No.63 おしゃもじソルジャーとは、漫画「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
概要
アストラルの記憶のピースとされる特別なモンスター・エクシーズ、ナンバーズの1枚。デュエルで使用されたシーンが無いために、カードの能力は不明。
ナンバーズがあるという情報を聞きつけて遊馬たちが向かったのは、学校のそばにある「ぽかぽか食堂」。遊馬以外には不評で、いつもガラガラであったはずのこの店が、このときは店の外にまで行列ができるほどに繁盛していた。
不審に思ったナンバーズクラブの面々は、食堂に突撃、壁に飾られたこのカードを見つけ、ナンバーズを賭けた遊馬とのデュエルを挑むのだが……。
閉店後に店長が語るところでは、河原を歩いているときにこのカードを拾い、以来店が繁盛するようになったという。幸運をもたらしたというこのカードを純粋に感謝し、努力が実を結んだ結果と無邪気に信じる店長には悪意が増幅されるような様子はなく、その様子に心を打たれたアストラルは、ナンバーズの回収を先延ばしにし、ナンバーズクラブは店を後にした。
しかし、ナンバーズの存在自体を認めない神代凌牙(と、瑠那)は、その夜、ぽかぽか食堂を襲撃。凌牙の操る「No.47 ナイトメア・シャーク」を前に敗れた店長は、このカードを奪われてしまった。
さらに天城カイトまで来襲し、店の屋根や扉が破壊されてしまった(扉を壊したのは凌牙)。
それでも店を開けることはできたようだが、ナンバーズを失ったことで、店は元の通りガラガラに戻ってしまった。
デュエル外において、店を繁盛させるという能力を発揮していた(あるいは料理の技能をあげる能力の可能性もある)。このカードを手に入れたシャークさんも料理がうまくなったのではないかとか何とか。もっとも、アニメ版の例などから、吸収されたナンバーズは特殊な能力を失う可能性もある。
同じようにデュエル外で能力を発揮したナンバーズの例として、アニメでは「No.7 ラッキー・ストライプ」などがある。
見た目は、下半身が茶わんで、頭がしゃもじ、両手には槍か何かなのか、つまようじを持っている。一応ソルジャーと名は付いているが、しゃもじの精霊か何かなのか、OCGでは天使族に設定された。
自身のナンバーは額の部分に描かれている。
OCG版
「コレクターズパック ZEXAL編」(2013年8月10日発売)でOCGに登場。
エクシーズ・効果モンスター
※「Vジャンプ」2013年9月号付録冊子「遊☆戯☆王ZEXAL かっとブック」7ページによる
ランク1/光属性/天使族/ATK 0/DEF 2000
レベル1モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。
「No.63 おしゃもじソルジャー」の効果は1ターンに1度しか発動できない。
●次の相手のスタンバイフェイズ開始時に
お互いのプレイヤーはデッキからカードを1枚ドローする。
●お互いのプレイヤーは1000ライフポイント回復する。
素材1つと引き換えに、互いのプレイヤーに利益を与える2つの効果を選択できる。
素材の指定が「シャイニート・マジシャン」と同じであり、「金華猫」などから容易に展開できる。
2つの効果を持つが、どちらにしても相手も効果を受けるため、自分だけが利益を得るのは難しい。「シモッチによる副作用」と併用すれば後半の効果をダメージに変換できるが、素材の展開の手間などを考えると、わざわざライフ回復をこのカードでやる必要があるかは考えもの。
ちなみに、後半の効果とまったく同じ能力の魔法カード「恵みの雨」も存在する。もっとも、エクシーズモンスターのなかで相手のライフを回復させられるモンスターは現在(2016年以降)このカードのみ。
同じくドロー効果を持つ「No.56 ゴールドラット」に比べれば素材数の少なさや、手札をデッキに戻さずともよい点では使いやすいが、相手スタンバイフェイズという、相手にとって絶好のタイミングで相手にドローさせてしまうため、そのリスクも大きい。
「便乗」などとコンボする手もないわけではないが、やはりもっと手軽なドローカードの方がふさわしいか。
【終焉のカウントダウン】デッキとの相性はまずまず。レベル1のゴーストリックやバトルフェーダーなどを用いて容易に召喚でき、カウントダウンのコスト確保かドローかを選べるので、「シャイニート・マジシャン」にはできない仕事を多少はしてくれる。
守備力は下級アタッカーを止められる程度にはあるが、単に壁として使うのであれば、同じ素材で出せる「シャイニート・マジシャン」の方が性能がよい。
互いにメリット効果を受けるという、ある意味ではよく店長の性格を現した効果ではあるものの、相手を出し抜いて自分が勝てばいいデュエルでどこまでの活躍ができるかは怪しいところである。
いっそのこと効果やステータスには眼をつむり、天使族エクシーズその1として割り切るのも一つの手か。ランク1の悪魔族エクシーズは複数存在するが、ランク1の天使族は現在(2016年以降)このカードだけなので、レベル1モンスターを多く採用したタイプの天魔神デッキであれば、お呼びがかかるかもしれない。
相手のドローフェイズ以外のドローを封じる「神殿を守る者」を使えば、一応自分だけドローできる。ただ、「神殿を守る者」がフィールド上に存在するときに相手がドローする効果を発動することはできないので、このカードの効果を使用してから出す必要がある。
このカードの情報が出たVジャンプでは、「幻の『No.』」と扱われていた。「マンガ『ゼアル』にチラッとだけ登場した」ということから「幻」であるらしいが、作中設定としてそのような事が語られたわけではないため少々大仰な気がしないでもない。
日本語版の情報が出るよりかなり早く、海外版の公式サイトで、「Number Hunters」(2013年7月12日発売)に収録されることが発表されており、日本語版の公式情報が出る(2013年7月20日発売のVジャンプ)より前に海外版が世に出回ってしまっていた。
海外では日本よりレアリティが高く、スーパーレアになっている。
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