Open Broadcaster Software (オープン・ブロードキャスター・ソフトウェア、OBS) は、OBS Projectが開発保守している無料のオープンソースのライブストリーミング配信兼録画ソフトウェアである。
概要
Open Broadcaster Softwareは、ライブストリーミングと録画に特化したフリー・オープンソースソフトウェアである。
機能
ウィンドウキャプチャーや仮想ステレオミキサー、ローカル録画などの一般的なものの他に、以下のような機能がある。
ハードウェアエンコード
IntelのQuick Sync Video(QSV)やNvidiaのNVENC、AMDのVideo Codec Engine(VCE)[1]に対応している。
これによって、非常に低負荷で配信や録画が可能である。
ただし、ハードウェアエンコード共通の欠点として、同ビットレートでの画質はx264などのソフトウェアエンコードに劣る。
OBS Classic
現在は開発が終了している。
Windows Vista(SP2以降)[2]/7/8/10に対応。Changelog (その他のOSについてはOBS Studioを参照)
ライセンスはGNU GPL v2である。
ニコニコでは主にニコニコ生放送での外部配信ツールとして使われている。また、ローカル録画機能で録画された動画も幾つか投稿されている。
OBS Studio
OBS Studio(OBS Multiplatform, OBS MP)とはOBSのマルチプラットフォーム版である。
Changelog
マルチプラットフォームに対応し、元のOBSには存在しない機能も実装することを主な目標に開発されている。
ライセンスは元と同じGNU GPL v2である。
対応OS
Windows
Windows 8.1 / 10 / 11に対応。
インストーラー版、zip版共に公開されている。
iTunesがインストールされている環境なら、ビルドしなくてもCore Audioを通してHE-AAC(v1)が使える。
またビルドをする事でFDK-AACを使用出来たりもする。
大人の事情[3]でHE-AACを有効にしたバイナリを配布することは出来ない。
macOS
macOS10.13以降に対応。
macOSには標準でCore Audioが存在するので、特に意識せずともHE-AAC(v1とv2)を利用可能。
OBS Multiplatform 0.6.1からインストーラーやアップデーターを使えるようになった。音のAPIの不足?によりMacのみ仮想サウンドデバイスを導入する必要がある。
Linux
Ubuntuの場合はPPAが存在するので、ソースコードをビルドしなくてもインストールできる。詳細はInstallation Instructionsなどを参照。[4]また、Arch Linux、OpenSUSE、Gentoo Linux、NixOSにはそれぞれのパッケージ管理システムに応じたマニュアルが公開されている。
コンパイル手順などについてはINSTALLを参照。
FreeBSD
FreshPorts -- multimedia/obs-studio
機能
エフェクトフィルタ
メディアソース
ホットキー
配信・録画の開始・終了やシーン切り替えなどにホットキーを登録できる。
テーマ変更
OBS本体の見た目を変える機能。白系を基調としたDefault以外に、黒系を基調としたDarkを選べる
20.0からは新しいテーマ(Rachni)が追加。
21.0にも新しいテーマ(Acri)が追加。
関連コミュニティ
外部リンク
公式
解説
関連ツール
OBSutil (OBS Classic専用)
macOS
関連項目
脚注
- *OBS branch with AMD VCE support. | Open Broadcaster Software
- *推奨されてはいない。Does OBS work with vista? | Open Broadcaster Software
- *ffmpegに組み込まれたaacplus の特許について : ニコニコ動画研究所大体こんな感じ?
- *起動に失敗してログファイルに「Failed to create OpenGL context.」などとある場合は、sudo apt-add-repository ppa:xorg-edgers/ppa && sudo apt-get update && sudo apt-get dist-upgradeなどとして開発版のMesaを導入すると幸せになれるかもしれない。
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