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モトジーピー
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マルク・マルケス

MotoGPとは、オートバイロードレース世界選手権の略称である。2001年までの旧称はWGPだった。

PS4などで同名のゲームが発売されているが、この記事ではその点に触れない。

概要

MotoGPは、アスファルトで舗装された路面で行われる短距離バイクレースプロトタイプレース専用車両)で行うものであり[1]四輪レースでいえばF1に相当する。

2024年3月から11月まで世界各地で全21戦が開催される。ヨーロッパ9ヶ東南アジア3ヶ、中近東と南アジア中央アジアと北東アジアオセアニアと北アメリカでそれぞれ1ヶずつ、全18ヶで全21戦の予定である。

重量級のMotoGPクラス、中量級のMoto2クラス、軽量級のMoto3クラスが存在し、それぞれに世界選手権がかけられている。

四輪レースにおけるF1F2F3の各クラスにそれぞれ似ているが、F2F3があくまでサポートイベントローカルイベントなのに対して、Moto2Moto3も同等の世界選手権という扱いになっており、それぞれのクラスで最優秀のライダーは全てワールドチャンピオンとして記録される。もちろん、その格式においては重量級のMotoGPクラスチャンピオンが最も重いのは言うまでもない。

レースの結果が大半マシンの性で決まってしまうと言われる現代のモータースポーツの中で、に頼りにくい・マシンライダーが全身で操るなどの理由によって、いまだにライダーの個人的技量がレースの結果を大きく左右しうカテゴリーであり、世界的にはF1に次ぐ人気を獲得している。

クラス区分

MotoGPは、エンジンの排気量により、次の3クラスに分類されている。

MotoGP

最大排気量クラス英語ではプレミアクラス(the premier class)と呼ばれるので、それを和訳した言葉である最高峰クラスという名で呼ぶ人が多い。4ストローク1000ccエンジンを積んだプロトタイプマシンレース専用車両)を使用する。

2001年までは2ストローク500ccエンジンを使って争われていた。2ストエンジン環境負荷が高いので、止されることになった。

2002年から2006年までは4ストローク990ccエンジンが使用されていた。なぜ990ccという中途半端な数字かというと、4スト1000ccにするとレーススーパーバイク運営から「に多い4スト1000ccエンジンを流用するつもりだ。そういうことをしていいのはスーパーバイクだけだ。許さない!」と猛抗議される恐れがあったためである(記事exit)。抗議や訴訟を恐れるため、わざと990ccという中途半端な排気量にした。

4ストローク990ccエンジンでは最高速度が上昇しすぎて危険であるという理由で、2007年から4ストローク800ccに減らされた。

しかし、諸々の事情により2012年より「8001000cc」という規定になり、ほとんどのチーム4ストローク1000ccエンジンを使用することになった。

このときは世界的な不気で、MotoGPも参戦台数の少なさに苦しんでいた。参戦台数を増やすため、「クレーミング・ルールチームCRT)」が設定され、4ストローク1000ccエンジン改造による参加が認められた。CRTという参戦形式を作るとレーススーパーバイク運営から猛抗議がくるかもしれない、とMotoGP運営ドルナは身構えていたが、特に抗議はやってこなかった。なお、CRT2012年2013年のみ存在しただけで、2013年をもって止されている。

2015年までは参戦するメーカーが独自のECUソフトウェア開発していて、その機の充実度がマシン戦闘力を大きく左右していた。そのため、メーカー直営ワークスチーム(ファクトリーチーム)以外のいわゆるサテライトチームメーカーからマシンを貸与されて参戦する)にほとんど優勝チャンスがなくなっていた。高性ECUソフトウェアを使いこなすには大量の技術者が必要で、それを用意できるメーカー直営ワークスチームが圧倒的に有利だった。

2014年催者定の低性なECUソフトウェアを使用するオープンクラスが始まり、2016年には全てのチームオープンクラスに入り催者定のECUソフトウェアワンメイクで使うようになった。

2024年現在ホンダヤマハドゥカティKTMアプリリアの5メーカーが参戦している。当然ながら各メーカー間のしい開発競争が起こっている。バルブニューマチックバルブにしたり、エンジンミッションシーレスミッションにしたり、空力パーツを導入したりと、マシンハイテク化と先鋭化が進んでいる。先ほど述べたECU共通化を始め、ファクトリーチームに属するライダーテスト日数を厳しく制限するなど、催者側はそれらを抑える方向に動いているが、それでも開発が止まらないのはモータースポーツの宿命とも言える。

2021年11月には「MotoGPクラスにおいて、2024年から持続可能燃料(地中から取り出さずに得られる燃料)を40導入し、2027年から持続可能燃料を100%導入する」という針が発表された(記事exit)。環境への配慮をするという時代の流れに沿った変革をしていく予定である。

Moto2

4ストローク765ccエンジンの中排気量クラス。詳しくはMoto2の記事を参照

Moto3

4ストローク250ccエンジンの軽排気量クラス。詳しくはMoto3の記事を参照

マシン

プロトタイプ

MotoGPクラスMoto2クラスMoto3クラスのいずれもプロトタイプレース専用車両レーサーともいう)で争われる。

スーパーバイク世界選手権exitスーパースポーツ世界選手権exitは、「アスファルトで舗装された路面で行われる短距離バイクレース」という点でMotoGPによく似ているが、使用するマシンであるという点でMotoGPと大きく異なっている。

最高速

最高峰クラスのMotoGPクラスマシン4ストローク1000ccエンジンを搭載しており、最高速度は350km/hに達する(資料exit)。これはF1に匹敵する速度である。

ちなみに、MotoGPがF1に及ばないところはコーナーリングである。F1は四つのタイヤで路面に接していて安定しているので、コーナーリング速度を恐ろしく高めることができる。

空力パーツ

かつてのMotoGPは、F1と違い、空力パーツによる効果に頼ることがなかった。

ところが最高峰のMotoGPクラスにおいて、2015年3月からウイング形状の空力パーツを取り付ける動きが現れた。2016年6月に安全上の理由もあってウイング形状の空力パーツ取り付けることが全クラスで禁止されたが、2017年8月になって、まるでガンダムエアインテークのようなダクト形状の空力パーツが付いたカウルが出現している。

MotoGPクラスパーツは、①ダウンフォースを高めてマシン下の路面にしっかり押しつけてコーナーリング時やブレーキング時の安定性を高めてコーナーリング速度を速くしたりブレーキングを短距離で行ったりする効果と、②空気の流れを円滑にして直線やコーナーリング速度を速くするという効果を追求するものである。このうち①の効果は高めれば高めるほど直線速度が遅くなるという短所があるが、②の効果はさほどの短所がなく無限追求できるものである。2023年2024年において各メーカー研究眼は②に移っており、ドゥカティアプリリアがその分野で優勢に立っているとされる。

パーツの②の効果によりバイクの後方に乱気流が生まれ、以前よりもパッシングオーバーテイク、追い抜き)が難しくなったので、ライダーからパーツを非難するがしばしば挙がっている。しかし現行の技術規則は2026年まで有効であり、パーツ止はどんなにくても2027年になる。

