ROOM NO.1301は新井輝/著、さっち/イラストのライトノベル。富士見ミステリー文庫より刊行。漫画版、ドラマCDが存在する
概要
富士見ミステリー文庫を代表するエロ本である本作は、多くの青少年の煩悩を刺激してやまない。それと同時に人間関係とは精神的な繋がりだけで保たれるものではないという、至極当たり前の事実を教えてくれるだろう。性的な意味ではなく、また性的な意味でも。
文字通りの「鍵」がなければ立ち入ることも見ることさえも出来ない、ある12階建てのマンションの13階、そこに住まう問題を抱えた幼い住人たちの物語。笑いあり、エロあり、エロあり、エロだらけ、涙ありの日常劇。
説明
ROOM NO.1301は本編の時系列に13階に住んでいたメンバーが13階を去った5年後の世界をプロローグとエピローグで描いており、ギャグ小説のような逃げや冗長なシリーズ延長が許されない。腐っても富士見ミステリーである。
読者からすれば定められた結末に向かって生きていくキャラクターたちの生き方は、哀愁を誘い、また滑稽でもあり、そして何よりも切ない。幸せな結末を幸せのまま手に入れたのでは物語になるわけもなく、初めから何かしらの悲劇が決定付けられている設定のシビアさ、不条理さがこの作品の特筆すべきところである。救われていると判っているからこそ、救われなかった部分を容赦なく殺してしまう、その徹底ぶりが恐ろしい。
2009年3月現在では本編が全11巻、短編集が4巻刊行されている。
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関連項目
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- ページ番号: 641776
- リビジョン番号: 2310943
- 編集内容についての説明/コメント:
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