。

互換機は1982年に登場し、コンパック(現:ヒューレット・パッカード)はアタッシェケースほどのサイズのポータブルコンピュータを1983年に発売した。

1983年に発表した「IBM PC/XT」では標準搭載されていたカセットテープインターフェイス止し、内蔵ハードディスクを標準装備とした。そして翌年の1984年には「AT互換機」のルーツとなる「IBM PC/AT」が登場した。PC/ATではインテルのi80286を採用、拡スロットは16bitバスに拡され、いわゆる「ISAバスATバス)」が誕生した。[1]

しかしIBM PCのシェアは互換機に押される形で落ち込み続け、1987年にIBM PC系列の生産は終了した。[2]

IBM PC以降

1987年に入るとIBMは、ATと互換性を持たないまったく新しいアーキテクチャMCA(Micro Channel Architecture)」に基づく「IBM PS/2」を発表する。サードパーティMCA互換機を売ることは可だったが、そのロイリティは大きく引き上げられていた。MCAの性を生かすOSとしてマルチタスクOSである「OS/2」も同時に発表されていたが開発が遅れたため、引き続き使用されたMS-DOSではMCAの性を生かすことができず、パソコン市場におけるIBMシェアはさらに下がってしまった。[3]

マイクロソフトOS/2バージョン3の開発を担当していたが撤退し、独自に作り上げたWindowsPCOSにおける流となり、PS/2のアーキテクチャーはキーボードマウスインターフェースVGAというグラフィック規格を除いて破綻することとなった。

結局IBMAT互換機メーカーが発展させたアーキテクチャーに迎合することとなり、新規格の策定をインテルマイクロソフトに奪われ、2005年中国レノボ社にPC部門を売却することを決定してパソコン市場からは撤退している。

IBM PC互換機の登場

IBM PCはBIOSソースコードまでも開していたものの、これをコピーして利用することは著作権法違反であり、IBM PCの「全な」互換機を販売することは不可能だとIBMは考えていた。しかし、コンパッククリーンルーム設計解析者とプログラマ全に隔離し、出来上がったコードが偶然に元のコードと同一である場合を除き独立の著作物として認められ、元の著作権の行使を受けない)により全互換のBIOS完成させて、1982年11月世界初の全なIBM PC互換機である「Compaq Portable」を発売した。

コンパックと同様に、Phoenix Technologiesもクリーンルーム設計により互換BIOS開発し、メーカーへの提供を始めた。これにより互換機市場に参入するメーカーが続出し、互換機がIBMシェアを逆転するまでそう時間を要さなかった。

関連動画

関連項目

脚注

  1. *PCエンサイクロペディア:第3回 本家IBM PCの歴史(1)~IBM PC誕生 2. IBM PCからIBM PC/XT、PC/ATへの進化 - @ITexit2002.6.14
  2. *PCから“IBM”が外れるまで 「IBM PC」からただの「PC」へexit2021.1.21
  3. *PCエンサイクロペディア:第4回 本家IBM PCの歴史(2)~IBM PCからPC互換機へ 2. MCAの失敗とEISAの登場exit2002.6.29

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1 ななしのよっしん
2017/01/15(日) 00:34:39 ID: FCKCsCnDa1
デルタ航空事故開発メンバー喪失したんだっけ
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2 単語記事巡礼中
◆CBGbQXRNEo 2023/11/14(火) 16:54:16 ID: +d8fTZd8td
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