NL-Meansとは非常に強力な画像/動画ノイズ除去アルゴリズムと、そのAviutlプラグイン実装である。NL-Meansという場合は通常後者を指す。
概要
正式名称は「Non Local Means」(非局所平均)である。
元となるアルゴリズムは2000年代の初めにA. Buades、B. Coll、J. Morelによって考案された。NL-Meansでは各画素毎にノイズ除去処理を行う。各画素のノイズを除去するときは、周囲の8近傍の画素を一つのパータンとして扱う。このパターンと周囲のパターンを比較し、どれだけパターンの色合いが似ているかという類似度を計算する。パターンの比較には画素値のSAD(差の絶対値の和)が使われる。最後にパターンの中心の画素色を、類似度を重みとして重み付き平均を取り、その値を処理後の画素値とする。アニメのべた塗り部分等、周囲に似たような色が多く見られる画像パターンに対しては非常に高いノイズ除去効果を発揮する。
Aviutlのプラグイン実装「NL-Means filter for Aviutl」はnodchip氏(◆avitl0QFUE)、Aroo氏らによって行われた。2chの「AviUtl総合スレッド」で公開され、後にGPGPUによる並列計算に対応したバージョンやSSE2による並列計算に対応したバージョンが公開された。NL-Means filterの動作速度はGPUの性能に依存する。性能の低いGPUを使用する場合、動作速度はCPUと殆ど変わらない。一方性能の高いGPUを使用する場合、CPUに比べて数倍から数十倍の速度差が出る。NL-Means filterは動作中にGPUを酷使するため、GPUの温度に注意する必要がある。
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関連項目
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