→ | この記事はアメリカのゲーム「Saints Row」シリーズの記事です。 |
SaintsRowIV (セインツロウIV) とは、オープンワールド型 クライムアクションアドベンチャー バカゲー「SaintsRow」シリーズの第4作目である。
ナンバリング表記はローマ数字で、動画タグは例によって複数に分かれている。
概要
アメリカ合衆国大統領となった世界的人気を誇るギャング団「サードストリートセインツ」のボス=主人公が、突如地球に侵攻してきたケツ穴フェチのエイリアン「ゼン帝国」の手から地球を救うため、仮想空間「バーチャル・スティールポート」を舞台に奇想天外なおバカ兵器とスーパーパワーを駆使してケツ穴フェチのエイリアンを片っ端からぶちのめしていき、最終的にケツ穴フェチのエイリアンの皇帝ジニャックをぶちのめす。
・・・・・・何を言ってるのかわからねーと思うが大体こんな感じである。
開発はVolition, Inc.、海外版はDeepSilverから2013年8月に発売、日本語版は、複数のDLCをまとめた形でスパイク・チュンソフトから2014年1月23日に発売された。
本作は仮想現実 という名の何でもありな空間 にふさわしく、過去作で死んだはずの人々が復活して主人公達と対峙する、ある意味シリーズ総集編ともいえる内容も含んでいる。
バージョン・DLC
日本語版は、海外で配信された13種のDLCを同梱した「ウルトラ・スーパー・アルティメット・デラックス・エディション」として発売された。海外ではさらに多くのDLCをまとめた「Game Of The Century Edition (GOTC版)」が発売されている。
日本語PCパッケージ版も発売が予定されていたが、 発売を担当するはずだったサイバーフロントが2013年12月に解散、これによりPCパッケージ版の発売は中止となった。現在はSteamで日本語版が入手できるようになっているので、PCゲームユーザーはチェックしてみよう。
2015年には、本作の拡張セットである「Saints Row: Gat Out of Hell」が発売。ジョニー・ギャットとキンジー・ケーシントンの2人が主人公となっている。本作のあとのエピローグ的なものになっているが、スタンドアローン型であるため本作が無くても起動できる。本作のセーブデータがインポートされた場合、ボスの容姿は本作のセーブデータのキャラに変更される。
動作環境
最低環境 | 推奨環境 | |
---|---|---|
OS | Windows Vista (x86 or x64) | Windows 7 (x86 or x64) |
プロセッサー | ||
メモリー | 4GB RAM | 4GB RAM |
ストレージ | 10GB 利用可能 | 10GB 利用可能 |
グラフィック | ||
DirectX | Version 10 | Version 11 |
その他 |
あらすじ
前作 (Saints Row: The Third)のラスボスの一人であるサイラス・テンプルが中東で核テロを引き起こそうとしているという情報を掴んだ、ギャング団「サードストリートセインツ」は、イギリスMI6(秘密情報部)エージェントであるアシャ・オデカーと共同作戦を遂行。サイラスを倒し、核ミサイルの無力化に成功する。名実共にヒーローとなったセインツは政界に進出、セインツのボス=主人公は何とアメリカ合衆国大統領に就任する。
それから5年後・・・・・・セインツ内閣は主に自己中心的な大統領が原因の支持率の低下に悩まされていた。
それでも気楽に振舞う大統領に、「問題」としてとある情報がもたらされる。
当然まともに取り合わない大統領だが、その直後本当にホワイトハウスがエイリアンに攻撃される。
エイリアンは「ゼン帝国」を名乗り、その皇帝「ジニャック」は閣僚を次々とアブダクションしていく。
怒りに震える大統領は固定砲台でエイリアンに一矢報いるが、ジニャックの圧倒的な力によって簡単にノックアウトされてしまう。
仮想空間「バーチャル・スティールポート」に幽閉されてしまった大統領は、攫われてしまった閣僚を救出し、アメリカを、ひいては地球をゼンの魔の手から救うことを決意する。
舞台
作品の主な舞台となるのは前述した「バーチャル・スティールポート」と呼ばれる所謂マトリックス仮想現実空間である。「シミュレーション31」、または単に「シミュレーション」とも呼ばれる。
前作の舞台であるスティールポートを元にしつつ全体を通してエイリアンの支配下に置かれており、至る所にエイリアンのテクノロジーが散見される。セインツの痕跡は片っ端から消去され、アジトは瓦礫の山が宙を浮いている謎空間と化しており、セインツ印のアパレルショップ「PLANET SAINTS」はエイリアン印の「PLANET ZIN」に改悪されてしまっている。
