RED ASHとは、連動プロジェクトとして現在製作中のアニメ/ゲーム作品である。
概要
アニメーション制作会社STUDIO4℃ と ゲーム制作会社comcept が、キャラクター原案と宝探しというファクターをベースに全く別のアニメーションとゲームを作ろう、という企画で立ち上げられた。Kickstarterで同時に資金募集をスタートし、異なる形ではあったもののともに制作決定へと至った。
2つの世界はパラレルワールドであり、肌の色や声など様々な違いがある。
RED ASH→RE DASH(ゲーム英語名 Megaman Legend→The Indelible Legend)という作品名や、元カプコンの稲船敬二氏の発言より、ロックマンDASHをかなり意識した作品であると噂されている。
と同時に稲船氏は、4Gamerのインタビューに対し「ロックマンDASH 3の代わりにRED ASHを作るわけではないですよ。そもそも僕はロックマンDASH 3を作ることをあきらめていませんし」とも発言している。
アニメ「Red Ash -Magicicada-」
ボタンを掛け違えると、地下から一斉に目覚めると言われている「何か」
祖父から貰った一枚の地図は宝の地図なのか?地雷の地図なのか?怪しい暗号に惹きつけられながらも、秘宝を夢見て洞窟を掘りつづけるベックと親友ディナイ。ふたりはその後、袂を分かち秘宝を奪い合うことになる。
オートマターが描き出す絵
和時計の指し示す謎
ゼンマイ式のコンピュータがはじき出す回答は?
秘宝を巡る壮絶なアクションを繰り広げ、次第にベックの仲間となっていくコールとタイガー。ステージごとに様々なアイテムが登場し、クリエイター達の豊富な想像力で、ワクワクするような冒険エピソードが紡ぎ出されます。
イニシャルゴール(15万ドル)達成により、
・【プロローグ + 1stステージ】(12分以上)+スペシャルエンディング (約6分)=計18分以上 の本編
・ メイキングやコメンタリー、特典映像を含んだ計50分以上 のBlu-lay
の作成が決定されており、新たに開設されたクラウドファンドでの更なる支援により、新たなステージが増えていく予定である。追加ステージはそれぞれ異なったクリエイターによる独自の世界観に基づいたステージとなり、多彩な姿が描かれることとなる。また現在は日本語音声+英語字幕の予定だが、要望があれば他言語も検討されるとのことである。
ゲーム「RED ASH - The Indelible Legend」(機鎧城カルカノンの魔女)
『RED ASH』の世界
ここかもしれない地球……。
ロボットと人間の戦争により
一度は滅びかけた人類だったが、
野生化したロボット兵器と戦いながらも
廃墟となった都市や荒野でしぶとく生きのびていた。
彼らは過去の遺産──ロストテクノロジーによって
少しずつも復興を果たし、都市部で豊かな暮らしを
送る富裕層も現れ始めていた。
その一方で、地下に潜りロストテクノロジー発掘と
一攫千金に命を懸ける者たちもいた。
人は、その者たちを“ディグ屋”と呼んでいる。ストーリー
人口10万人を擁する都市、グレイトスロップに危機が迫っていた。
廃棄された大戦の遺物、城塞都市型巨大ロボット“カルカノン”が
その進路をグレイトスロップへと向けたのだ。このままでは大災害は免れない。
グレイトスロップの住民たちはパニックに陥っていた。
この事態に対し、グレイトスロップの中央機関である“ゲッコーカンパニー”は
大型電磁砲『ピースメーカー』を使用し、これを撃破するという発表を行う。
パニックから一転、グレイトスロップは、この一大イベント“大砲祭り”で賑わいを取り戻す。
だがボーンズ商会の若き店主、コール・C・ボーンズの眉間にはくっきりと縦じわが浮かんでいた。
「カルカノンには伝説の遺産が眠る……」
ディグ屋の間では有名なウワサである。
「あの拝金主義者どもに破壊される前に お宝はいただいちゃいましょう……」
「カルカノンが電磁砲の有効射程距離に入るには……まだ14時間はあるわね」