タイヤ

2024年現在は、MotoGPクラスMoto2クラスMoto3クラスのいずれも、催者定のタイヤワンメイクで使用している。

タイヤがMotoGPクラス体に与えるは非常に大きいので、MotoGPクラスにおいて常にタイヤ話題となっている。

MotoGPクラスタイヤは太く、接地面積が大きい。このため、濡れた路面でMotoGPクラスの決勝が開催されたとき、走行するたびどんどん路面がいていくという現が起こりやすい。また、タイヤ自体の衝撃吸収性が大きいので、縁石(ゼブラゾーン)の段差に乗り上げることも気であるし、リアタイヤを浮かせたジャックナイフの状態でコーナーに進入することも行いやすい。

2008年までのMotoGPクラスは、複数のタイヤメーカーが競合するコンペ時代で、ミシュランブリヂストンによる二分状態だった。コンペはコンペティション(competition 競争)という意味。コンペ時代は、タイヤメーカーバイクメーカーに対して気を遣うという関係にあり、「バイクメーカーバイクを先に作り、バイクに適合するタイヤタイヤメーカーが作る」という状態だった。

2008年をもってミシュランが撤退し、2009年から2015年までブリヂストンワンメイクになった。2015年をもってブリヂストンが撤退し、2016年以降はミシュランワンメイクになっている。2009年以降をワンメイク時代という。ワンメイク時代は、「タイヤメーカータイヤを先に作り、タイヤに適合するバイクバイクメーカーが作る」という状態になっている。

タイヤの空気圧規制

MotoGPクラスにおいてパーツによるダウンフォースが強になってきたので、タイヤメーカーミシュランダウンフォースに負けない硬いタイヤを作るようになってきた。

硬いタイヤは変形しにくく接地面積が小さくなりやすくコーナーリングが遅くなりやすくブレーキングの安定性が低くなりやすいので、各チームが勝手に空気圧を下げてタイヤを柔らかくするようになった。しかし、いくら硬いタイヤでも空気圧を低くして柔らかくすると走行中に破裂(バースト)する危険が高まってしまう。

このため2023年から空気規制が掛けられ、低すぎる空気圧だと罰を与えるようになった。2024年空気規制に違反するとタイム加算ペナルティが与えられる(記事exit)。

集団の内部で走行してスリップストリームに入ると、フロントタイヤ空気圧が急に上がってタイヤ一気に硬くなって接地面積が減り、コーナーリング速度が遅くなったりブレーキングの安定性が低くなったりしてしまう。集団の内部で走行することを想定するのなら、空気規制最低限の空気圧にするか、あえて空気規制最低限よりも低い空気圧にするか、のどちらかにする。とはいえ、あえて空気規制最低限よりも低い空気圧にしたのに何らかのミスで集団の内部で走行できなくなったら、そのまま罰則ということになってしまう。

以上のように、空気規制は各チームにとって頭の痛い問題である。

MotoGPクラスに参戦するチーム

2024年シーズンにMotoGPクラスへ参戦するチームを挙げていく。チームの並びは2023年チームラキング順で、チーム内におけるライダーの並びは2023年ライダーランキング順となっている。

ワークスチームとは、バイクメーカーが直々に運営するチームであり、ファクトリーチームと呼ばれることもある。

サテライトチーム衛星のようなチーム)とは、バイクメーカーに直属しない人物が運営するチームであり、インディペンデントチーム独立したチーム)とかプライベートチーム(個人のチーム)とかプライベーターと呼ばれることもある。


プリマ・プラマック・レーシングexit
ドゥカティサテライトチーム。本拠地はイタリアカーゾレ・デルザexit

ドゥカティサテライトチームと言うが、ライダーの選択権はドゥカティが握っており(記事exit)、ドゥカティの強いチームである。また2台ともドゥカティの最新ワークスマシンを使用していて、準ワークスとも言うべきチームである。2023年はホルヘ・マルティンの大躍進があり、同選手がライダーズラキング2位になり、プラマックレーシングチームラキング首位となった。

スポンサープラマックexitイタリアの発電機メーカー)、プリマexitイタリア自動車保険企業)、ランボルギーニイタリア自動車メーカードゥカティと同じように、ドイツ企業アウディ下に入っている)。

チームオーナーパオロ・カンピノティexitで、プラマック社長と兼任している。チーム監督は、2022年までMoto3クラスチームアスパー監督を務めていたジーノ・ボルゾイexitである[2]。ちなみにジーノ・ボルゾイは「チームアスパーの方が大所帯で忙しかった」とっている(記事exit)。スポーティングディレクターは元MotoGPライダーフォンシ・ニエトexit[3]

ステファノ・ドメニカリexitという人は長年F1監督を務め、2016年から2020年までランボルギーニ社長だったが、パオロ・カンピノティと仲が良かった。ステファノ・ドメニカリは2021年からF1CEOに栄転したのだが、そのあと、「F1のロゴexitステッカーをプラマックレーシングマシンに載せることはできないかな?」とパオロ・カンピノティに要望した。そのお願いが通り、2021年のプラマックレーシングマシンにはF1ロゴステッカーが貼られている(記事exit)。オンボード画像でもちらちらとF1ステッカーが映る(画像exit)。

ホルヘ・マルティンのクルーチーフダニエレ・ロマニョーリであり、フランコ・モルビデリのクルーチーフマッシモ・ブランキーニexitである。マッシモ・ブランキーニは2022年まで長年にわたってアジョ・モータースポーツに在籍して数々のMoto2クラスチャンピオンを生み出してきたが2023年ヨハン・ザルコの要請を受けて移籍してきた。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
89 ホルヘ・マルティンexit スペイン マドリードexit 167cm65kg 1998年1月29日
21 フランコ・モルビデリexit イタリア ローマexit 176cm67kg 1994年12月4日
ドゥカティ・レノボ・チーム
イタリアバイクメーカードゥカティワークスチーム2003年からMotoGPクラスに参戦し、2022年2007年以来2度ライダーチャンピオンを獲得した。

ジジ・ダッリーニャ導のもと、強エンジンと精密なパーツを備えたマシンを作り上げ、2022年以降は向かうところ敵なしの快進撃を続けている。マルク・マルケスアレックス・マルケスに言わせるとドゥカティマシンは本当に乗りやすいのだという(記事1exit記事2exit)。

ドゥカティの参戦台数は8台で最も多く、データ量が豊富である。そのデータ全に共有しているので(記事exit)、ドゥカティライダーセッティングの速度が速い。

監督ダヴィデ・タルドッツィexitで、スーパーバイク世界選手権のライダーだった人である。

2024年のスポーティングディレクターマウロ・グラッシーリexitである。長年にわたってこの地位に就いていたパオロ・チャバッティexitは退任し、ドゥカティの要職に栄転した(記事exit)。

