Nux Walpurgis (和訳:「ワルプルギスの夜」) とは、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』で使用されているBGMである。
ブックレットには "Nux" と書いてあるものの、ラテン語で "nux" は「木の実」という意味なので、Nox Walpurgis 「ワルプルギスの夜」の誤表記だと考えられる。
ワルプルギスの夜の戦闘前半のBGM(Surgam identidem)と混同しやすいので注意。両曲ともにBD/DVD第6巻の完全生産限定版の特典CDである、オリジナルサウンドトラックVol.3に収録されている。
概要
この項目は、まどか☆マギカのネタバレ成分を多く含んでいます。 それを踏まえた上で、続きを読みたい方はスクロールをしてください。 |
第11話「最後に残った道しるべ」の終盤で使用された。ワルプルギスの夜の使い魔を蹴散らす中、時間停止の魔力をほとんど使いきったことに気づいた隙を突かれ、暁美ほむらはワルプルギスの夜の攻撃をまともに受けてしまう。頭から血を流しながらも立ち上がろうとするほむらだが、足が瓦礫の下敷きとなって身動きが取れない。この時ほむらは、何度戦ってもワルプルギスの夜に勝てない、すなわち鹿目まどかを救えないという無情の現実を思い知らされる。ほむらが想像を絶する苦しみにこれまで耐えてきたのも、まどかを必ず救ってみせると心に誓ったため。その最後の希望さえ打ち砕かれた時、彼女のソウルジェムは急速にどす黒く濁り始め、ほむらは苦痛を絶望の涙を浮かべながら魔女へ変貌しようとしていた―――。
参加アーティストはSurgam identidemとほぼ同じであり、前半はその続きと言える戦闘曲に相応しい内容である。しかしほむらが闇堕ちしかける中盤からは、サミュエル・バーバー作曲の「弦楽のためのアダージョ」を彷彿させるような、重苦しく救いの無い絶望感漂う曲調へと変化していく。TVアニメ放送時は第11話にED曲が無かったため、この曲が流れる最中にエンドクレジットが流れ、「ここで終わってしまうのか?」という焦燥感に煽られる。この直後にまどかが助けにやって来てくれるとわかっていても、この曲はほむらの悲しみや嘆き、苦しみが全面に表れており、リアルタイム視聴だろうとBDなどでの見直しに関係なく、多くの視聴者は見ているこちらのソウルジェムが濁りそうな絶望感を味わっただろう。そういう意味では、まどマギBGMの中でも一番の鬱曲と言えるかもしれない。
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