Red Alert 3とは、エレクトロニック・アーツから発売のリアルタイムストラテジー(RTS)ゲーム。
「Command & Conquer」シリーズの外伝「Red Alert」シリーズの三作目である。
日本では2008年11月20日ついに発売された。
もしかして
概要
RA1,RA2を踏襲して連合軍とソヴィエト軍を操作できるほか、新勢力「Empire of the Rising Sun(旭日帝国)」が追加され、三つ巴の世界大戦となった。旭日帝国は、その名の通り日本がモデルとなった勢力で、欧米人のイメージする奇妙な日本を更に曲解した世界観となっている。
ビームカタナを持つ歩兵、ジェットパックで空を飛ぶ女性特殊兵、ガウォーク形態に変形するヘリや戦闘機、巨大人型兵器、風船爆弾、シリーズ最強の戦艦などがその代表。音声も日本語が入っており、日本かぶれの外人が発音したようなおかしな発音となっている。アメリカのゲームなのでストーリーの主要キャラクターは英語で会話するが、日本語のようなハキハキした発音の英語となっており、こだわりが感じられる。最近では万歳エディションにも登場する。
旭日帝国の兵器の特徴は変形で、潜水艦と航空機に変形する、攻撃ヘリと二足歩行対空自走砲に変形する、果てはヒトデ型要塞と巨大な空飛ぶ顔面に変形する超兵器などがユニットとして登場する。また重戦車にあたるユニットは巨大人型2足歩行兵器、その名も「キング・オニ」である。他にも女子高生サイキッカー、女性ばかりの学校で兵士として育てられた強化兵、現代に生きる忍者、 ニコニコ顔の営業サラリーマンにしか見えない工兵など、開発の日本愛が炸裂した数々のユニットを操作できる。
変なユニットやトンデモ兵器ばかりなのは日本軍に限ったことではなくRed Alertシリーズの伝統で、他に勢力には以前から放電で攻撃する戦車やらマインドコントロール兵やら巨大イカやら環境汚染で体が溶け装甲戦闘服で生命維持している特殊兵やら、お国の特徴を活かしつつ発想のカッ飛んだユニットが多く登場してきているので安心だ。他にも敵を凍らすヘリやら人間大砲を搭載した兵員輸送車やらサイボーグ熊やらイルカを調教した軍用イルカやら、相当アレな兵器が揃っており、どの勢力を選んでもヘンテコ兵器で戦えるのがコマコンシリーズの魅力である。
グラフィックはRA2と比べ格段に向上している。以前は疎かとなっていた海上・水中ユニットも強化され、戦法にも広がりを持つようになった。勢力ごとに有利な点と弱点があり、豊富な兵器や強化オプションで様々な戦い方が出来る。一人用モードのキャンペーンはそれぞれの勢力ごとにシナリオとステージが用意され、マルチプレイも新しい要素が追加されている。
また、本編の後日談を描いた拡張パック"Command & Conquer: Red Alert 3: Uprising"が2009年3月12日に発売されている。
PCにおける最低動作環境
PCの最低動作環境はOSがVista(32bit)/XP対応
CPUがXP: 2.0 GHz (Intel Pentium 4; AMD Athlon 2000+; Multiple Cores)
Vista: 2.2 GHz (Intel Pentium 4/AMD Athlon 2200+/Multiple Cores)以上
メモリー:512 MB for Windows XP; 1 GB for Vista以上
ハードディスク:6 GB / 12GB for EA Link 以上
グラフィックボード:NVIDIA GeForce 6800, ATI Radeon X1800 or higher end DirectX 9.0c compatible graphics card 以上
サウンド:DirectX 9.0c対応 (Creative Sound Blaster Audigy cards require a Intel P4 2.6 GHz or similar under Vista, Yamaha Xwave-512非対応)
※あくまで“最低動作環境”なので例えばVistaではメモリー2G以上が推奨です。
音楽