ドゥカティCEOはクラウディオ・ドメニカーリexitであり、もともとドゥカティコルセ(ドゥカティレース部門)の技術者だったのでしばしばサーキットにやってくる。そのときはジーンズなどのラフな格好であり、商品のイメージを意識していることを推測できる。

2024年からライダーコーチとしてマニュエル・ポッジャーリexitが加入した。2001年125ccクラス2003年250ccクラスの2度のチャンピオンを獲得したが燃え尽き症候群引退した人である。2023年までグレッシーニレーシングライダーコーチだったが、腕を買われての移籍となった。おそらくエネア・バスティアニーニから誘われたものと見られる。

スポンサーレノボ香港パソコンメーカー)と、NeTApp米国IT企業)と、フィリップモリス米国タバコ企業マールボロなどの商品で知られる)である。昨今はタバコ広告へのあたりが強いので、タバコ企業の社名や商品名をチーム名に付けられない。また、ドゥカティアウディグループに属しているのでアウディグループからの資や技術の援助を受けている。ちなみにアウディグループドイツフォルクスワーゲングループに属している。

フランチェスコ・バニャイアクルーチーフクリスチャン・ガバッリーニで、エネア・バスティアニーニのクルーチーフマルコ・リガモンティである。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
1 フランチェスコ・バニャイア イタリア トリノexit 176cm67kg 1997年1月14日
23 エネア・バスティアニーニexit イタリア リミニexit 168cm64kg 1997年12月30日
プルタミナ・エンデューロ・VR46レーシングチームexit
ドゥカティサテライトチームオーナーヴァレンティーノ・ロッシで、彼の頭文字とゼッケン46がチーム名となっている。本拠地はイタリアタヴーリアexitで、ヴァレンティーノの故郷である。

MotoGPクラス部門のチーム監督パブロ・ニエトexit
チーム運営をするのはウーチョアルベルト・テバルディ(アルビ)exitで、どちらもヴァレンティーノの古くからの友人である。2024年からアンドレア・ミーニョがライダーコーチに就任した(記事exit)。

スポンサープルタミナexitで、産インドネシア企業であり、石油精製の分野で同最大手である。プルタミナ・エンデューロexitとはプルタミナが作るエンジンオイルである。またアメリカ合衆国オークションサイト企業eBayexitスポンサーである。

2023年までのメインスポンサームーニーexitというイタリア企業であり、欧州有数の企業であるインテーザ・サンパオロexit支援を受けている企業だった。また、チェコ旅行会社FlyMetoexitスポンサーであった。

サウジアラビアサウジアラムコexitという世界最大級の石油企業がある。そのサウジラムコの関連企業と名乗るタナル・エンターテインメントアブドゥルアジーズ・ビン・アブドゥラアル・サウード王子という人物が2021年3月頃からVR46に売り込みをかけていて、4月には「VR46と契約した」と発表した(記事exit)。ところがサウジラムコは「弊社はそんな契約があったことをしらない」という(記事exit)。8月頃には王子が「1800万ドルの計画がある。お金をすぐに振り込む」と言ってVR46側を安心させようとした(記事1exit記事2exit)。ところがお金が振り込まれない(記事exit)。結局、タナル・エンターテインメントの人物は詐欺師だったようである。このように産石油王を装って欧州スポーツ団体に売り込みをかけてお金を騙し取ろうとする詐欺師は他にもおり、2016年ごろにはインテル・ミラノが引っかかりそうになったことがある(記事exit)。

ヤマハが「サテライトチームにならないか」と誘い続けていることもあり(記事exit)、またドゥカティワークスマシン製造が4台までということもあり(記事exit)、2024年においてドゥカティの最新ワークスマシンを受け取れず2023年を使う。

マルコ・ベッツェッキのクルーチーフマッテオ・フラミーニexitで、ファビオ・ディ・ジャナントニオのクルーチーフダヴィデ・ムニョスexitであり、どちらも2021年までヴァレンティーノ・ロッシスタッフだった人物である。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
72 マルコ・ベッツェッキexit イタリア リミニexit 174cm61kg 1998年11月12日
49 ファビオ・ディ・ジャナントニオexit イタリア ローマexit 175cm68kg 1998年10月10日
レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
オーストリアバイクメーカーKTMワークスチーム

メインスポンサーオーストリアエナジードリンク企業レッドブル

ブラッド・ビンダークルーチーフアンドレス・マドリッドexitで、ジャック・ミラークルーチーフクリスチャン・ププリンexitである。アンドレス・マドリッドはアジョ・モータースポーツに所属してMoto3クラス時代とMoto2クラス時代のブラッド・ビンダーを支えてきた人物である(記事exit)。クリスチャンププリンは長年にわたってドゥカティ営のクルーチーフだったがジャック・ミラーの移籍に伴ってKTMワークスに移籍した。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
33 ブラッド・ビンダー 南アフリカ ポチェフストルームexit 170cm63kg 1995年8月11日
43 ジャック・ミラー オーストラリア タウンズヴィルexit 173cm64kg 1995年1月18日
アプリリア・レーシング
イタリアバイクメーカーアプリリアワークスチーム2021年までのチーム運営プライベーターグレッシーニレーシングが請け負うセミワークス体制だったが、2022年からはアプリリアがすべてを運営するワークス体制になった。

スポンサーSKYexitイギリスロンドンに本社がある衛星テレビ)。

アレイシ・エスパルガロクルーチーフアントニオ・ヒメネスexitで、マーヴェリック・ヴィニャーレスクルーチーフホセ・マニュエル・カゾーである。アントニオヒメネスグレッシーニレーシングクルーチーフを務めていた。ホセ・マニュエル・カゾースズキワークスが解散した後にマーヴェリックに誘われてアプリリアワークス入りした。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
41 アレイシ・エスパルガロ スペイン グラノリェースexit 180cm66kg 1989年7月30日
12 マーヴェリック・ヴィニャーレス スペイン フィゲーレスexit近郊
ロザスexit
171cm64kg 1995年1月12日
グレッシーニレーシング・MotoGP
イタリア125ccクラス世界チャンピオンファウスト・グレッシーニexitが設立した名門チームイタリアファエンツァexitに本社を持ち、ミサノサーキットすぐそばのサン・クレメンテexit工場がある。

最高峰クラス部門の監督ミケーレ・マシーニexitである。

2012年から2021年までMoto2クラス部門でフェデラル・オイルexitインドネシアの潤滑メーカー)と提携し続けている。2022年2023年は最大排気量クラス部門のマシンカウルにその名が見られる。

オートバイメーカー支援を受けないプライベートチームの典であり、ワークスチームべて資が小さい。マルク・マルケス2024年において給で走ると噂されている(記事exit)。

ホンダアプリリアとの付き合いも長いので、「ドゥカティと付き合うことしか考えられない」というチームではない。このためドゥカティワークスライダーシーズン終盤にチャンピオン争いをしているときも「々はドゥカティワークスライダーを負かして優勝を狙いに行く」とハッキリ断言してそのように行動するという強さを持つチームである。実際に2023年最終盤のカタールGPでグレッシーニレーシングのファビオ・ディ・ジャナントニオが見事にドゥカティワークスフランチェスコ・バニャイアを負かして優勝した。

