SCP-066とは、SCP財団が収容するオブジェクトの1つである。
オブジェクト名は「エリックだけのおもちゃ」。オブジェクトクラスはSafe-prodest[1]だったが、現在はEuclid-impetus[2]に変更されている。
概要
SCP-066 | |
基本情報 | |
---|---|
OC | Safe-prodest Euclid-impetus |
収容場所 | サイト-21 |
著者 | 初版:far2 |
作成日 | 2008/07/26 |
タグ | エリック euclid scp 不定形 玩具 自律 |
リンク | SCP-066 SCP-066(日本支部) |
SCPテンプレート |
過去の様子
1kgほどの重さの絡まったカラフルな糸の塊。糸1本を手で操作するとランダムな音階の音が1音鳴る。
6つ以上の音が鳴らされると、以下のような不思議なことが起こる。
- 糸の塊(SCP-066)が猫に変身して遊んでくれる
- シンガーソングライターの歌が流れ始める
- 1本のろうそくがついたチョコレートカップケーキが出現する。このとき、直前に鳴らした音が偶然ハッピーバースデーのメロディになっていた
おそらく、SCP-066が持つ能力は「自身が変身する」「どこからか音が流れてくる」「小さな何かが出現する」などがあると思われる。
サイト-21の貴重品庫に収納されており、レベル2以上の職員であれば申請の上で実験が可能という緩い収容条件だった。
事象066-2
SCP-066が現在の姿に変化するきっかけとなった出来事である。
Dクラス職員がSCP-066の一部をハサミで切り取る実験を、指示に従って行おうとした。しかし、切ろうとするとキーキーとした音が鳴り、SCP-066はDクラスから転がって距離を取った。
次の指示をする前にDクラスがハサミで切り取ろうとすると、SCP-066はさらに離れ、「君、エリック?」と尋ねた。Dクラスが否定すると、SCP-066は別の姿に変化した。その後、「けたたましい不協和音のスタッカート」を鳴らし続けた。
現在
SCP-066は炭化タングステン製の箱に入れられ、1ヶ月に1回手作業で3秒以内に内部損傷の点検が行われる、という対応に改められた。SCP-066が破壊するため、箱の中にカメラなどの記録装置は設置できない。箱に触手をこすりつけ、摩耗によって破壊を試みようとしており、糸の素材から考えると異常なほど箱が損傷するようだ。もし損傷があった場合は、ロボットアームを使って3秒以内に交換される。
さらに、人間が箱に接近するとSCP-066はその存在を感知し、以下のような行動をとるようになった。
- 蜂が1匹出現し、Dクラス職員(事象066-2とは別人)を刺す
- ベートーベン交響曲2番が140dB以上の音量で鳴り、職員3名が恒久的に聴力を失い、8名が聴覚に損傷を負う
- 収容された部屋が5時間にわたって真っ暗になる。このとき、室内の職員が後ろから大きな呼吸音を聞き取ったと証言した
上記のような異常な効果を表していないとき、SCP-066は「エリック」という名前を、男性の低い声で呼び続けている。
画像
以前、事象066-2より後のSCP-066の姿の写真ファイルとして「赤い糸の束に眼球がたくさんついたもの」が載っていたが、現在は報告書から削除されている。
メタな話をすると、載っていた画像が著作権的にクリエイティブ・コモンズに適合しない「All Rights Reserved」という扱いであることが判明し、Webサイト「SCP財団」には掲載できないと判断されたためである。大阪万博のロゴのせいで消えたわけではない[3]。
SCP-066として出回っている赤い糸の写真は、もともとはSCPとは関係ない別の方が2007年に投稿した画像である。
関連リンク
関連動画
関連項目
脚注
- *サブクラス。prodestはラテン語で「有用」を意味し、有用なオブジェクトに付記される
- *サブクラス。impetusはラテン語で「攻撃」を意味し、敵対的なオブジェクトに付記される
- *日本支部(日本語版)の画像が2020年8月25日にタイミングよく消えたが、日本支部の人が話題になったついでに本部(英語版)の元記事を見に行ったところ、画像が消えていたことに気付いたため、掲載差し止め→削除の対応がとられたという経緯がある。本部の記事では2015年時点ですでに画像が削除されている(参考)
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