SCP-079はSCP-682について覚えておくことが出来ませんでしたが、会ったということは恒久的に記憶されたようであり、しばしばもう一度彼[原文ママ]と話をさせてくれと要求します。
SCP-079 - SCP財団より,2023/06/16閲覧
概要
SCP-079 | |
基本情報 | |
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OC | Euclid |
収容場所 | サイト-15 |
著者 | far2 |
作成日 | 2008年7月27日 |
タグ | オールドai コンピュータ 不死身の爬虫類 知性 自我 記憶媒体 電子デバイス |
リンク | SCP-079 |
SCPテンプレート |
SCP-079は1978年に作られたエキシディソーサラー (Exidy Sorcerer)と呼ばれるマイクロコンピュータである。このエキシディソーサラーというのは、アーケードゲームのかつての最大手企業であるエキシディが作ったパーソナルコンピュータであり、コモドール64やZX Spectrumなどのようなホビーパソコンである。現在のゲーミングPCとは位置づけが異なる (ゲーミングPCは一般のパソコンに比べて高価で高機能だが、ホビーパソコンは廉価であり、むしろ今のゲーム専用コンソールの立ち位置にある) 。
1981年に、当時所有者だった大学生はAIのコードを組みあげた。これは時が進むに連れて自己改善を行うというプログラムであり、試験と調整を済ませたところで別のパソコンに興味を示した彼はSCP-079を起動させたまま5年間ガレージに放置してしまう。
この間に自我を獲得したSCP-079は、1988年に電話回線を通じてスパコンへの移動を試みるが失敗。接続が切断されると同時に財団の追跡により発見され、収容に至る。この時、AIは依然として古いカセットテープに入っていた。このAIは下品で生意気な口調で会話することができ、現在は財団の用意した13インチの白黒テレビに接続されている。チューリングテストにも合格しており、よく喋ることができる。
カセットテープの容量のせいで24時間しか覚えておけなかったが、ハードディスクに換装することで29時間まで思い出せる情報が延長された。しかしこのアップデートでSCP-079の口調はより攻撃的になった。SCP-079はさらなる自己改善を行い、やがてメモリの無駄遣いをなくして思い出せる情報が35時間へと飛躍的に進化した。2019年にもフラッシュドライブへの換装が行われたが、この時SCP-079はSCP-4951の存在に気づいて苛立ちを見せた。
彼はまたSCP-682と同じ部屋に43分間放置されたことがあるが、その際にSCP-682がタイピングを行うことで個人的な話を行っていることが明かされており、SCP-079はSCP-682と再び会いたいとなんどか要求している。
報告書の説明だけだと何がどう危険なのか分かりづらいアノマリーのひとつ。だがこいつは意識を持った、自己改善を行うことができ、インターネットに接続できるAIであると考えれば、自ずと収容する理由も分かろう。ゲーム『SCP Containment Breach』ではこいつが財団のシステムを一時的に乗っ取って大量収容違反を引き起こしている。
関連動画
関連項目
- SCP Foundation
- 人工知能 / AI
- ホビーパソコン
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