アレックス・マルケスクルーチーフドナテッロ・ジョヴァノッティexitで、マルク・マルケスクルーチーフフランチェスコ・カルケディexitである。フランチェスコ・カルケディは2020年ジョアン・ミルクルーチーフを務め同選手がチャンピオンになることに多大な貢献をしており、スズキワークスの解散とともにグレッシーニレーシングに移籍していた。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
73 アレックス・マルケス スペイン サルベラexit 180cm65kg 1996年4月23日
93 マルク・マルケス スペイン サルベラexit 169cm64kg 1993年2月17日
モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGP
日本メーカーヤマハワークスチーム

メインスポンサーモンスターエナジー米国エナジードリンク)。

ファビオ・クアルタラロクルーチーフディエゴ・グベリーニexitで、アレックス・リンスクルーチーフパトリック・プリマーexitである。

2024年からアレックス・リンスのテレメトリースタッフ(データ解析員)として島袋雄太が加入した。スズキワークスアレックス・リンスのテレメトリーを務めていた人物である。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
20 ファビオ・クアルタラロ フランス ニースexit 177cm64kg 1999年4月20日
42 アレックス・リンス スペイン バルセロナexit 176cm72kg 1995年12月8日
トラックハウス・レーシングexit
アプリリアサテライトチーム

このチーム2024年に新規参戦を始めたチームであるので本来は最後尾に書くべきだが、スタッフの多くがRNFレーシングの元スタッフであり、2023年チームラキング8位となったRNFレーシングの後継ともいうべきチームなので、この場所で紹介する。

トラックハウス・レーシング米国人のジャスティン・マークスexitが所有するチームである。ジャスティンマークスNASCARドライバーとして活躍した後、富父親支援を受けてトラックハウス・レーシングを設立して2021年からNASCARに参戦した(記事exit)。2023年にRNFレーシングが経営破綻したので、その参戦を買い取る形でMotoGPに参戦することになった。ドルナや各オートバイメーカーにとって北市場は非常に重要であり、歓迎された。

チーム監督ヤマハワークスに長く在籍したダヴィデ・ブリヴィオウィルコ・ズィーレンベルグダヴィデ・ブリヴィオ2024年からの加入である。

マスコミ向け担当者はイギリス人のジェレミー・アップルトンexitである。この人はアルパインスターズトライアンフの担当としてMotoGPのパドックで働いてきた人物である(記事1exit記事2exit)。

スポンサーの1つはステリルガルダexitで、イタリア牛乳メーカーであり、マックス・ビアッジ支援してきたことで知られる。マックス・ビアッジアプリリアとの付き合いが長いので、その縁でトラックハウス・レーシングスポンサーになった。

トラックハウス・レーシングNASCARでの成績が良くてNASCARにおいてコカコーラアンハウザーブッシュ(バドワイザー)のようなスポンサー恵まれている(記事exit)。そしてジャスティンマークス自身も資産5000万ドルと噂される富である(記事exit)。このためトラックハウス・レーシングの財政的な余裕は十分である。

トラックハウス・レーシングのMotoGP部門は、アプリリアワークスと同じように、アプリリアの本社があるノアーレにチーム拠点を置いている(記事exit)。トラックハウス・レーシングの本体はテネシーナッシュビルを拠点としているが、そのテネシー州ではフラットロックモータースポーツパークというサーキットが建設中である(記事exit)。ジャスティンマークスは「テネシー州の新サーキットでGPを開催したい」ということを言っている(記事exit)。

ミゲール・オリヴェイラクルーチーフジョヴァンニ・マッタローロexitで、ラウルフェルナンデスクルーチーフノエ・エレーラexitである。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
88 ミゲール・オリヴェイラ ポルトガル プラガルexit 170cm63kg 1995年1月4日
25 ラウル・フェルナンデスexit スペイン マドリードexit 179cm68kg 2000年10月23日
レプソルホンダ・チーム
バイク業界世界シェア1位であるホンダワークスチーム

メインスポンサーレプソル(スペイン石油ガス関連企業)。ただし2024年レプソル面積が小さくなっている。

ルカマリーニのクルーチーフジャコモ・グイドッティで、ジョアン・ミルクルーチーフサンティ・エルナンデスである。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
10 ルカ・マリーニexit イタリア ウルビーノexit 184cm69kg 1997年8月10日
36 ジョアン・ミル スペイン パルマ・デ・マヨルカexit 181cm69kg 1997年9月1日
LCR・ホンダ
ホンダサテライトチーム。元125ccクラスライダールーチョ・チェッキネロが率いる。本拠地はモナコ公国モンテカルロexitにある。

スポンサーカストロールexit(英国エンジンオイル企業)、出光(日本石油企業)など。

2020年まで在籍したカル・クラッチロー車両は数戦おきにメインスポンサーカラーリングが変わっていて、SNSでその様子を確認できた(黒色exit緑色exit青色exit赤色exit)。しかし2021年カル・クラッチロー入れ替わりで加入したアレックス・マルケスマシンは、全18戦中16戦でGIVI赤色立つものであり(画像exit)、残りの2戦でカストロールの緑色立つものとなっていて(画像1exit画像2exit)、わりと一定のカラーリングだった。

2018年に中上が加入して以降、2台のカラーリングが異なるしいチームとなっている。

2022年からのスポーティングディレクターダコタ・マモラexitである[4]

ヨハン・ザルコクルーチーフダヴィド・ガルシアexitで、中上貴晶クルーチーフクラウス・ノーレスexitである。ダヴィド・ガルシアはもともとMarcVDSにいた人物だが、アレックス・マルケスに誘われてやってきて、アレックス・マルケスグレッシーニレーシングに移籍した後もチームLCRに残留した。クラウス・ノ-レスドイツ人であり、ホンダテストチームクルーチーフを務めていた人物である。このためホンダテストライダーステファン・ブラドルとの写真が多く見つかる。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
5 ヨハン・ザルコ フランス カンヌexit近郊アンティーブexit 171cm68kg 1990年7月16日
30 中上貴晶 日本 千葉県千葉市exit 175cm70kg 1992年2月9日
ガスガス・ファクトリー・レーシング・Tech3exit
KTMサテライトチーム

本拠地はフランスボルム=レ=ミモザexit1999年から2018年まで20年間の長きにわたりTech3ヤマハサテライトチームだったが、2018年シーズン初頭に乗り換えを決断した。チーム監督エルヴェ・ポンシャラルで、数々の日本人ライダーを世話してきた。また、1980年代鈴鹿8耐でも活躍したギー・クーロンexitという名物メカニックが在籍していて、2020年までクルーチーフを務め、2021年からは技術的な相談役の地位についている。2023年チーム監督は、長年にわたってクルーチーフを務めてきたニコラス・ゴヨンexitである。

KTMからワークスチーム並みの技術支援を受けていて、KTMワークスと同等のマシンが与えられている。このため「ファクトリー・レーシング」という名前を付けている。とはいえ、KTMワークス全に同等のマシンではないようである(記事exit)。

