「虚像?実像?何だっていいわ。
其の王冠は…
女王たる私にこそ相応しい!」
"Malchut"-亡国の女王 グレイス
Lachryma《Re:Queen’M》とは、KONAMIの音楽ゲーム「SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS」に収録された楽曲である。
概要
アーティスト | かねこちはる | |||
---|---|---|---|---|
BPM | 236 | |||
難易度 | SOUND VOLTEX | |||
NOVICE | ADVANCED | EXHAUST | GRAVITY | |
8 | 13 | 18(15) | 20(16) | |
pop'n music | ||||
EASY | NORMAL | HYPER | EXTRA | |
16 | 32 | 42 | 49 | |
エフェクト | PHQUASE lūcifer | |||
ジャケット | 第十のセフィラ - 亡国のGRACE ‡ 蒼弐 Michael |
2016年1月30日に「The 5th KAC オリジナル楽曲コンテスト」で最優秀賞として公開された楽曲。
今まではレイシスかマキシマがジャケットを飾っていたが、本作はIIIでボルテ学園を狙う敵として登場したグレイスが描かれている。余談だがエンドシーンによると衣装は四天王達がバグを素材にした手作りで、胸元に布を多く盛っているようだ。
さらに今作はセフィロト(運命の樹)をテーマにしており、当楽曲は11個あるセフィラのうち「マルクト(王国)」に位置する存在。
作曲は「夏だ!休みだ!自由研究オリジナル楽曲コンテスト」の『雪女』、「第一回ボルテキャラテーマ曲コンテスト」の『INF-B《L-aste-R》』など幅広いジャンルの作品が採用されたかねこちはる。
本作における悪役が担当だが、迫力あるクワイアを入れつつ綺麗な泣きメロを組み込んでおり、まるで「グレイスとの最終決戦」を演出したような曲となっている。
この曲のADVANCEDからGRAVITY譜面までを解禁するにはまず「雲の彼方」「NEO GRAVITY」「Candy Colored Hearts」「End to end」「EMPIRE OF FLAME」の5曲をAランク以上でクリア。
さらにGRAVITY譜面の場合はこの曲のEXHAUSTをAAでクリアかつ、「Bangin' Burst」のGRAVITY譜面をプレーする必要がある。これを解禁するにはインフィニットブラスターでまず「Last Battalion」「Erlung」「choux a la creme」「hellfire」の4つを順番に解禁しなくてはならない。このように条件が前回のロードよりも緩いため、解禁するだけなら「Everlasting Message」よりも難民は出ないと思われる。
譜面はこれまで通り強豪が集まる舞台に似つかわしい最高難易度のLv16。BTロングと16分階段の複合、12分BTと4分裏打ちFXを合わせた乱打、FX・BTロングで拘束されながら3小節以上の16分トリルを処理しなくてはいけないなど、最後まで高密度の鍵盤配置が休み無く降り注ぐうえに、フカセ恒例のつまみ芸も健在で全く自重していない。チェイン数も2863と高いためにゲージが重いので、クリアするにはミスを最小限に留める必要がある。
配信当時は同日に登場したBangin' Burst(GRAVITY)と並んで旧難易度方式で最高値のLv16の中でも最強クラスとして扱われ、次回作「SOUND VOLTEX IV HEAVENLY HAVEN」で行われる新難易度改定では、IIIまでの全譜面中唯一となるLv20へと昇格。明確に最凶譜面であることが公式でも示された。
2016年2月5日より配信が開始された。GRAVITYの下位難易度EXHAUSTは旧Lv15だが、旧Lv15の中では高い難易度なので或帝滅斗を取れるプレイヤーでないとGRAVITY譜面の解禁までが困難となる。
NOVICE譜面は他のThe 5th KACコンテストの曲共々初めからプレイできるが、その譜面は史上初のLv8。
クリア失敗での次曲保証がないため、慣れてないプレイヤーが興味半分で1曲目に選んでしまうとTRACK CRASHで終了する可能性が高いので注意。レベルが示す通り、半分重なり視覚的に惑わすリア充ダブルや、FXを押しつつのつまみ処理など、NOVICEとしては高難易度のテクニックを要求されるため、Lv8でも詐称の声が多い。
ADVANCEDは最後の方にBT同時階段があり、この部分だけ新Lv15相応はあろうかと思われるため、ラス殺しとなっている点に注意。
この譜面のGRAVITY、およびKac 2012 Ultimate MedleyおよびXROSS INFECTIONのGRAVITY譜面を解禁すると、SKILL ANALYZERにて新たな暴龍天コースが登場。当然この譜面は3曲目に用意されており、数多くのゴリラ達の突破を阻む存在となっている。
このように難易度が非常に高い本作だが、さらにこれは他にないギミックが仕掛けられている。
