RAGNAROK THE ANIMATIONとは、ネトゲ「ラグナロクオンライン」を原作に作られた黒歴史アニメである。
通称「ROアニメ」「ROニメ」。
概要
人気の高かったオンラインゲーム「ラグナロクオンライン」でメディアミックス展開をしようという当時では斬新な発想の元生まれたアニメーション。類似の発想としては「Master of Epic The Animation Age」があるが、こちらの方が早い。またどちらも扱いが黒歴史となっている点でも興味深い(MoEはこちらのように一応のシリアスストーリー路線と違い原作のマニアックなネタ等のギャグに走った為原作ゲームユーザーらに好評ではあった(向こうの項目参照))。オンラインゲームのアニメという意味では「.hack//SIGN」が先駆者であるが、こちらはそもそも(当時)架空のゲームが題材で「ネトゲをプレイするリアルの人々」の群像劇がメインである為割愛。
放映元はテレビ東京だが、枠の都合で深夜1:30-2:00の放映となっている。
ゲームとの整合性を取るため、時代などのほとんどの設定がROとは異なる。
ただし完全に乖離しているというわけでもなく、アニメ終了後に街中に本編同様のMobが現れるというアニメ連動イベントが発生し、アニメの存在を知らないプレイヤーを困惑させたこともある。
特徴の一つとして、スタッフの一部に韓国人を招聘している。ROの開発元が韓国にあるからか。
主監督に(暗い原作を書いていた)原作者の李命進が担当したため、斜め上かつ非常に暗いシナリオとなった。また作画は韓国のスタジオ が担当したが、そのせいか全体的に作画が甘かったり趣味(特に破壊シーン)に凝りすぎたバランスの悪い絵面となっている。その問題は第一話のOPが未完成である点からも伺える。(ユーファが祈る時の髪の広がり方が中途半端、最後らへんのシーンの背景モブがテキトー等)
その後もモブモンスターの作画がゲーム内のドット絵以上に至極テキトーな画だったり、シーンの前後で描いていた物の整合性を取っていなかったりと統一見解がない非常にカオスな展開になっており、ファンに衝撃を与えた。
さすがにマズいと思ったのか二話以降のOPはクオリティが向上し、本編よりもクオリティが上だと言われた。
色々な意味でファンの期待を背負って始まったRAGNAROK THE ANIMATIONは、個性の強い登場人物と、毎回予想を裏切らない斜め上のストーリーを展開し、最後までファンを飽きさせず、大盛況のまま黒歴史として幕を閉じた。毎放送終了後は掲示板が大いに賑わい、「見たあと掲示板で雑談するのが一番楽しい」とまで言い出す人がいたほどだ。台湾やらフィリピンやらに輸出放送されたようだが、そちらでも不評だったらしい。
何だかんだ言っても結局ガンホー側は本気でこれを作っていたので、下述ニコニコ市場でもこの作品のDVDが発売されている。
岸誠二監督と三井秀樹脚本の両者はこの作品で大きく株を下げるが、のちの「超ぽじ」や「マジカノ」での再タッグ時のぶっとびっぷりが好評をなし汚名を返上した。
後、ゆづか正成により「RAGNAROK THE ANIMATION GRAFFITI」のタイトルでコミカライズされ、こちらは色々味付け修正された結果か好評であった(しかし作者の体調不良やアニメの終了により自然凍結、単行本も一巻が出たのみで現在も二巻目の刊行予定がない)。
ストーリー
簡単にまとめると、序盤は「不穏な波動」の源を求めてRO同様いきあたりばったりにモンスターを虐殺してLvアップに励み、中盤は(RO内では単なるモンスターである)人型モンスターを救うという妄想と謎の人物の導き(暗躍)により活動、後半は「不穏な波動」を世界に放っていた 魔王(?)とその部下との戦いを描いている。
主な出演者
とりあえず声優は豪華。中には黒歴史にするには惜しい人も…。気のせいかキャラ名がなんだかハングルっぽいような。
- ロアン(cv阪口大助)…剣士→クルセ。通称凸。相手を見ないで切りかかる剣士。火カタナで伊豆に行くタイプ。キャンディと肉と竹が切れない。ユーファの尻に敷かれ、自棄になってクルセになって亭主関白狙ってみたら破局しかけ、まあ色々あって復縁。
- ユーファ(cv水樹奈々)…姫アコ→姫プリ。バナナが主食。いやそんなサービスいらん。色々な意味で痛いメインヒロイン。モッコス。胸は並。見所は尻だろうか。