ガスガスという名前で登録しているが、KTMマシンである。ガスガススペインバイクメーカーだが、2019年からKTM下に入っている(記事exit)。ちなみにガスガス企業色はなので(画像exit)、その企業色を反映するため、2023年以降のTech3マシンカラーになっている(画像exit)。

2022年スズキワークスが解散した後、そこでテレメトリースタッフを務めていた島袋雄太をTech3に雇い入れた。しかしなんと2023年末に島袋雄太ヤマハワークスに引き抜かれてしまった。このため、チームのみんなが最終戦のあとに島袋雄太を温かく送り出している(画像exit)。Tech3の社というものがうかがえる画像である。

アウグスト・フェルナンデスクルーチーフアレックス・メルハンドexitで、ペドロ・アコスタのクルーチーフポール・トレヴァサンexitである。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
37 アウグスト・フェルナンデスexit スペイン マドリードexit 180cm72kg 1997年9月23日
31 ペドロ・アコスタexit スペイン マサロンexit 171cm62kg 2004年5月25日

過去のMotoGPクラスワールドチャンピオン

MotoGPを運営する団体

現在のMotoGPはFIM(国際モーターサイクリズム連盟)が統括しIRTA(国際ロードレーシングチーム協会)が参戦チームの意見をまとめ上げドルナ運営を行っている

また、2022年まではクリニカ・モビレ2023年以降はキロン・プレヴェンシオンという移動診療が全戦で帯同し、ライダー支援している

サーキットが安全対策や観客収容にを入れ、受け入れ体勢を整えている。サーキットの詳細についてはMotoGPが開催されるサーキットの一覧も参照のこと

日本において

2003年までは鈴鹿サーキットでもMotoGPが開催されていたが、2003年死亡事故が発生し、設備の安全性の確保が不十分であることが発覚した。施設そのものが老朽化していることもある為、翌年以降の鈴鹿開催が消滅した。なおこ事故死亡したのは加藤大治郎。その後、鈴鹿サーキットF1開催の基準に対応するためもあり大幅な修を受けたが、依然MotoGPに関してはツインリンクもてぎのみでの開催が続いている。

F1などとべると認知度は低いと言わざるを得ないが、それでも観戦席には人がちゃんと入る。

過去には多数の日本人レーサーが活躍しており、優勝経験も少なくないばかりか最高峰クラスを除けば世界チャンピオンも誕生している。なおGP250の年間最多優勝記録保持者は前述の加藤

2024年シーズンはMotoGPクラス中上貴晶Moto2クラス小椋藍exit佐々木歩夢exitMoto3クラス鈴木竜生exit山中琉聖exit古里太陽exitが参戦している

日本での地上波TVでの生中継は行われておらず、BS日テレでMotoGPクラス中心のダイジェストが放映されている。全クラスを生で視聴するには、日本テレビ系CSチャンネルである日テレG+exitを視聴契約する必要がある。予選や一部のクラススカパー!契約者は無料で視聴できるBSスカパー!行して放映することもあるので、チャンネル契約を迷っている方はまずそれを視聴してみるのも手である。

MotoGP情報サイト

ネット上にはMotoGPの情報を豊富に提供してくれるニュースサイトが数多く存在する。

ニコニコ大百科に記事があるニュースサイトジャーナリストは以下の通り。

レースの大まかな流れ

MotoGPのレースが行われるのは金曜日土曜日日曜日の週末3日間である。レースがどのように行われるか、大まかな流れを解説する。

2023年から土曜日のスプリントレースが導入され、2022年以前にべてレースの形式が大幅に変更された。2022年以前の制度については本記事の2022年11月14日の過去ログを参照のこと。

金曜日

金曜日Moto3クラスMoto2クラスFP(エフピー)とP1(ピーワンを行い、MotoGPクラスFP1(エフピーワン)とP(プラクティスを行う。

金曜日午前 金曜日午後
Moto3クラス FP P1
Moto2クラス FP P1
MotoGPクラス FP1 P

FPはFree Practice(プラクティスの略で、「自由練習走行」という意味である。自由というのは、「いくら速く走っても予選のQ2に行けるかどうかにはまったく関係しない」という意味である。各ライダーは、サーキットに慣れるための走行をしたり、新規に導入された部品のテストなどを行ったりする。

P1やPの中の「P」という文字Practice(プラクティスの略で、「練習走行」という意味である。予選におけるQ2直行を真剣勝負の場になっている。

Moto3クラスはFPとP1の両方とも35分間で、Moto2クラスはFPとP1の両方とも40分間で、MotoGPクラスはFP1が45分間でPが60分間である(資料exit)。


2023年第9戦イギリスGPからMotoGPクラス金曜日午前がFP1になった(記事exit)。それ以前はMotoGPクラスも「金曜日は午前がP1、午後がP2、どちらも予選におけるQ2直行を真剣勝負」という体制だった。

金曜日に「いくら速く走っても予選のQ2に行けるかどうかにはまったく関係しない」というFPが存在しないのはMotoGPクラスの各チームから大きな不満が上がっており、そうした不満に対応した[6]

土曜日午前

土曜日の午前中にMoto3クラスMoto2クラスP2(ピーツー)がいずれも30分かけて行われる。

また、土曜日の午前中にMotoGPクラスのFP2(エフピーツー)が30分かけて行われる。金曜日のFP1と同じように、いくら速く走っても予選のQ2に行けるかどうかにはまったく関係しない。

土曜日午前
Moto3クラス P2
Moto2クラス P2
MotoGPクラス FP2

土曜日の予選 Q1とQ2

Moto3クラスMoto2クラスP1P2タイム計測を行い、選手AがP1P2の中で記録したタイムの中で最も優秀なタイムを「選手Aのコンバインタイム」と認定する[7]コンバインタイムが優秀な順に選手を並べ替え、上位の選手を選ぶ。

MotoGPクラス金曜日のPでタイム計測を行い、タイムが優秀な順に選手を並べ替え、上位の選手を選ぶ。

Moto3クラスMoto2クラスは上位14人の選手を選び、MotoGPクラスは上位10人の選手を選ぶ。それらの選手は、予選のQ2(キューツー)に直接進出する。

予選のQ2に直接進出できなかったライダーたちは、予選のQ1(キューワンに参加する。Q1やQ2のQはQualify(クオリファイ)の略で、「予選」という意味である。Q1は15分間で行われ、Moto2クラスMoto3クラスなら上位4人がQ2に進むことができ、MotoGPクラスなら上位2人がQ2に進むことができる。