背景は途中からスコアとマッチング表示が消えると同時に、眼の形をしたバグと呼ばれる物体からグレイスが画面上半分を覆うほどの大きさで登場する。さらにプレー中、譜面の流れるレーンが消失という今までにない形の初見殺し要素も取り入れている。なお、前者はKAC限定の演出となり、本収録ではグレイスの背景が小さく映し出されるため上半分の表示は消えないようになっている。ちなみに、NOVICEではグレイスは登場せず、レーン消失の演出はEXHAUSTとGRAVITYだけとなる。
このように譜面や演出においても最高の待遇を得ており、最優秀賞にふさわしい名誉を持った楽曲といえよう。なお、この演出は翌年のKAC最優秀賞楽曲である「iLLness LiLin」、「HE4VEN ~天国へようこそ~」の2曲、及び同氏のKAC最優秀賞記念書き下ろし楽曲である「FLügeL《Λrp:ΣggyØ》」にも受け継がれた。その後も最優秀楽曲にはさらに進化したレーン演出が加えられており、KACの名物と化している。
GRAVITY譜面に関しては、登場から1年以上PUC達成者が存在しない状態であったのだが、
2018年2月20日、配信日から実に2年と3週間越しにして、遂に2013・4thKAC優勝者のえつや(XD2.BOT)氏がPUCを成し遂げた。
ボルテではこれほどPUCに時間がかかった譜面は異例であることから、Twitterでは「ラクリマPUC」がトレンド最高2位、彼が達成を報告したツイートは現時点でRT・いいね数共に1万を突破。さらにこれを記念して公式で期間中この楽曲が無条件で開放されるなどといった「ラクリマPUCおめでとうキャンペーン」が開催(2/28まで)され、音ゲー界は大きな祭りとなった。
2018年8月10日現在、PUC達成者はえつやに加え、CORBY(2018/8/8達成)、さらに1日違いで達成したGGD(2018/8/9達成)、mini(2019/7/28達成)の4名と全員がKAC優勝経験者(CORBYはjubeatの個人、団体部門優勝者)であり、現在も暴龍天のさらなる挑戦を待ち構え続けている。
その後、時代が令和となってから最初の、かつVIVID WAVEにバージョンアップしてから最初のFLOOR INFECTIONで、まさかのpop'n musicに進出。担当キャラクターは残念ながらグレイスではなくレイシスとなっている。最近の譜面のトレンドといえるロングポップが当然のように全譜面に存在しており、SDVXではボスとされてきた曲ではあるが、移植曲の例に漏れずEXは49となっており、本家よりも凶悪さは抑えられ気味。本家とは違い、途中から強制ダーク(レーンとと判定ラインが見えなくなる)のオジャマがかかることは無いが、EXはラストが本家GRAVITYを再現した、2+8のロングポップ拘束をしながら青ポップ君を16分交互連打というラス殺し配置が健在。
そしてDDRでもボス曲へ
SINGLE PLAY | DOUBLE PLAY | |||||||
BEGINNER | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE |
5 | 9 | 14 | 18 | 19 | 9 | 14 | 18 | 19 |
2020年2月8日に行われた9thKAC、DanceDanceRevolution A20の決勝の後、告知されたPOLICY BREAK、そしてFLOOR INFECTIONの告知にて、DDRに(ΩVERSOUL、Firestorm共々)移植が決定された。SDVXとDDRの同イベントの開催は実に5年強ぶり2度目(GUMI楽曲コンテスト3曲、うち1曲は削除済み)であり、しかもDDR側からの移植は最強と名高いボス曲であるENDYMIONである事で非常に会場、Youtube実況コメント、Twitter共に湧き上がり、当日のTwitterのトレンドにラクリマ、エンディミオン等の話題がトレンドを占拠することとなった。
そして2月28日からのFLOOR INFECTION第38弾で正式に楽曲追加、その後8月6日からのDDR CHALLENGE CRANIVAL PLUSにおいてCHALLENGE譜面が追加された(プレーするにはあらかじめ楽曲を解禁しておく必要がある)。
譜面に関しては楽曲追加時点ですでにEXPERTにおいても869/18ノーツと超物量譜面、DPに至っては846/12ノーツという激譜面最多NOTESかつ足18NOTES数2位となっており、それをBPM236で踏まされるのだからきつい。特にDPはSTREAM204というのも相まって、限りなく19に近い18と評されている。
これだけでも充分に酷かったのだが、追加されたCHALLENGE譜面は移植曲としては初のLv19譜面であり、かつ速度変化の一切ない楽曲としても初めてのLv19譜面となった。SP譜面はEXPERT譜面よりもフリーズアローによる休憩箇所が多いにも関わらず950/13ノーツと大幅に強化されており、ストロングスタイルの限界を求めた結果みたいな譜面に。一応16分の大半は正面で踏めるのが救いだが、ラストにValkyrie dimensionの同時が捻りまで込めてくるという人外配置に。Valkyrie dimensionのBPM480に対して実質BPM472相当と考えれば、そのヤバさが伝わるであろう。譜面評価の比較対象がENDYMIONになっている時点で察して欲しい。なお、8/23にBROSONI-(o4ma.)氏によってAAA陥落した。(MISS1まで減少しフルコンも近い)