- マーヤ(cv桃井はるこ)…商人。商人転職前にプッシュカートを覚えた。ケミじゃないのにPPなどなどできる。どうやら幼少時に商人ギルドの男性達に路地裏で(検閲)されちゃった様子。ロリ担当。
- ポイポイ(cv瀧本富士子)…アルケミストペットのポリン。ポーションを投げるなどの活躍をする。
- タキウス(cv久川綾)…マジシャン→セージ。粘着電波女王。だけどプレイヤースキルはあまり高くない。どうやらゼフェル先生と経験値共有してるっぽい。つまりそういうこと。本名はゼフェル先生曰く「キャスリン」。
- ジュディア(cv荒川美奈子)…ハンター。ファルコなる鷹を飼っている。褐色肌の胡散臭い関西弁。DEX1前後。矢を遅く放つのが得意。イルガと作中で結婚する(何故かイルガが花嫁姿で彼女がタキシード)。巨乳。最終回で子持ちに。
- イルガ(cv中井和哉)…アサシン。カタール飛ばしができる。ソニックブローがすごい。虫が苦手。脇腹の毒の傷跡(作画のせいで移動する)のせいで生い先短い。ていうかインベナムグロいよ。
- ダークロード(cv秋元羊介)…MVPBOSS。エフェクトのせいでセリフがまともに聞き取れない。流派・東方不敗は!復活後ルーン・ミッドガッツへ及ぼした被害はロアンのシールドブーメラン破壊のみ。
- キーオ(cv子安武人)…騎士。テラコヤス。変態紳士ならぬ変態騎士。ユーファの実の兄。イルガと腐女子に媚びてみたがダークサイドに落ちてからの発狂で台無し。逆に言うとその狂いっぷりはゼフェルに次いで人気。序盤は仮面を付けて「ヘイズ」と名乗っていたが誰も「キーオ」と呼ぶので自然消滅。
- ジルタス(cv鈴木麻里子)…モンスター。見た目が女の子なので悪役に抜擢。邪神ネタ禁止。母親が人間。
- ゼフェル(cv野沢那智)…ウィザード。最狂の先生にして究極の公式チート。その発言はどうみてもノヴァ教授。「真理」なるものを求めながらあっちこっち引っ掻き回しているが、実は「真理」とはレベルカンストのことでした。
- カプラサービス(cv並木のり子)…カプラサービス。本社職員5種全員が出演。上述の先生と人気を二分した。
- リン(cv小林ゆう)…ハンター。金髪ショートの童顔。地味に人気が高い。ユーファよりこの子の方が…とロアンも一時なびいた。もうメインヒロインでいいんじゃないかな。
- 不良三人組(cvまるたまり、桜井敏治、千葉一伸)…姐御ローグ、デブシーフ、ガリガリブラックスミスのチンピラ3人組。所謂タイムボカン的ギャグ担当。大トリを勤めた。意図せずマーヤを救っていたりする。
- バフォメット(cv麦人)…このアニメ随一の漢。子持ちの隻眼。イルガとキーオに潰された眼の借りを返す予定だったが揃ってご臨終され叶わず。「100年戦争を起こすつもりか」等意味深な台詞を吐くが伏線回収ならず。何気に最後に美味しいとこ持っていった。
- アリス(cv中島沙樹)…無口でジェスチャーがコミュニケーション。マーヤと昔馴染み。廃倉庫に匿われる形でアルベルタに居住。ジルタスのせいでクリーチャー化され街を荒らし、ロアン達がトドメを刺した。ハンカチのご用意をと前回の予告にあったが、正直実況視聴者やレビューサイトは冷めた反応でした。
- 月夜花(ウォルヤファ)(cv岩居由希子)…流石にアニメでは穿いてました。ユーファやマーヤと百合っぽい演出しながら仲良くなりかけたがゼフェル先生により真理の仕上げに狩られる。
- メロプシュム(cv落合るみ)…ロアンの導き役の魔女。別名「小笠原祥子」。クルセやアーチャーやモンクに変身し登場したが、声優と同じ顔付きで即視聴者に同一人物とばれる。ティルヴィングを自分の胸元から引き抜いてロアンに渡す描写がエログロ。バフォ様と顔見知り。
- ホルグレン(cv江川央生)…クホホホホ。ロアンとキーオは運良くクホらず済みました。だから歌いながら剣打つな失敗するから。
他にうえだゆうじや雪野五月がチョイ役で出演している。
またドラマCDでは岸誠二監督やガンホー技術取締役の堀誠一、さらに何の因果か緑川光が"俺ら代表"として出演している。
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