MAT-49とは、フランスのチュール造兵廠で開発・設計された短機関銃である。
正式名称はPistolet-Mitrailleur de 9 mm modèle 1949。
概要
フランス軍が使用していたMAS-38の後継として、第二次世界大戦後の1949年に開発された短機関銃。
弾薬は9mmパラベラム弾を使用。装弾数は20発もしくは32発。
シンプルで高い信頼性と、安価で生産性を重視した設計で、製造には大量生産しやすいようにプレス加工を多用し、ストックはワイヤー製の伸縮式。構造を簡略化するためセミオート切替機能は持たず、安全装置はグリップ後方に設けられたグリップ・セイフティのみ。射撃時はしっかり握らないと射撃できない。
フォアグリップを兼ねたマガジン部は前方に折りたたむことが可能で、持ち運びしやすくなっている。マガジンは元の位置に戻さないと給弾されない仕組みとなっているため携行中も安心。このため空挺部隊や機甲部隊では好評だったそうな。
1979年まで製造され、フランス軍やフランスの警察組織の他、フランスの植民地だった国々で使用されている。
バリエーション
他、インドシナ戦争で北べトナム軍に鹵獲され、7.62×25㎜トカレフ弾が使用できるように改造されたものがある。こちらは銃身が延長され、マガジンが装弾数35発のバナナ型の湾曲したものとなっているのが特徴。
本家の1分間あたり600発という発射速度に対し、こちらは1分間あたり900発と発射速度が早くなっている。
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