Q2も15分間で行われ、ポールポジションスタート順位の1番手)を巡って熾な争いとなる。

以上のようなQ1・Q2は、MotoGPクラスMoto3クラスMoto2クラスの順番で行われる(資料exit)。

Q1(キューワン Q2(キューツー)
Moto3クラス P1P3における上位14人から外れた下位ライダーたちで行われる。1番手から4番手ライダーはQ2に進むことができ、5番手以下のライダーは決勝グリッド19番以下が確定する。 P1P3における上位14人と、Q1を勝ち上がった4名のライダーで行われる。このQ2で決勝グリッド1番から18番が確定する。
Moto2クラス
MotoGPクラス P1P2における上位10人から外れた下位ライダーたちで行われる。1番手と2番手ライダーはQ2に進むことができ、3番手以下のライダーは決勝グリッド13番以下が確定する。 P1P2における上位10人と、Q1を勝ち上がった2名のライダーで行われる。このQ2で決勝グリッド1番から12番が確定する。

ここで、余談ではあるがP1P3FP1~FP2やQ1~Q2におけるテレビ画面の様子を解説しておく。選手の名前の近くに赤色オレンジ色・灰色の棒が1~4本並べられている(画像1exit画像2exit)。MotoGPではサーキットを4分割してsector 1(セクターワン)、sector 2(セクターツー)などと呼んでいて(画像exit)、左から1番の棒はsector 1の走行状況を示し、左から2番の棒はsector 2の走行状況を示している。赤色の棒は「『すでに有効となった各選手の区間タイムの中で最速のもの』よりも速いペースで走っている」という意味であり、オレンジ色の棒は「『すでに有効となった自分の区間タイムの中で最速のもの』よりも速いペースで走っている」という意味であり、灰色の棒は「『すでに有効となった自分の区間タイムの中で最速のもの』よりも遅いペースで走っている」という意味である[8]。左から2番の棒が赤色だったら「sector 2で全選手の中で最速のペースだ」と判断することができ、左から3番の棒が灰色だったら「sector 3で何かミスをしたのだろう」と推測することができる。また、選手の名前の近くにESTIMATED 1(エスティメイティッド・ワンと表示されたり(画像exit)、ESTIMATED 4と表示されたりする(画像exit)。これは「この調子で走ると1位になるだろう」「この調子で走ると4位になるだろう」という意味である。

土曜日午後のスプリントレース

Moto2クラスのQ2を終えてから、MotoGPクラスのスプリントレースが行われる。

プリントレースは決勝レースの半分の周回で行われ、与えられるポイントも決勝レースの半分程度である(資料exit)。

正式名称は「スプリント」であるが(記事exit)、「スプリントレース」と呼ばれることが多い。

1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位
ポイント 12 9 7 6 5 4 3 2 1

決勝レースでは走路外走行を5回行うとロングラップ・ペナルティになるが、スプリントレースでは走路外走行を3回行うとロングラップ・ペナルティになる。

このスプリントレースは「余」という位置づけであり、スプリントレースでの勝利は正式な勝利として認められない。とはいえかなり多くのポイントを与えられるので真剣勝負になる。

プリントレーススタートはQ1~Q2で決まった順位で行われる。そして、スプリントレースでどのような結果を残しても、日曜日の決勝のスタート順位にを与えない。つまり、Q1~Q2で決まった順位で2つのレースを行うわけであり、Q1~Q2の重要性が格段に増した。

プリントレースに関して、ライダーは賛成と反対の2つに分かれた。賛成マルク・マルケスマーヴェリック・ヴィニャーレスヨハン・ザルコミゲール・オリヴェイラブラッド・ビンダーであった(記事1exit記事2exit記事3exit記事4exit記事5exit)。特にマルクマーヴェリックヨハンは「体力勝負ならどんとこい」という感じのフィジカルモンスター体力お化け)なので、いかにも賛成しそうであった。

日曜日 朝のウォームアップと決勝

日曜日に「のウォームアップmorning warm up)」が行われる[9]

Moto3クラスMoto2クラスは行われず、MotoGPクラスは10分間であり(資料exit)、この時間を使ってマシンの最終調整を行う。2022年までは全てのクラスのウォームアップを行っていたのに、2023年からMoto3クラスMoto2クラスのウォームアップ止され、大きく非難されている[10]

日曜日11時頃にMoto3クラス決勝、12時20分頃にMoto2クラス決勝、14時頃にMotoGPクラス決勝が行われる(資料exit)。どのクラスも決勝レースの走行時間は40分~45分程度である。

土曜日の予選で決まった順位のとおりにマシンを前から並べて、決勝レーススタートする。1番手から3番手が1列ファーストロー First Row)、4番から6番が2列セカンドロー Second Row)、といった具合に、3人ずつで1つの列を作る(画像exit)。

ここで、余談ではあるが決勝におけるテレビ画面の様子を解説しておく。芸が細かいことに、首位を走行するライダーの顔写真笑顔のものを使い、2位以下を走行するライダーの顔写真頂面のものを使っている(画像exit)。また、画面左側にライダーのゼッケン名前が並ぶが、その横にマーク黄色マークなどが付くことがある(画像exit公式サイト記事exit)。時計マークファステストラップfastest lapという意味で、最新の周回において全選手の中で最も速い周回タイムを計測したことを表す。眼鏡マーク調中(under investigation)という意味で、これから罰が与えられるかもしれないライダーに付けられる。灰色三角形ビックリマーク(!)は「走路外走行をすでに3回行っている」ということを表している[11]黄色で丸いビックリマーク(!)は、その選手に何らかの罰が与えられることを表していて、ロングラップ・ペナルティlong lap penalty)という罰を与えられることが多い[12]

レースが終わると、ライダーに対して順位ごとにポイントが与えられる。16位以下ライダーにはポイントが与えられない。1位から3位までのライダーは表式に呼ばれ、トロフィースパークリングワインを渡され[13]シャンパンファイトをする。

1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 11位 12位 13位 14位 15位
ポイント 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

年間を通して最も多くポイントを獲得したライダーチャンピオンになる。

テレビ放送の英語字幕

MotoGPのテレビ放送では画面の下に英語字幕が流されることがある(画像exit)。代表的な英語文章を紹介しておく。ちなみに医療関係の字幕についてはクリニカ・モビレの記事の末尾にて紹介されている。

事故や違反】

Session red-flagged due to oil spillage at Turn 2 2コーナーオイル流出旗中断

incident 事故。転倒(crash)を婉曲的に表現するもの

technical issue 技術的な問題

technical infringement 技術的な違反

illegal manoeuvre 違反の操縦(マヌーヴァ)

irresponsible riding 責任走行

not respecting the black flag with orange disk オレンジボール旗(マシンが壊れたライダーに出される旗で、ピットインコースアウトを勧告するもの)を尊重しなかった

ignored pit in window (バイクの操作パネルに表示される)ピットイン示を無視した
 

【調中】

#93 Marquez's overtake over #26 Pedrosa is currently under investigation #93が#26を抜いたことは現在調

incident involvin#93 Marquez and #26 Pedrosa currently under investigation #93と#26の接触は現在調

incident involvin#93 Marquez and #26 Pedrosto be reviewed after the race #93と#26の接触はレース後調される
 

【処分】

#28 Guevara to be dropped 3 position #28は順位を3つ降格

#28 Guevara to be demoted one position #28は順位を1つ降格

#20 Quartararo to be disqualified from race due to technical infringement #20は失格。技術的違反のため