「ちゃーっと行って じゃんじゃんお宝かき集めて ぱぱーっと帰ってくるわよ!」
「これはボーンズ商会からの正式なオファーよ、3分で準備して!」
依頼先はもちろんいつもの得意先、ベックとタイガーのふたり組だった。
ゲーム「RED ASH」は二部構成の物語を予定しており、本作品(カルカノン編)はプロローグにあたる。カルカノン編はエンディングまで8時間、本編であるニューオーダー編は12時間程度の予定である。
キックスターターでのイニシャルゴール(80万ドル)達成には至らなかったが、中国の新設ゲームコンソール会社FUZE Entertainmentの出資により、ゲーム作成およびPS4/Xbox Oneへの移植(移植元はPC)が決定している。
登場人物
アニメ/ゲーム共通の登場人物として三人の主人公が描かれている他、村人などそれぞれの舞台の人物との関わりも示唆されている。ゲーム版とアニメ版でデザインや性格が異なるが、以下は断りがない限りゲーム版の設定を載せている。
ベック
タイガーという相棒と組み『ディグ屋』まがいのことをしている青年。
身のこなしが軽く、どんな場所でもやすやすと侵入してみせる。
左腕をさまざまな武器に換装し、局面に応じた幅広い戦い方ができる。
アニメ版では機械音痴だが知識も実行力も魅力もあり、私利私欲にはこだわらない正義の味方として描かれる。
コール
グレイトスロップで小さな個人商店“ボーンズ商会”を営んでいる少女。
両親は彼女が10歳のときに行方不明となる。両親から譲り受けたお店を守り、大きくして行方不明の両親がいつ戻っても大丈夫なように頑張っている。お金が大好き。
ディグ屋が発掘してきたロストテクノロジーを買い取って卸したり、スクラップから武器や機械を製造販売するメカニック業も行う。素直で明るい性格だが銭勘定には厳しくナニワアキンド式の経営哲学を持つ。確かな技術と幅広い情報網を持ち、下請けであるベックたちに様々な仕事を依頼する。
アニメでは知的で活発ユーモアあふれる憎めないキャラとして描かれる。ゲーム版とは異なり色白。
タイガー
ベックの良き相棒。
軽口を好むが、その言動と外見に似合わず博識で冷静。
面倒見がよく射撃の腕前は繊細かつ正確無比で乗り物にも精通している。
ベックと共にディグ屋「T&Bカンパニー」を経営している。
アニメではメカに強く空気の読めない驚異的な心配性として描かれる。二丁拳銃「アトーチャ(莫大な財宝を積んだまま沈没したスペインのガレオン船の名前)」と「(名称未決定)」を用いる。ベックとはコンビを組む運命にある。
シャイン(ゲームオリジナル)
コールによってつくられた自律型人工知能搭載型ロボット。
ボーンズ商会の社員。給料ももらっているようだがその実態も不明。
顔部はモニターになっており表情など様々な情報を提示することが可能。
ルーシー(アニメオリジナル)
ステージヒロインとして登場する褐色の少女。バッカー(投資者)の応募から名付けられた。監督のコメントによると、
人間の共通の祖先であるとされているアウストラロピテクス(Australopithecus afarensis)の有名な化石の名前にちなんで『ルーシー』と名づけました。
ルーシーはその名前の通り世界の起源に関わるお宝の鍵になるような存在なのかもしれませんね。その辺りは今後のお楽しみ!
となっており、重要な存在であることが示唆されている。
関連動画
関連項目
- STUDIO4℃
- comcept
- 稲船敬二
- Mighty_No.9
- ロックマンDASH
ロックマンDASH3 - アニメ作品一覧
- ゲームのタイトル一覧
関連リンク
- comcept
- Kickstarter:RED ASH - The Indelible Legend (日本語解説ページ)
- Twitter:@RedAshGamejp(公式)
- REDASH情報局(公式)
- 4gamer.net:20150706の記事
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