また、ステージ内にあるアイテム「クラスタ」を入手することで様々なスーパーパワーを使えるようになる。多くのプレイヤーがスーパーパワーを駆使して取りにやってくるため、一般市民は屋根を揺らされ大迷惑である。スーパーパワーは車より早く走れたり、壁を駆け上がったり、空をグライダーのごとく滑空したりなどの移動をより円滑にするものや、敵を直接攻撃できるものなど、大きく8種類が存在し、ストーリーを進めたりクラスタを一定数集めることで逐次アンロックされる仕組みとなっている。
前作までのシステムであるアジトは「宇宙船」と「ゲート」に継承されている。ストーリーを進めていくことでバーチャル・スティールポートの各所に配置される「ゲート」から宇宙船に行くことができるようになる。宇宙船では救出した閣僚(仲間)とコミュニケーションをとったり、ステージ内で入手することができるオーディオログを再生したりノベルゲームをプレイしたりできる。ゲートではクローゼットや武器庫にアクセスできる。
オープニングの1ミッションのみ中東のミサイル基地、その次の1ミッションのみホワイトハウス(劇中では「WHITE CRIB」に改称されている)が舞台となっている。大統領気分が味わえるのは実質このステージのみなので、心行くまで満喫しておくといいだろう。
登場人物
サードストリートセインツ改め、アメリカ合衆国の内閣閣僚とその他の仲間
- ■主人公 / 大統領 (The Protagonist, The President of the United States of America)
- ご存知サードストリートセインツのボスであり、アメリカ合衆国大統領。
- 大統領となった今でもその本名を知るものは(キンジーを除いて)いない。普段は「大統領」と呼ばれている。その破天荒で自己中心的な性格とは裏腹に、ジェーン・オースティンを愛読している。
- シリーズ恒例変幻自在のキャラメイクは勿論健在。草食系ガリガリクソもやし男から筋肉モリモリマッチョウーマンの変態美女までまさに何でもあり。ただし自分の思い通りにキャラを作るには熟練した匠の技が必要。ネットで有名人・ゲームキャラ・映画キャラ・オリジナル美男(?)美女のレシピが公開されているので参考にするのも良し。
- 男声3種類+女声3種類+ノーラン・ノースの7種類の声が選択可能で、声それぞれに異なる性格付けと会話が用意されている。
- ■キンジー・ケンジントン (Kinzie Kensington)
- 前作より登場した元FBIの敏腕ハッカー。前作で引きこもりだったはずの彼女が、本作では何と引きこもりとは真逆のホワイトハウス報道官を勤めている。 彼女のあまり社交的でない性格は、彼女の持つ並外れた知識と問題解決力によって補われているとのこと。
- ストーリーミッションにおいて無線からシミュレーション内の大統領をサポートするという役割から、その出番は前作に比べ格段に増えており、本作の他のキャラと比べても相対的に多くなっている。
- かつてFBIを追われるきっかけを作ったマット・ミラーに対しては仲間になった本作でも引き続き敵意を抱いており、作中入手できるオーディオログでは彼に対する敵愾心むき出しの彼女の心の声を聞く事ができる。
- ■ショーンディ(Shaundi)
- 2作目より登場のセインツの紅一点。本作ではシークレットサービスの長官を勤めている。
- ヒステリックで怒りっぽい性格は前作から変わらずだが、本作ではそこに秘められた理由が明らかになったりならなかったりする。
- ■ピアース・ワシントン(Pierce Washington)
- 2作目より登場の弄られキャラ。
- セインツの広報担当をしていた前作から引き続くような形で、本作では広報担当大統領補佐官を勤めている。広報担当という立場上、大統領の自己中心的かつ横暴な性格に振り回されている苦労人。
- セインツ印のエナジードリンク「セインツ・フロウ(聖人流)」の愛飲者であり、宇宙船内でも「ジニャックの野郎セインツ・フロウの在庫を持ってきてねえかな?」 と口走るなど、もはや中毒者と化している。
- ■キース・デイヴィッド(Keith David)
- アメリカ合衆国の俳優・声優。ニューヨーク州ハーレム出身。
- 主な出演作品は『遊星からの物体X』、『ガーゴイルズ』、『ゼイリブ』など。・・・・・・つまり、 実在の俳優。経緯は不明だが、アメリカ合衆国副大統領として、自分勝手な大統領を影で支えている。
- ちなみに、キースは1作目、2作目においてセインツの元リーダーであり創設者のジュリアス(Julius Little)を演じており、本作ではそれに絡んだネタも存在している。なお、キースとジュリアスはあくまで違う人物である。念のため。
- ■ベンジャミン・キング(Benjamin "Motherfucking" King)