Lap time cancelled for rider #46 Rossi due to exceeding track limit at Turn 6 #46はラップタイムの取り消し。6コーナーにおける走路外走行を行ったため。
 

【処分せず】

No futher action taken after reviewing incident involving #71 Sasaki and #40 Binder #71と#40の事故を見直した後の判断として、追加の処置(futher action)が行われない。お咎め
 

【競技における示】

All rider mandatory bike swap 全てのライダーは、バイク乗り換え強制的に課される

white flag:All Riders are now allowed to swap bikes 旗が掲示された。全てのライダーバイク乗り換え現時点で許可されている

All rider eligible for restart 全てのライダーは、再スタートに参加する資格がある
 

【その他】

Today's Spectators Attendance 本日の観客の人数
 

日本におけるMotoGPクラスの決勝開始時刻

MotoGPの各種イベントの中でもっとも人気を集めるのはMotoGPクラスの決勝である。MotoGPがどこで開催されているかで日本におけるMotoGPクラスの決勝開始時刻が変わる。

ヨーロッパラウンド

MotoGPで最も多いのがヨーロッパラウンドで、そのヨーロッパラウンドの中で最も多いのは中央ヨーロッパ時間exitの諸である。その諸3月最終日曜日から10月最終日曜日までサマータイムを導入していて、日本との時差が7時間である[14]

3月最終日曜日から10月最終日曜日までの期間で「中央ヨーロッパ時間諸の14時開始のMotoGP決勝」を日本で観戦すると21時開始になるので、日本のMotoGP観戦者はとても恵まれた時間帯で観戦できる[15]

イギリスポルトガルという西ヨーロッパ時間exitの諸でMotoGPを開催することがある。西ヨーロッパ時間諸中央ヨーロッパ時間諸よりも1時間の時差があり、1時間遅れている。「いつもの時間にMotoGPクラス決勝を開催しよう」という運営の思惑が働き、「Moto3クラス→MotoGPクラスMoto2クラス」の順で決勝が行われ、現地におけるMotoGPクラス決勝の開始時刻がめられることがある。

オーストラリアと東南アジア

オーストラリア東南アジアでMotoGPが開催されるときは、日本との時差が非常に少ない。現地時間14時にMotoGPクラス決勝を開始する場合、日本時間で15時とか16時にMotoGPクラス決勝が放映される。

ヨーロッパラウンドのつもりで夕方からMotoGPを見ようとしたが、オーストラリア開催(東南アジア開催)なのですでにレースが終わっていて、愕然とした」というのは、日本のMotoGPファンなら一度は経験することである。

中東のカタール

中東カタールでMotoGPが行われることがある。ここでのMotoGPクラス決勝開始時刻はしばしば変更されているが、2021年は現地時間20時で、2022年は現地時間18時だった。

日本でのMotoGPクラス決勝開始時刻は2021年なら深夜2時で、2022年なら深夜0時である。リアタイリアルタイム)観戦は、体にキツい。

南北アメリカ

南アメリカや北アメリカでMotoGPが行われることがある。これらの大陸でのMotoGPクラス決勝開始時刻は、現地時間14時あたりである。

現地時間14時にMotoGP決勝が開始する場合、日本でのMotoGPクラス決勝開始時刻は、アルゼンチンGPなら深夜2時サマータイム期間内のアメリカズGP(テキサス州)なら深夜4時サマータイム期間外のアメリカズGP(テキサス州)なら深夜5時になる。

これは実にキツい。「アメリカ大陸で開催されるときは、リアタイリアルタイム)観戦するかどうか悩む。リアタイ観戦するときは翌日の会社を休む」とるMotoGPファンが多い。

関連動画


関連静画

関連リンク

関連項目

参戦メーカー、ワークスチーム、プライベートチーム

技術

操縦方法

天候とレース規則

運営組織

ニュースサイト

その他

脚注

  1. *オートバイレースは「アスファルトで舗装された路面を走る競技」と、「土などの未舗装路面を走る競技」と、「アスファルトで舗装された路面と土などの未舗装路面の両方を走る競技」の3つに大別される。

    アスファルトで舗装された路面を走る競技・・・MotoGP、スーパーバイク世界選手権exit鈴鹿8耐exitなど

    土などの未舗装路面を走る競技・・・モトクロスexitダートトラックexitトライアルexit

    舗装路面と未舗装路面の両方を走る競技・・・スーパーモタード


    アスファルトで舗装された路面を走る競技」のことをロードレース(road race)とかロード(road)と呼ぶのだが、この競技が最も高い人気を持っている。

    アスファルトで舗装された路面を走る競技」は、レース距離によって短距離レースと長距離レースに分類できる。

    距離・・・MotoGP、スーパーバイク世界選手権exit(どちらも45分ぐらいで終わる)

    距離・・・鈴鹿8耐exitル・マン24時間耐久レース・オートバイ版exit
     
  2. *ジーノ・ボルゾイは元125ccクラスライダーで、1998年ジョホールサーキットexitで行われたマレーシアGPで、コブラを轢いた(動画exit)。そのため、あだ名コブラになり、コブラステッカーを貼るようになった(記事exit
  3. *フォンシ・ニエトは軽排気量クラスで13回のチャンピオンを獲得したアンヘル・ニエトの甥である。2002年はMotoGP250ccクラスランキング2位になった(記事exit)。
  4. *ダコタ・マモラはMotoGPの500ccクラスランキング2位を4回記録したランディ・マモラの息子である。ライダー引退した後はカル・クラッチローの世話役となっていた。
  5. *WGP時代の2001年にも500ccクラスタイトル獲得
  6. *MotoGPクラス2013年から金曜日P1P2土曜日P3の結果で予選のQ1行きかQ2行きかを振り分けるQ1・Q2方式を採用した。そのため各ライダーが「P1で速いタイムを出しておくと、P2P3が降って全てのライダータイムが遅くなったときにQ2直行が確定する。ゆえにP1から必死に走ってタイムを出しておこう」と考えるようになった。このためP1P3真剣勝負の場になった。

    2012年以前はP1P3ゆっくり走ってもよく、P1P3で新規部品をテストする余裕があった。2013年以降はP1P3で新規部品をテストする余裕がなくなってしまった(記事exit)。2023年第8戦以前のMotoGPクラスでは「P1P3の結果でQ1行きかQ2行きかを振り分けるのはやめてほしい。せめてP3だけの結果でQ1行きかQ2行きかを振り分けてほしい。そうすればP1P2で新規部品のテストなどができる」という趣旨のをするライダーもいた(記事1exit記事2exit)。

