OS/2(オーエスツー)とは、かつてIBMとマイクロソフトが開発、発売したオペレーティングシステムである。
概要
正式名称は「Operating System/2」で、PC DOSおよびMS-DOSの後継となる次世代OSとして開発された。
プリエンプティブ・マルチタスクに対応し、複数のプログラムを同時処理できるようになった。
メモリーはインテル80286以降のプロテクトモードに対応し、1MBを超えるメモリーの利用も可能になった。
バージョン1.1からはGUI環境が搭載され、1.xはPresentation Manager、2.xはWork Place Shellを採用した。
DOSの互換機能も搭載され、バージョン2からは仮想的にDOSマシンを複数動かすことが可能だった。
さらにバージョン2.1からはWindows 3.1も複数動かせるようになり、両方とも動くことを宣伝文句にしていた。
歴史
1987年に発売されたバージョン1はIBMとマイクロソフトの共同開発、その後バージョン2をIBM、バージョン3をマイクロソフトが開発することになっていた。
しかしIBMは、バージョン2の開発で難航し、その間にマイクロソフトがOS/2とは別の形でWindows 3.0を開発、さらにはOS/2 3.0をWindows NTとして別の製品にすることを発表したことで、IBMとマイクロソフトの関係は冷え切ってしまった。
1992年にIBMがやっとバージョン2を出すと、マイクロソフトとの共同開発中止を宣言、1993年にソースコードの公開も終了した。
1995年にOS/2 Warp V3を出すが、マイクロソフトはWindows 95を発売。大々的な広告戦略によって大きくシェアを奪われてしまった。
そして1996年に発売したOS/2 Warp 4を最後に、開発を断念。2006年でサポートも打ち切られた。
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関連項目
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