THE KING OF FIGHTERS 2000単語

• 概要
• 『'99』からの変更点
• 参戦キャラクター
• 主な強キャラ/強ストライカー
• アーケード版でのクーラ使用方法
• アーケード版での隠しストライカー使用方法
• 関連動画
• 関連項目
• 掲示板

THE KING OF FIGHTERS 2000とは、SNK（旧SNK）から2000年7月26日に販売された2D対戦格闘ゲームである。

概要

KOFシリーズ第7作。物語としてはネスツ編第2章にあたる。今作からSNK格ゲー人気キャラの一角であるクーラ・ダイアモンドが初登場。

開発当時、メーカーである旧SNKがすでに倒産へ秒読み段階に入っていたため、シリーズ総決算という意味合いも込めて作られている。その代表たる物が各アナザーストライカー群＋隠しストライカーであり、楓やネオ＆ジオをはじめとする歴代タイトルの主役・人気キャラや霧島翔やコスプレイヤー京子など小説やムック等でのみ登場する小ネタキャラなどバリエーション豊かな面々が顔を揃えている。

また、ストーリー・演出・BGM共に'96に迫る水準に達しており、『対戦ゲームとしてはクソだが、演出やグラフィックは他シリーズには負けない』という意見も多い。

ゲームバランスの面ではあまりにも強化されすぎたストライカーシステムを利用しての即死コンボが横行し、治安の悪いゲーセンでは灰皿投げやリアルファイトなどが頻繁に発生した。が、これは所謂一般層間での話であり、上級者レベルに達すると、ストライカーやアーマーモードなどを絡めての独特な読み合いが発生し、非常に秀逸な対戦ツールに昇華する。

昨今は理不尽なゲームバランスの格闘ゲームを指して「世紀末」と呼ぶ風潮があるが、リアル20世紀末におけるバランスの悪い格闘ゲームといえばまずKOFシリーズ、とりわけ今作の名が挙がるだろう。今作は当時でこそ異端ではあったが、AC北斗の拳・戦国BASARA Xによって『世紀末バランス』というジャンルが確立された現在、『出るのが早すぎた世紀末ゲーではないか』と再評価を促す声も少なくはない。

ちなみに、「ストライカーや各種お手軽永久を禁止にした場合のゲームバランスはかなり良好では？」
…という意見がプレイヤーの評価として出てきてしまうのも、このKOF2000の特徴の一つである。

仮にストライカーが存在しないKOF2000を遊んだらどうなるか。
K´にアイントリガーを連発されたらそれに対処できず試合終了してしまうキャラが多数出てくるかもしれない。
少なくとも雛子あたりのキャラはK´を相手に動く事ができない。助けてストライカー。
後述の強キャラの一人であるチャン・コーハンが試合中に黄色く光った見た目で鉄球を回しながら迫ってくるような状況はストライカーの協力無しでも作れる。という事はストライカー禁止だったら恐ろしい事になるかもしれない。

他にも色々とヤバそうなキャラやルールがストライカー以外にも結構あるゲームだが、当時のプレイヤーの思い出のほとんどが「KOF2000＝ストライカー」なので、「ストライカー禁止だったら良いゲームバランスだったはず」と思ってしまうのは仕方のない事であり、そう思わせてしまう事そのものが他のKOFには無い面白い特徴ともいえるので、やはりKOF2000というゲームが他のKOFと比べると色んな意味で凄いゲームだったのだという事がよく分かる。

『'99』からの変更点

アクティブストライカーシステムの導入

このゲームがリアルファイト量産機となった最大の原因。地上ニュートラル状態でしか呼び出せなかったストライカーが、今作においてはプレイヤーキャラがどんな状態でも呼び出せるようになり、加えて全てのストライカー攻撃が何でも判定（相手がダウン中などシステム的に無敵状態であってもヒットする）のため、ストライカーを絡めてのお手軽即死コンボが稼動初期から多数生み出された。

参戦キャラクター

主な強キャラ/強ストライカー

※(P)はプレイヤーキャラとして、(ST)はストライカーとして強い。

ジョー・東(ST)

登場位置が相手位置のホーミングで、呼び出しから攻撃に移るまでも早く、範囲が広い上に打ち上げ属性の多段攻撃と今作のストライカー性能で必要かつ強力な要素をすべて保持している。ガチメンバーの場合、このキャラか後述のセスが選ばれるのが主流。上級者曰く、「攻めに使うストライカー」。