    こうしたに押され、2023年第9戦から「金曜日午後のPの結果だけでQ1行きかQ2行きかを振り分ける」という制度が導入された。
  7. *英語での正式な名称はcombined practice timesであり(資料exit)、「複数の練習走行のタイムを統合したタイム」という意味である。しかし日テレG+は「コンバインタイム」という略称で呼んでいる。このため本記事では「コンバインタイム」と表記した。
  8. *ルールに従って1周を走りきると4つの区間タイムがすべて有効となる。いくら速い区間タイムを計測していても、まだ1周走りきっていないのならその区間タイムは有効にならない。いくら速い区間タイムを計測していても、1周走りきる前にコースをはみ出すとルールを破ったことになりその区間タイムは有効にならない。
  9. *正式名称はウォームアップ(warm up)であるが(資料exit)、MotoGPの運営は「morning warm up」と呼ぶことが多く(資料exit)、日テレG+も「のウォームアップ」「のウォームアップ」と呼ぶことが多い。これはなぜかというと、「タイヤブレーキを温めるため決勝レースの直前に1周だけ行われるウォームアップラップ動画exit)」と混同しないようにするためである。どちらもウォームアップという表現を使っているのでややこしい。
  10. *日曜日のウォームアップは、土曜日の予選で転倒したライダーにとって、マシンの修復の度合いを把握するため非常に重要である。また、大幅な向上を狙って土曜日マシンセッティングの大幅変更を行うこともあり、そういうライダーにとってマシンの組みあがりの度合いを把握するため非常に重要である。2023年の開幕戦のポルトガルGPにおいて、日曜日のウォームアップを剥奪されたMoto2クラスMoto3クラスライダーたちは、決勝直前のサイティングラップをいつになく真剣に走り、マシンの組みあがりを把握しようとしていた。
  11. *シマシマの模様の縁石(ゼブラゾーン)までがトラックリミット(track limit)で、シマシマの模様の縁石をえて単色に塗装された路面にタイヤが乗り出すと(画像exit)、走路外走行(exceeding track limit)と判定される。単色に塗装された部分にはセンサーを埋め込んであり、走路外走行を確実に検知している。走路外走行を合計3回行うとトラックリミットワーニング(track limit warningが出される。走路外走行を合計5回行うとロングラップ・ペナルティという罰が与えられる。ちなみに最終周は特に走路外走行に対して厳しくなり、最終周(last lap)において走路外走行を1回でも行うと、それだけで「順位を1つ降格(demoted one position」という罰が与えられる(画像1exit画像2exit)。「ラスト2周までまったく走路外走行を行わず、最終周に1回だけ走路外走行を行った」というライダーにもそういう罰が与えられる。
  12. *ロングラップ・ペナルティとは、サーキットの中のどこか1つのコーナーの外側に大回りのを用意して、そのを通ることを強制する罰である(動画1exit動画2exit記事exit)。ロングラップ・ペナルティ1回につき3~5ほどの遅れが生じる。ちなみに、ロングラップ・ペナルティはほとんども走行しておらず、タイヤが付いていなくてホコリが溜まっていて滑りやすい。ロングラップ・ペナルティを消化しようとしたら転倒してしまったライダーがいるほどであり(動画exit)、慎重に走らなければならない。
  13. *ちなみにドルナは選手のにおける飲年齢をちゃんと把握しており、政府が定めた飲年齢に達していないライダーにはスパークリングワインを渡さない。そのためそういうライダーシャンパンファイトに参加できず手持ち沙汰になる(この動画exitの一番右の選手)。日本の飲年齢はご存じのように20歳だが、スペインイタリア18歳である。
  14. *2021年をもってEUサマータイム止されることが2019年3月26日欧州議会で可決された(記事exit)。ただし、実際に各サマータイム止するには各議会で議決する必要がある。2022年4月の時点で各議会での議決が進んでおらず、相変わらずEUサマータイムが導入されている(記事exit)。「決められない政治」の典例となっている。
  15. *ちなみに近年では東南アジアでのMotoGP人気が上昇しているが、3月最終日曜日から10月最終日曜日までの期間で「中央ヨーロッパ時間諸の14時開始のMotoGP決勝」を東南アジアで観戦するときは19時開始となり、日本と同じぐらいに恵まれた時間帯といえる。

    一方、いつまでたってもアメリカ合衆国でMotoGPの人気が盛り上がらないが、3月最終日曜日から10月最終日曜日までの期間で「中央ヨーロッパ時間諸の14時開始のMotoGP決勝」を米国東海で観戦するときは8時開始、米国西海で観戦するときは5時開始になり、観戦に恵まれた時間帯とは言えない。

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MotoGP

33 ななしのよっしん
2015/04/22(水) 22:17:46 ID: VpLdkhOZ2K
今年は面いね
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34 ななしのよっしん
2015/06/15(月) 04:19:12 ID: Fb0oa7pHtz
2015年第7戦 カタルーニャGP
予選だが、SUZUKIの1.2ポール獲得おめでとう!!
とくにアレイシはコースレコード更新でのPPだし
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35 ななしのよっしん
2015/09/14(月) 23:59:50 ID: Fb0oa7pHtz
今年の年間王者へ向けてロッシが大きな一歩でリード
レンソは冷静さを欠いて転倒し、年間王者へ黄色信号がった
ルケスは既にチャンピオン争いからは脱落しているので、ロッシとロレンソからは無視される中でも淡々と走り続けて勝利
今年は面いが、欲を言えばマルケスのマシンペドロサの怪が万全の状態で見てみたかったよ
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36 ななしのよっしん
2015/12/11(金) 12:28:43 ID: GSb/b3wJGh
最後の最後で心底ガッカリさせられたな…
いい年こいて自分は「被害者なんだよエーンエーン」
ってやってファンに他の選手を攻撃させるやり口ようやるわ…
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37 ななしのよっしん
2016/02/29(月) 14:53:27 ID: y0LTylHZT9
最近また見始めた
やっぱバイク四輪よりスポーツ感あって良いな
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38 ななしのよっしん
2016/10/02(日) 19:08:06 ID: HpUIKm6A8W
ゲーム版の360版はCERO-Zやオンライン専用を除けば最後のソフトだったな
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39 ななしのよっしん
2017/05/18(木) 22:59:39 ID: SPGk8VSchm
ヘイデンが交通事故で意識不明の重体ってまじか…
ノリックもだがレーサーが一般普通に走ってて交通事故でこうなるのは下手にレース事故って死なれるよりキツイ…
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40 ななしのよっしん
2017/06/06(火) 21:32:03 ID: o/wio++qQx
ヘイデンの福を祈る…
だが、そんななかで佐藤琢磨インディ500優勝があったり、モータースポーツ世界は綿々と続いていくんだな
まさにShow Must Go Onだ
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41 ななしのよっしん
2018/01/13(土) 00:18:50 ID: EC5H7JGDx8
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42 ななしのよっしん
2022/04/27(水) 17:16:22 ID: bMVEzEVQj1
>>6

亀レスで恐縮ですけど、やっぱり「世界最速の日本人に一番近かった男(あくまでも筆者の主観)」、故・加藤大治郎氏の事故死がデカかったと思いますね…。
もし彼が生きていればいは、日本におけるMOTOGPF1並の人気を博していたかも…しれません。
コレばかりはジョン・タイターではない凡人には何とも言えませんが…
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