No.11 ビッグ・アイとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
概要
アストラルの記憶のピースとされるモンスター・エクシーズ、「ナンバーズ」の1枚。
エクシーズ・効果モンスター
※アニメ「遊☆戯☆王ゼアル」第17話による
ランク7/闇属性/魔法使い族/ATK 2600/DEF 2000
レベル7モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するモンスター1体のコントロールを得る。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃する事ができない。
オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、そのターンの自身の攻撃を不可能とする代わりに相手モンスター1体のコントロールを得る効果を持つ。
初登場は遊馬VSジン戦。
「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」を破壊した遊馬の前に立ちふさがる、ジンの2体目のナンバーズ。
「レインボー・シャーマン」と「エクシーズ・プラント」をオーバーレイ・ユニットにしてエクシーズ召喚され、遊馬の「No.39 希望皇ホープ」を奪い、ホープで遊馬の「クリボルト」を破壊した。
さらに「氷結の舞」で遊馬のモンスターの展開を防ぎつつビッグ・アイとホープでダイレクトアタックを仕掛けるが、罠カードに妨害され思うようにダメージを与えられず。
最後は遊馬の新モンスター、「CNo.39 希望皇ホープレイ」の餌食となり、ホープ剣カオススラッシュでバラバラに切り刻まれた。
デュエル終了後は「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」と共にアストラルに吸収された。どのような記憶を取り戻したかは不明。
その後、チャーリーによってこのカードが吹き飛ばされている場面があった(次回予告では同じ場面で「No.61 ヴォルカザウルス」が吹き飛ばされていた)。その後戻ってきたかははっきり語られていないが、遊馬からナンバーズを奪ったDr.フェイカーが所持していた(アストラルが閉じ込められたスフィアフィールド内にこのカードが確認できる)ことなどから、恐らくはチャーリーとの一件の後は遊馬の手元に戻っていると思われる。
わざわざ差し替えたのは、チャーリーが所持していた「No.7 ラッキー・ストライプ」と同じランク7だからだろうか。
上述の通りちゃんと遊馬の手元に戻っていた様で、本当の最終決戦、VSナッシュ戦で遂にというか初めて遊馬によって使用された。
「ブンブンセブン」と「ガガガマジシャン」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚。
その際コントロール奪取効果を発動し、ナンバーズの耐性をもち「効果によって破壊も除外もされない」状態だったナッシュの切り札「CNo.101 S・H・DArk Knight」をいとも簡単に奪った。
ナッシュにとっては想定内だったもののこれが切っ掛けで突破口が開け、ナッシュのフィールドは一時的に壊滅めつめつ。
次のターン、「CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ」の攻撃を受けてビッグアイは破壊されたものの、視聴者は「こいつはやっぱアニメに味方側で出しちゃいけないナンバーズだったんだな」「遊馬がホープ系統以外のナンバーズをあまり出さなかった理由がこいつのお陰でよく分かった」と当時のOCG環境での暴れっぷりも併せ改めてビッグアイの強さを見せ付けられたのだった・・・・・・。
効果名は「テンプテーション・グランス」。
効果発動時はオーバーレイ・ユニットが自身の目に吸収され、その瞳で対象のモンスターを見つめることでコントロールを得る。また、遊馬が魔法カード「カムバック!」でコントロールを取り戻したときもこの目に働きかけている。
見た目を一言で言えば、「目のついた円錐」。
白く巨大な(遊馬の身長の2,3倍はある)体に、これまた大きな目が1つあるだけという、インパクトのあるデザイン。さらに体の周りにリングがあり、自身の数字である「11」の刻印はこのリング部分にある。
攻撃の際は体当たりを行う。手もなければ足もなく、目からビームを出すわけでもないので、ただビッグ・アイがこちらに迫ってくるだけである。その攻撃はある意味バイス・ストリームやホープ剣スラッシュより怖い。
ナンバーズ特有の変形シーンも不気味であったり、見る人によってはトラウマもの。だが、どこか魅力がある。
OCG版
「ザ・ヴァリュアブル・ブック14」(2011年8月19日発売)でOCGに登場。
エクシーズ・効果モンスター
※「Vジャンプ WEB」ザ・ヴァリュアブル・ブック14紹介ページによる
ランク7/闇属性/魔法使い族/ATK 2600/ DEF 2000
レベル7モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのコントロールを得る。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
ナンバーズ共通の戦闘破壊耐性が削除された以外はほぼアニメ版と変わらない。
その効果は、現在禁止カードの「心変わり」が永続的に適用されるといえる強力なもの。相手のエースモンスターを奪ったり、裏側表示のモンスターを奪いリバース効果を封じたり(さらに自分が使用することもできる)、シンクロやエクシーズの素材にしたり、活用法は様々。
そのターンの自身の攻撃を封じるデメリットはあるものの、奪うカード次第ではそれを大きく超えるメリットがある。
攻撃力は2600と、ランク7の中では標準的な部類。とはいえ、攻撃不可のデメリットもあるため、よほど低くない限り攻撃力は気にならない。
登場当初はレベル8に比べてレベル7が少々そろえにくかったため、まだ脅威とはならなかった。「ガガガマジシャン」や「冥府の使者ゴーズ」、その他出しやすいレベル7モンスター自体は存在したものの、それらを複数そろえてこのカードのエクシーズ召喚を狙う手間を考えると、それほど使い勝手は良くなかった。
とはいえ、効果自体は強力であったため、出しにくさという問題さえ解決されれば当然評価は一変する。
レベル7モンスターが出しやすい【征竜】デッキが環境トップに躍り出たことで、このカードの採用率も急上昇、その他【幻獣機】デッキなど、素材の展開が容易なテーマデッキがいろいろと現れたことで、ミラーマッチになるとビッグ・アイで相手のビッグ・アイを奪うというようなことまで起こりうるほどになった。
そうしてビッグ・アイの採用率が急上昇していったため、2013年9月1日[1]の制限改訂によって制限カードに指定された。同改訂で4種類のレベル4の征竜なども規制されている。
しかし、征竜デッキが規制で弱体化したなどの影響もあり、2015年1月1日に準制限カードに緩和された。その後、2015年4月1日にレベル7の征竜が4種類まとめて禁止カードになったため、このカードも無制限カードになった。
初めて登場したランク7のエクシーズモンスター。
ナンバーズとしては初めて禁止・制限・準制限カード(リミットレギュレーション)に指定された。
相手モンスターのコントロールを得るナンバーズには「No.34 電算機獣テラ・バイト」や「No.46 神影龍ドラッグルーオン」などもあるが、単に効果で比較すれば、奪う対象に制限が全くないこのカードが一番強力。
見た目からは種族が判別しにくいが、魔法使い族である。【魔導】デッキなどであればサポートカードを共有できる。
関連項目
脚注
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