SCP-953とは、都市伝説創作サイト「SCP Foundation」に投稿されているSCPオブジェクトのひとつである。
タイトルは「妖狐变化(Polymorphic Humanoid)」。作者はDrClef氏で、投稿時のコメントで「Super Cute Pets!」とぬかして記述している。
オブジェクトクラスはKeter。
概要
SCP-953は体重約8kgのメスのアカギツネ(Vulpes vulpes)。
ただし9本の尾を持っており、人間や存在に変身する能力を有する。最もよく見られるのは魅力的な朝鮮人女性の姿で、更に暗示やテレパシーなどの能力も備えている。
毎日の食事として1.5kgの新鮮な肝臓と飲料水、清潔な寝具(SCP-953自身が週1で交換)が与えられる。また好ましい行動に対しては、精神的条件付けの一環として梅酒や読み物などが時折与えられる。
元ネタは朝鮮半島に伝わる妖怪・九尾狐(クミホ)。
「九尾の狐」と言えば「妲己」「玉藻前」など、日本や中国では権力者に取り入って好き放題する傾国の美女という逸話が多い。その為か、何かとセクシャルでロマンチックなイメージがついて回る。初期収容に参加した████人エージェントもSCP-953について「嫁にする」「██████ █████████(控えめで親切で甘く丁寧で献身的な完璧な妻のこと)」などと抜かしていたらしい。
しかし、SCP-953は朝鮮半島由来の九尾狐である。
朝鮮半島では日本や中国と違い、九尾の伝説が長らく口伝でしか伝わっていない。それゆえに創作物のネタにされるような機会も少なく、一般的な妖怪と同じく恐怖の象徴として扱われる。
SCP-953は、人間に対して非常に敵対的である。
犠牲者の腹部に素手を突っ込んでフランクさんのようにモツ抜きして肝臓を主食とし、余裕があれば犠牲者を拷問にかけて苦しんでいるさまを楽しんだり、暗示をかけた母親に子供を焼肉にして食べるよう仕向けるなどと、財団初期のKeterらしいシンプルながら凶悪な振る舞いを行う。
初期収容に携わったエージェントのインタビューでは、SCP-953による背筋の凍るような所業が描かれている。
……まあ、
など、どこか間の抜けたところもあったりするのだが。
なお、現在のSCP-953は非常に無関心・無気力となっており、最後の捕獲以降は脱走どころか犠牲者も0となっている。
その最後の捕獲は、ペンシルバニア州ピッツバーグで2███年7月に行われた「YiffCon 2███」なるイベントにおいて、SCP-953が27名を虐殺した後に行われたものである。
YiffConというのは簡潔に言えばケモナー達の集いであり、参加者達がデフォルメした二足歩行の動物のきぐるみを着てアーン♡やフワァーオ♡するような会である。そういった性的嗜好を持たない者から見ればドン引きは不可避だろう。
ましてや、狐の姿をして人っぽい行動をとるSCP-953は彼らの性的嗜好ド真ん中である。その場でナニが何が起こったのかはSCP-953のみぞ知るが、尋常ではない心境になったことは想像に難くない。
現在ではO5命令により、オタクやケモナーは即座に配置転換されることになっている。
余談
SCP-JPの略史によればこの記事は「」を中心とする最初期の財団日本支部職員に大人気だった様子。"otaku"のコミュニティとつながりのある、または過去にあった職員は直ちに他のプロジェクトへ転任となります。
一方で、SCP-953の出身地である韓国では先述の通り九尾が恐怖の象徴であるため、「悪いジョークとしか思えない」という声も聞かれる。日本的に言えば貞子の出てくるポルノ作品をネタにしているようなものと言えば意見が割れるのも理解できるか。
ちなみに韓国では2010年に「僕の彼女は九尾狐」なるドラマが放送されている。うっかり九尾狐の封印を解いた大学生と、人間になりたいと思う九尾狐のラブコメディで、従来の伝承やSCPオブジェクトの不気味さとは大きく乖離している。
関連動画
関連静画
お絵カキコ
関連リンク
関連項目
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