Studio Canvas(SD)シリーズとは、かつてEDIROL(Roland)より発売されていたハードウエアMIDI音源モジュールのシリーズである。上記のお絵カキコはSD-90である。全ての製品が販売完了になっている。
概要
Sound Canvas(SC)シリーズの後継モデルで、同社より発売のXVシリーズと同等のスペックの音源部を持つ。SCシリーズと比べてモデルは少なくSD-90、SD-80、SD-20の三機種のみであったが2010年になってSD-50が発売された。ニコニコ動画においてはSC-88Proと同じく上海アリス幻樂団の使用音源(SD-90を使用)としても有名である(SD-50に所謂「ZUNペット」は収録されていないので注意)。
SD-90/80の二機種にはGM/GM2,Native,GS,XGLiteの四つの音源モードが存在する。GM/GM2,GS,XGLiteモードはそれらのシステムメッセージを受け取った場合や手動で切り替えることができる。Nativeモードは音源の固有パラメータを用いたプリセット音色を使うことができる。あるモードで使用している場合は他のモードのバンクは使えなくなる(GSならGSバンクのみという感じ)。
SD-90/80以外にはSD-20やDAWバンドル製品としてSD-50が販売されていた。細かな違いはあるがSD-90よりUSBオーディオを除き自由に編集可能なユーザーバンクを追加したのがSD-80、SD-80からエフェクトがかかった音色を除いたものがSD-20と考えると分かりやすい。SD-50は8年ぶりの新製品とあって性能や音色は大きく異なる。
よく間違われるがこのStudio Canvasは”DTM音源”でありプロ用"シンセサイザー"のFantom・X/Gは後継ではない。SD系統の派生元であるXV系統の後継がFantomシリーズである(XP-80の後継でもある)。ちなみに初代FantomはGM2のみ対応で、これ以降の音源にはGM/GSのマーク表記がなくなった。
仕様
SD-20 | SD-80 | SD-90 | SD-50 | |
音色 | 660+23ドラムセット | 1,050+30ドラムセット | 1,050+30ドラムセット | 1,125+32ドラムセット |
ユーザーバンク | × | ○ | × | ○*1 |
チャンネル数 | 32 | 32 | 32 | 16 |
同時発音数 | 64 | 128 | 128 | 128 |
オーディオ機能 | × | × | ○ | ○ |
*1 ユーザバンクの設定をスタジオ・セットとして3セットまで記録可能
Hyper Canvas
SD-80/90のGM2バンクに相当するソフトウェア音源。SD-80より半年早く発売している。VSTインストゥルメントとしてDAWに組み込んで使うタイプの音源なので、単体でMIDI再生ソフトとして使うことが出来ない。GM2のみ対応。プリセット音色は256音色、9ドラムセット。ユーザー音色は512音色+128ドラムセット。同時発音128 (CPUの性能に依存)。単体での販売は終了しており、現在ではバンドルされてるSinger Song Writer 8.0VS(ABILITYシリーズもしはSinger Song Write Lite 9にも付属)を買うことによってのみ手に入れることが出来る。また、Cakewalk社の『SONAR』シリーズにバンドルされている『Cakewalk TTS-1』も、Hyper Canvasと同内容のソフトウェア音源となっている。
Super Quartet
音色がSD-80/90のNativeバンクに相当するソフトウェア音源。SD-80/90とまったく同じではないが、製作会社が同じなためとても音が似ている。内容はPiano/Guitar/Bass/Drumの音色、合計約70音色。音色は少ないがクオリティはSD-80/90より高い。単体での販売は終了しており、現在では中古市場などでしか入手できない。
関連商品
関連コミュニティ
外部リンク
SD-20 / SD-80 / SD-90(Home Studio edition) / Mobile Studio Canvas(SD-50)
関連項目
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