Red Alertシリーズの音楽は、初代から一貫してフランク・クレパッキ(Frank Klepacki)が主に作曲を行っていた。軍靴の音が印象的なメインテーマ「Hell March」は初代作から毎回アレンジを変えてオープニングやトレイラー映像などで使われており(本作で登場するのはHell March 3)、欧米のゲーマーにとってはRAシリーズを象徴する曲となっている。Frank氏は既にWestwood/EA社を離れているが、EAが新たにRA3を制作するにあたりわざわざ彼を外部から呼んできた事からも、氏の楽曲がRAに重要視されている事が伺える。
なお余談だが、Hell Marchで度々登場する掛け声は、「Die Waffen - Legt an!」と言っており、ドイツ語で「武器を構えよ」という意味である。だがもはやニッポンポーンとしか聞こえない。
RA3の作曲には上述フランク氏の他、ティム・ウィン(Timothy Michael Wynn)、
ジェームス・ハンニガン(James Hannigan)、ミカエル・サンドグレン(Mikael Sandgren)、
FFTL(From First to Last)が参加しており、主にティム氏とジェームス氏がメインで作曲している。
誰が何の曲を担当したのかは以下の通りである。
- ジェームス・ハンニガン<James Hannigan>
- The Might of Empire (日本編冒頭ムービーの曲)
- Enter The Shogun Executioner (ショーグンエクスキューショナー登場曲)
プロローグ
第二次世界大戦は、いまだに連合軍(アメリカと欧州各国)とソヴィエト(ロシアと占領されたドイツ)が争っていた。一時は世界の大半を手中に収め、アメリカ本土へと侵攻したソ連軍だったが、
栄光の日々は過ぎ去り、モスクワ陥落は目前となっていた。
ソ連軍の将校チェルデンコは、12ヶ月前にある秘密計画を書記長から任じられていた。
タイムマシンの開発と、それによる歴史の改竄である。
ソ連敗北まで時間がないと考えたチェルデンコは
居合わせたクルコフ将軍、タイムマシンの開発を行ったゼリンスキー博士らと共に
1927年のブリュッセルに飛ぶ。
彼らが目にしたのはソルベイ国際物理学会議で壇上に立っているアインシュタインであった。
核兵器の開発により、のちに連合軍を勝利に導く原因とされるアインシュタインを殺害することで
歴史を改竄しようと目論むチェルデンコは、行動を実行に移す。
アインシュタインが存在しなくなった「現代」へ戻った3人は
ソ連が連合軍を圧倒し、ヨーロッパ全土を支配下に収めつつあると知り、安堵する。
だがそこには新たな脅威の存在があった。
旭日帝国と名乗るそれは北極海からロシアへ電撃的に侵攻、沿岸の都市を次々に攻略し始めたのだ。
エンペラー・ヨシローはいまだ争いの終わらない世界を嘆き、自らの手で世界を統一するために連合とソヴィエトに宣戦布告する。
帝國の戦闘兵器は解き放たれた
運命に対して悪足掻きはするな
我々の神聖な天命に逆らう者は歴史の藻屑となり消えるであろう
お前達が服従しないと言うならば、お前達の存在が消えるだけだ
ヨシロー天皇の宣戦布告を見たクルコフ将軍は、核兵器を使い敵を殲滅するよう命ずるが
アインシュタインが存在しないために、核兵器もまた存在しないことをゼリンスキー博士に告げられる。
ゼリンスキー博士は自分たちの行為の結果に戦慄した。
『ああ、なんて悪夢を創り出したんだ…』
かくして、三つ巴の世界大戦が火蓋を切られた。
(『ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wiki』をベースに加筆・修正)
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・チャレンジモードの人
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ちなみに、海外で発売された際、アクティベーションキー(シリアルキー)の印刷をミスってしまい、20桁あるはずのキーが19桁しかないという事態が発生した。そのため、発売元のEAは「正しいシリアルナンバーは推測しろ」という対処を公開した。現在は電話問い合わせになっているが、海外版を買うときは注意が必要である。
関連項目
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