その一方、DPのCHALLENGE譜面も強化されているのではあるが、DPランカーたちの視点によればSPより弱く、ENDYMIONやEGOISM 440よりは楽という声が聞かれている。
Lachryma《Re:Queen’M》 (BEMANI SYMPHONY mix)
jubeat | |||
---|---|---|---|
アーティスト | かねこちはる × Morrigan + gaQdan | ||
BPM | 200 | ||
難易度 (ホールドマーカー) |
BASIC | ADVANCED | EXTREME |
6 (19) |
8 (40) |
10.3 (80) |
【全曲クリア】Misterioso(神秘的な。)
【全曲フルコンボ】聳え立つは運命の樹
ノスタルジア | ||||
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アーティスト | かねこちはる × Morrigan + gaQdan | |||
難易度 | Normal | Hard | Expert | Real |
4 | 8 | 12 | ◇3 |
BEMANI曲のオーケストラアレンジ集『BEMANI SYMPHONY ORIGINAL SOUNDTRACK』に収録された「WAVE」に所属するサウンドクリエイターにしてBMS作家のMorrigan氏によるフィルアレンジバージョン。同アルバムの楽曲は原則として非FLOOR曲から選出されているようだが、本曲はFLOOR出身曲の中でも人気の高いらしく例外としてアレンジされる事になった。
原曲は登場したシチュエーションのこともあり、まさに「最終決戦」をイメージさせる一曲であったのだが、オーケストラによる演奏が加わった事によって、只でさえ壮大な楽曲が更にスケールアップ。
本アレンジは原曲から若干テンポが落とされているのだが、テンポが落ちている分より重厚感が強まり、ギター演奏がピアノに置き換わった事によって、原曲の熱く燃える様な雰囲気から哀愁や切なさを感じられる様な内容へと変貌を遂げている。
アルバム発売後はjubeat、ノスタルジアシリーズにてプレイアブル化を果たした。
jb側では、初めにアプリ版jubeatのアルバム「BEMANI SYMPHONY」の楽曲として2021年12月15日に配信され、それから少しした年明けの2022年1月5日にfestoにて開催された「フラッグラリー!」の解禁楽曲としてアーケードのfestoに収録された。
ノスタルジア側は「BEMANI SYMPHONY オーケストラアレンジ集 I」が復活開催された際に2022年5月5日の追加解禁曲として登場した経緯がある。ちなみにNOS側のタイトルは「Lachryma《Re:Queen’M》 (BEMANI SYMPHONY NOSTALGIA mix)」
jubeatのEXT譜面はレベルが10.3と同アルバム出身曲の多くの例に倣い弱体化が施されていて、流石に原曲程の脅威的な難易度ではない。原曲移植フラグか?
だが、総ノート数が1079とレベル相応な物量になっている他、ホールドマーカーの数も80と非常に多く原曲特有の変拍子も再現されている事から、原曲より弱いとはいえ、決して油断してはいけない譜面でもある。
一方でNOS側のReal譜面はEXT譜面の強化版なのだが、ノート数が2248と全曲中トップ10に入る程の物量に加えて、楽曲のBPMも200と高速という事から演奏の際に体力を要することから、一連のフィルアレンジ群の中でも最強を誇る難譜面となっている。
なお、Real譜面のレベルは強豪が集いし◇3なのだが、その中でも最上位に近い体感難易度という意見もちらほら見られているようだ。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- SOUND VOLTEX
- pop'n music
- DanceDanceRevolution
- jubeat
- ノスタルジア(BEMANI)
- かねこちはる
- BEMANIシリーズの楽曲一覧
- BEMANIシリーズのボス曲一覧
- KAC歴代最優秀楽曲
The 5th KAC オリジナル楽曲コンテスト 入賞作品 |
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雲の彼方 | |
NEO GRAVITY | |
Candy Colored Hearts | |
End to end | |
EMPIRE OF FLAME | |
The 5th KAC オリジナル楽曲コンテスト 最優秀賞 |
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Lachryma《Re:Queen’M》 |
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