- 1作目に登場した、ギャング団「バイスキングス」の元リーダー。
- 部下に裏切られバイスキングスを離反、セインツによって助けられた後は海外へ飛び、自伝を書くなど隠居生活を送っていた。しかし主人公に 「大統領になりたいんだが政治のことは全く分からないから助けてくれ」と泣きつかれ 要請され、アメリカ合衆国大統領首席補佐官に就任する。
- ちなみに彼の自伝はベストセラーとなったらしく、セインツに再び呼び出される前の彼は講演会を開くなどもしていた模様。本作では作家としての性なのか、地球の危機にもかかわらず次回作のネタ探しを主人公に協力させるなど、見かけによらずどこか抜けている面も。
- ■アシャ・オデカー(Asha Odekar)
- 本作より初登場のイギリス人女性。
- イギリス秘密情報部(MI6)の敏腕エージェントであり、米国においてCIAとの連絡調整官として働いている。オープニングミッションでの台詞からお堅いイメージを持つ人も多いかもしれないが、ストーリーを進めると実はそうでもないことが分かる。
- ちなみに、オープニングでのキンジーの「オレグがKGB時代の彼女を知ってる」という台詞から元KGBなのか?と思う人がいるかもしれないが、原語は「Oleg knows her from the KGB days」であり、「オレグはKGB時代から彼女を知っている」という意味にも捉えられることから、日本語字幕の誤訳ではないかと思われる。
- ■マット・ミラー(Matt Miller)
- 前作より登場のイギリス人スーパーハカー。童貞。
- 前作においてハッカーギャング「デッカーズ」のリーダーだった彼はセインツに敗北した後母国イギリスへ逃亡。ハッキング技術に目を付けたMI6にスカウトされ、本作のオープニングでアシャのサポート役として登場。その後、アシャと共にホワイトハウスを訪れていたところをアブダクションに遭う。
- 前作では「電脳世界のネ申」を自称する クソガキネット弁慶 痛い子だったが、5年の歳月は彼を十分に大人にした・・・・・・とは言えないようである。とはいえ5年も経ったので前作の 厨二病 生意気な性格は一応なりを潜めてはいるものの、相も変わらずTVドラマ「ナイトブレイド」の熱狂的ファンであり、実戦訓練の名目で「ナイトブレイド」の二次創作を作ったり、他人の二次創作物をチェックしていたりなど、ますます大きいお友達じみている。
- ■CID
- 本作より初登場の機械生命体。読み方は「シド」。
- かつては何らかのエイリアンだったようだが、その肉体ははるか昔に消滅しており、精神だけがプログラム化されてシミュレーション内に閉じ込められていた模様。シミュレーション内にてエイリアンが用いる浮遊する球体型の機械「C.I.D(Control and Interface Device)」の体を与えられ、後に同じボディが現実世界の宇宙船内でも発見される。シミュレーション、現実の両方で主人公をサポートする。
- ■若いショーンディ(Fun Shaundi)
- 2作目の姿をしたショーンディ。
- ショーンディの悪夢を具体化したシミュレーション内で登場。その後は主人公のシミュレーション内にも登場するようになる。当然といえば当然だが、シミュレーション内の人物であるため、宇宙船内では端末を通じて会話することになる。
- 2作目のショーンディらしく、明るく健康的、かつ楽天的な性格。ただし、声優は2作目と同じ人ではない。
- ■ジョニー・ギャット(Johnny Gat)
- 1作目より登場している、セインツ最古参メンバー。頭より先に拳もしくは引き金を引く人差し指が動く肉体派。
- 前作のオープニングで主人公とショーンディを救うため単身敵に立ち向かい、死亡したと思われていた。しかし「GAT IS BACK」トレーラーにて実は生きていたこと、本作において再登場することが大々的に発表され、ストーリー終盤において大統領の手で救出され、地球を救うメンバーに加わる。
- (以下ネタバレにつき反転→)前作の飛行機内に突如現れたジニャックによって他のメンバーより先にアブダクションされていたという衝撃の事実が本人の語るところによって明らかとなる。ギャットは前作の時点で「地球最強の戦士」として、ゼン帝国に目をつけられていたのだ!シミュレーションを抜け出したギャットは裸一貫にも関わらず襲い来るエイリアンを次から次へと血祭りに上げ、たった一人で敵の母船を混乱に陥れる。・・・・・・なんという超展開。
- ちなみに前作にも登場したギャット顔のマスクは本作でも健在。マスクを被ったギャットのコスプレ男も相変わらずスティールポートを闊歩している。また、「PLANET ZIN」の駐車場には、ギャット顔の車「ギャットモービル」が配置されていることもある。「セインツの痕跡をなくす」と言っている割には詰めが甘すぎないか、ジニャック。・・・・・・気に入ったのか?
