M24とは、
ここでは1について述べる
概要
レミントンM700を基に開発された軍用狙撃銃。
一般的な曲銃床タイプのボルトアクション式で、バットプレートをアジャスト可能。
シンプルかついかにもミリタリー風のカラーでありながら、M70・M700譲りのどこか高貴な雰囲気を併せ持った姿は地味に人気が高い。
アメリカ陸軍をはじめ、多くの軍や警察で狙撃銃として使用されている。
現在アメリカ陸軍はAR-10の機構を踏襲したナイツ・アーマメント社製セミオートマチックスナイパーライフルSR-25の発展型であるM110を制式採用しているが、M24もまだ使われているらしい。
M24 SWSという表記をよく見かけるが、このSWSはSniperWeaponSystemの略であり、銃そのものではなく付属品もセットにした言い方である。銃と同じ紺色をした専用ケースは非常にかっこいい。
ただし狙撃手にはだいたい付属品といっしょにケースに入ったSWS状態で支給されるため、そこまで気にする必要はないかもしれない。
その名の通り狙撃のためのシステムとして非常に高い完成度を誇り、狙撃手からは絶大な信頼を得るに至っている。
使用弾薬は 7.62x51mmNATO弾(.308ウィンチェスター)。
その後チークパッドのアジャスト機構、デタッチャブルボックスマガジンを装備したM24A2、L96シリーズと同じAICSストックで.338ラプアマグナム弾を使用するM24A3といった改良型が生まれていったが、初期型デザインの美しさからかあんまり知られていない。
全長:1,092mm 銃身長:610mm
重量:4,400g 装弾数:5発(固定式) / 10発(A2型以降/着脱式)
M24E1ESR(XM2010)
M24のさらなる発展型スナイパーライフルである。正式名称はM24E1ESRだが、名前が長い所為かそれとも長らく試験採用時の名ばかりが流れていた所為か、XM2010と呼ばれることが多い。
M24やM110で使用される7.62mm弾は遠達性に優れておらず、市街地等の中距離での狙撃ならばM110で問題ないが、より長大な距離で十分な殺傷能力を持たなかった。
そこで米軍は.300ウィンチェスターマグナム弾の採用を決定した。これに基づき、M24のシステムはそのままに、この弾を使用できるようにしたものがXM2010である。
……と言われていたが、よく考えたらM24A3は.300ウィンチェスターマグナムより強力な弾を使っているため、SOCOM用の狙撃銃選定および旧式化したM24の近代化改修が主な目的ではないかと考えられる。
既存のM24を改造することでXM2010にグレードアップすることもでき、米軍とレミントン社の間でその契約も結ばれたらしい。
レシーバーはM24と共通。.308と.300はほぼ同寸であり、ボルトアクション式はそのあたりで多少の自由が効く。
しかしレシーバー以外の外枠は、レミントン社でMSRとして販売されているライフルと同様のものを使用。昔ながらの曲銃床デザインだったM24とはうって変わってSF的・近未来的なデザインとなった。
折り畳み式のストレートストック、ピストルグリップに変更されており、軽量化のためにあちこち肉抜きされた姿は骨格を思わせる。随所……というより最早ありとあらゆるところにピカティニーレールをこれでもかこれでもかと無駄に大量に備え、もちろんバットプレートやチークパッドも調節が可能。そのネジもまた存在をしっかり主張している。全体的なフォルムは変わらずスマートだが、かつての面影はもうボルトハンドル程度にしか見られない。
ただひとつ言えることは、このアーマードコアみたいなフォルムもまた人気が高いということである。
自衛隊での採用
陸上自衛隊では64式7.62mm小銃にスコープをつけて狙撃銃としていたが、命中精度には定評があった64式とはいえさすがに無理があったため、「対人狙撃銃」の名称で2002年(平成14年)から有償軍事援助によりM24を導入しており、富士総合火力演習にも登場している。
2020年からは改良型のM24A2型が導入され、着脱式弾倉化、サプレッサー等の装着も可能となった。
登場作品
広く使われている狙撃銃だけあってFPSなどのゲームによく登場し、「名探偵コナン」「Angel Beats!」等アニメ作品にもその姿を見ることができる。
しかし、多くの軍や警察で採用されているということは世界で最も活躍している狙撃銃のひとつと言えるはずなのだが、創作作品においてはそこまで目立った存在とは言い難い。
「ボルトアクション」「広く使われている」「あまり特徴のない曲銃床の形状」「使用弾薬が一般的」等の理由により、創作の中ではあまりパッとしないのかもしれない。
XM2010については新型の狙撃銃であることもあってまだ知名度も低く情報も少ないためか、非常に映えそうなデザインではあるがあまり出てきていない模様。編集者が確認したのはライトノベル「ブラック・ブレット」の表紙、「銀弾の銃剣姫」のサブヒロインの使用武器として登場している程度である。というかこんなもんがホイホイ出てきたらアニメーター殺しもいいところである
ゲームではカウンターストライクオンラインに早々と登場し、ゲーム内でM24とXM2010の親子が揃っている。
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