The Grand Tourとは、2016年11月18日よりAmazonプライムから配信している自動車番組である。
概要
英国が誇る人気バラエティ自動車番組TopGearの司会を努めていたジェレミー・クラークソン、ジェームズ・メイ、リチャード・ハモンドの3人は、マイノリティ相手に歯に衣着せぬ発言やジェレミーのプロデューサーへの暴力沙汰など数々の問題行動を理由にTopGearの司会を降板させられ、最終的には3人ともBBCを去ることになった。
しかし、そんじょそこらの番組ではできないような事を平然とやってのける世界的悪ガキ人気者を各TV局が放っておくわけもなく、Netflixや民放なども獲得に向けて動き出していたという噂もあり、その去就が注目されていたが、2015年夏にAmazonが3人と契約し、アンディ・ウィルマンはじめ旧TopGearのスタッフの一部もこちらに移籍したことが判明した。
基本的にスタジオでのトークとVTRというTopGearのスタイルをほとんど受け継いでいるものの、TheStigなどは流石に持ってこれなかったようだ。
ちなみに当初まだ番組名は決まっておらず、ツイッターでは、
#TheStillVeryMuchUntitledClarksonHammondMayAmazonPrimeShowComingAutumn2016
(未だ全く名前が決まっていない、クラークソンとハモンドとメイの、Amazonプライムで2016年秋放送予定の番組)というハッシュタグもついていた。噂では、番組名募集もしていたんだとか。そして権利の関係でGearという単語が使えなかったんだとか。
ちなみに番組名が決まったのは2016年の7月、実に長い間決まっていなかったことが伺える。
Amazon Primeビデオにて11月18日から配信中だが、放送数日前からyoutubeにてカウントダウン映像も配信されていた。その映像の中では彼らに関する数字も明かされており、
- ドラッグレース:59回(全てジェームズの負け)
- オフロード車:92台
- 壊したクルマ:27台
- 水没させたクルマ:3台
- 消費したコーヒー:14951杯
- 腕の骨折:1回
- メイの最高速度:30mph(≒50km/h)
- メイの精神崩壊:27回
- ハモンドが被った火災:4件
- 走行距離:約23億7305万km(ジェレミー談)
など、お前ら一体何をしたと言いたくなるものもあり、相変わらずヤンチャしている様子が伺える。
というか1シーズンで早速30台近くも壊したのか
ちなみに、Amazonプライム会員でなければ視聴することができないので要注意。
新出演者
マイク・スキナー(The American,吹替:高松直輝)
アマゾンからの強い要望で、アメリカ人から選ばれたテストドライバー。V8搭載のアメ車以外はメルセデスだろうがフェラーリだろうが共産主義認定する根っからのアメリカ人。だが、イギリスに来るのに疲れてしまったらしく、シーズン1で降板に。
新テストコース
TopGearテストトラック同様、マシンのレビュー用としてかなりスピードの出るコースが用意された。
ちなみにJalopnik(自動車情報サイト)の調査により、このコースはロートンという英国空軍基地の跡地であることが判明している。
余談だが、ロートンの科学館にはローリング・ストーンズが機材搬入に使用した飛行機や007の劇中で敵が使った潜水艦などありとあらゆるものが保管されているらしい。予約制で一般公開もしているそうだ。
そしてこのコース、非常に危険なコースとも言われている。その理由が、上から見た形がエボラウイルスそっくりだからとのこと。そのおかげで番組中では「エボラ・ドローム」(字幕では「エボラ・コース」)と呼ばれている。
他にも、このコースにはランオフエリアはなく、コースアウトしようものなら森に突っ込むか、野生動物とぶつかるか、変電所に突撃するかという非常にデンジャラスなものになっている。
余談だが、コース付近で不発弾が見つかったらしく、その影響で当初と若干レイアウトが変わったんだとか。
なお、TopGearパワーラップランキング同様、色々なマシンでタイムを計測しているが、そちらについては「TheGrandTourラップボード」を参照。
コーナー
- セレブリティ・ブレインクラッシュ:イギリス空軍の判断力や洞察力、マルチタスク能力の測定マシンをベースにした特製マシンをセレブたちに体験してもらうコーナー。第1回から行われているコーナーではあるが、どういうわけか招かれたセレブ全員が何かしらのトラブルに巻き込まれ、体験前に命を落としているため、未だマシンが使われたことはない。結局シーズン1でお蔵入りに。
- セレブリティ・フェイスオフ:ブレインクラッシュの代わりにシーズン2から登場。同じジャンルで活躍する有名人2人が同じコースで、ジャガー・Fタイプをつかってタイムアタック勝負するコーナー。コースはエボラ・コースではなく、ターマックとグラベルの混ざった特別コース。
- カンバセーション・ストリート:つい最近発表された自動車やコンセプトカーについてのレビューや、ちょっとしたニュースなど、各方面に物申すコーナー。要はいつものブラックジョーク。最初は3人が普通に話しているシルエットだけのタイトルコールだったが、回を追うたびにリチャードの指が異様に伸びている、謎の女性が踊っている、リチャードが酒瓶でジェレミーを殴るなど、タイトルコールがよくわからない方向へ進化している。
ゲーム
驚くべきことに、この番組のゲームが制作され、現在販売されている。開発はAmazon game Studio対応機器はPS4またはXbox One。毎週コンテンツが配信される形式で、エピソード公開に合わせて様々なマシンやネタが追加されるという。
番組映像からレースに移行するが、番組中のロードトリップやチャレンジ、さらにはエボラ・コースなど様々なロケーションでレースする。
DL版のみでお値段$14.99だが、残念ながら現在日本から購入は不可能。購入には北米等、海外籍のアカウントが必要。
関連動画
関連商品
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関連リンク
関連項目
- Amazon
- 悪ガキ達が帰ってきます
- ジェレミー・クラークソン(吹替:小形満)
- ジェームズ・メイ(吹替:東和良)
- リチャード・ハモンド(吹替:佐藤晴男)
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