ゼン帝国 ~それは外宇宙からやってきた~
突如として地球侵略に訪れた、宇宙の中でも最高レベルの技術力を誇る宇宙人集団。
宇宙人のテンプレとして名高いグレイ顔に、筋肉ムキムキのガチムチボディをくっつけたような風貌をしている。
- ■ジニャック(Zinyak)
- ゼン帝国の皇帝。本作のラスボス。
- 自らの審美眼にかなう「最高の存在」をコレクションする趣味を持つ。自らに対し反抗的な存在に対しては、本作のように「シミュレーション」と呼ぶ仮想空間に閉じ込め、彼/彼女のトラウマを具体化し、精神を破壊して楽しむというサディスト。
- 見かけによらず流暢でイケメンボイスな英語を巧みに操る。地球の古典文学に造詣が深く、自らラジオ局「Klassic102.4」のDJをしたり、ラジオ内でシェイクスピアの戯曲やジェーン・オースティンの小説を朗読したり、ミッション中の会話で『マクベス』の台詞を引用し、大統領に「くだらねえ」と言われている。ちなみに一番のお気に入りは奇しくも大統領と同じくジェーン・オースティンの小説作品である。
- ■ウォーデン(Warden)
- シミュレーション内で大統領に立ちふさがる敵。
- ゼン帝国への反逆罪で有罪となったが、ジニャックの手によって大統領を更に苦しめるためにシミュレーションに送り込まれる。
- その風貌はジニャックやゼンの一般的な兵士より獣じみており、前作に登場したブルートのエイリアン版を想像してもらえるとイメージしやすい。しかしその攻撃方法は素手による攻撃は勿論、レーザーライフルを撃ってきたり、スーパーパワーを使ったりなど多彩。防御面でもスーパーパワーを使わないと解除できないシールドを用いるなど、慣れないうちは苦戦するやっかいな敵。ただし、パターンを覚えれば比較的簡単に倒すことができる。
その他の登場人物
- ■オレグ・キルロフ(Oleg Kirrlov)
- 前作より登場の、並外れた怪力と並外れた知能を併せ持つ身長2m超の巨漢。
- ホワイトハウスでは熱狂的なファンから大統領を守るボディーガード的な役割をしている模様。
- ■ジョッシュ・バーク(Josh Birk)
- 前作から登場の、やたらとセインツに因縁のある俳優。
- 無能、ヘタレ、ナルシストの三重苦を背負う男だが、主演映画「セインツ・オブ・1600」で数々の映画賞にノミネートされるなど、俳優としての活躍は相変わらずの様子。中でも「ナイトブレイド」は放送から数年経った現在でも未だに人気を博しているらしく、自身の代表作としているようだ。
- (以下、ジョッシュとオレグに関してネタバレのため反転→)ゼン帝国のホワイトハウス襲撃から逃げ延び、キャンプ・デービッドに避難したオレグとジョッシュ。しかしその後はエイリアンへの反撃計画を練るわけでもなく、呑気にバーで酒盛りをしつつ会話。前作との間にオレグは何と「ナイトブレイド」にハマったらしく、その関係でジョッシュと親しくなったらしい。キンジーからのSOSコールをも無視したオレグとジョッシュは、直後ジニャックによって地球もろとも爆破されてしまった。
- ちなみに、前作ではオレグがキンジーに気がある発言をしているが、本作のオーディオログにてキンジーもオレグに好意を抱いていたことが発覚。二人はお互いに片思いしあっていたことが明かされている。
- ■サイラス・テンプル(Cyrus Temple)
- 前作に登場した、対ギャング組織「STAG」の司令官。
- 前作におけるスティールポートでの一件の責任を問われ、全権を剥奪された彼は発狂し、中東へ渡ってテロ組織と結託、アメリカへの核テロリズムを計画する。サイラスの計画を阻止することが本作のオープニングミッションの目的である。
- その後、とある人物のシミュレーション内で再登場する。
- ■ジェーン・ヴァルデラマ(Jane Varderamma)
- シリーズおなじみのニュースキャスター。本作では1作目と同じくラジオの音声のみの出演である。
- ジニャックによって囚われたであろう彼女はラジオ局「K12 97.6」のDJを任されているほか、「Klassic 102.4」では『ロミオとジュリエット』のジュリエット役に抜擢され(勿論ロミオ役はジニャックである)、棒読み素晴らしい名演を惜しげもなく披露している。
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関連リンク
- Saints Row IV (Steam)
- Saints Row IV: Game of the Century Edition (Steam DLC26種)
- セインツロウ IV ウルトラ・スーパー・アルティメット・デラックス・エディション (日本語版パッケージ DLC13種)
関連項目
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