セス(ST)

登場してから相手の位置をホーミングし、前進。捕捉した所で打ち上げ攻撃を放つ。のだが、実は登場時から攻撃判定を出しており、その攻撃がヒットすると確定で相手キャラを打ち上げられる。上級者曰く、「守りから切り返しに使うストライカー」。

アナザー庵(ST)

隠しコマンドを入力する事で使用できるマニアックストライカー。味方位置をサーチして飛び蹴りで登場してから、『参百拾壱式・爪櫛』を行う。中段攻撃のため、下段攻撃に重ねると実質ガード不能となる。上級者曰く、「ガード崩しに使うストライカー」。

チャン・コーハン(P)
ブルー・マリー(P)
クラーク(P)

ゲージMAXで発動できる『アーマーモード』と非常に相性のいいキャラクター群。基本的に大将として出てきて、一発逆転を狙う。プレイヤー依存ではあるが、どのキャラも逆3タテも可能なポテンシャルを秘めている。

キム・カッファン(P)

画面端打ち上げから、低空飛翔脚で永久できる。従来の作品なら当然禁止コンボに指定されるが、元より即死コンボがゴロゴロ転がっている今作ではスルーされるケースが多い。

麟(P)

存在そのものがバグ。長身による高リーチかつ発生の早い、反則級の強さを誇るしゃがみBが脅威。相手の攻撃を受けるorガードした後の1回はガード不能になるバグが存在する事が更に拍車をかけている。ゲージがあれば単体で10割を奪うことも可能で、更にノーゲージ状態で『飛賊奥義 影向』を入力すると通常技、ストライカーがガー不になる禁止クラスの世紀末的バグ技も持ち合わせている。

アーケード版でのクーラ使用方法

キャラクター選択画面が出ている時に、

カーソルをウィップにあわせてSTARTボタンを押す→ヴァネッサにあわせてSTARTボタンを押す→セスにあわせてSTARTボタンを押す→マキシマにあわせてSTARTボタンを押す→K´にあわせてSTARTボタンを押す→？（ランダムセレクト）にあわせてSTARTボタンを押してから、レバーを↑↓に入力すると、
「わかってる」（CV：かかずゆみ）
と台詞が発せられて、それと同時に画面の？（ランダムセレクト）のアイコンの下にクーラ・ダイアモンドが出現。
このときの表示アイコンは、髪の毛の色が戦闘時の水色ではなく、非戦闘時とされる栗色の髪の毛の絵柄となっている。

アーケード版での隠しストライカー使用方法

いわゆるマニアックストライカーと呼ばれるキャラクターの使用方法は、

ストライカー選択画面が出ている時に、マニアックストライカーを出現させ得る特定のアナザーストライカーにカーソルを合わせてレバーを↑←←←→→→↓と入力すると、その特定のアナザーストライカーに対応したそれぞれのマニアックストライカーが出現する。この時、元々表示されていたアナザーストライカーは消えてしまうので、通常のストライカーとマニアックストライカーのどちらかを使用する事になる。
アーケード版（アーケード仕様）以外だと通常のストライカーとアナザーストライカーとマニアックストライカーの3種類が選べる。

隠しストライカー（マニアックストライカー）の一覧

• アナザー庵（庵→マチュア&バイス）
• アンノウン（香澄→李香緋）
• クールチョイ（チョイ→キム・ジェイフン）
• 草薙柴舟（京→霧島翔）
• ゲーマント（リョウ→楓）
• スマートチャン（チャン→キム・ドンファン）
• ネオ＆ジオ（ラモン→デューク・エドワーズ）
• ルガール・バーンシュタイン（キャンディ→フォクシー）

（）内の左が通常ストライカー、右がアナザーストライカー。
クーラ・ダイアモンドのみ、本人でなく、キャンディが通常ストライカーになっている。

関連動画

関連項目

• THE KING OF FIGHTERS
• エス・エヌ・ケイ / SNK
• 格闘ゲーム
• 世紀末
• I REALLY WANT TO HURT YOU
  　ジョン・フーンの勝利セリフの1つの元ネタ。同項目で本作のBEMANIネタにも少し触れている。

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