URBANOとは、KDDIが発売している携帯電話のシリーズ名である。「URBANO」とは、イタリア語で「都会」を意味する。
コンセプト
URBANOシリーズが誕生したきっかけは、通常の携帯電話と、シニア層向けの簡易型携帯電話(らくらくホン的なヤツ)の中間的ポジションが必要と判断されたためである。
すなわち、程良く高性能で、お年寄りでも使いやすい携帯である。
URBANO(無印)
URBANOシリーズ初号機。CDMA1X WINガラケー。2008年9月発売。型番はW63SH。開発製造はシャープ。W52SHをベースに改良を加えている。
URBANO BARONE
シリーズ2号機。CDMA1X WINガラケー。製造型番はSOY03。BARONE(バローネ)とは、イタリア語で「男爵」を意味する語である。2010年2月発売。開発製造は旧:ソニーエリクソン(現:ソニーモバイル)担当。SOY02(BRAVIA Phone U1)をベースにしているが、ベース機と異なり防水機能は失われている。
URBANO MOND
シリーズ3号機。CDMA1X WINガラケー。製造型番はSOY04。MOND(モンド)とは、イタリア語で「世界」を意味する語である。2010年10月発売。製造は引き続きソニーエリクソン。シリーズ初の防水対応機。
URBANO AFFARE
シリーズ4号機。CDMA1X WINガラケー。製造型番はSOY05。AFFARE(アファーレ)とは、イタリア語で「用事」を意味する語である。2011年10月発売。S007がベースで、製造はソニーエリクソン。ガラケーとしては珍しく、周波数1GHzという高速CPUを搭載しており動作が俊敏。
URBANO PROGRESSO
シリーズ5号機。WiMAX搭載Androidスマホ。製造型番はKYY04。PROGRESSO(プログレッソ)とは、イタリア語で「先進的」を意味する語である。2012年5月発売。開発製造は京セラ担当。ISW11K(DIGNO)がベース。メインディスプレイは4.0インチ。
スマートソニックレシーバーを搭載しており、画面自体が振動板となることで、骨伝導を利用し騒音の大きい場所でも電話の声をハッキリと聴き取ることが可能。
URBANO L01
シリーズ6号機。au4GLTE搭載Androidスマホ。2013年6月発売。製造型番はKYY21。開発製造は京セラ担当。KYL21(DIGNO S)がベース。本機よりメインディスプレイが4.7インチへと拡大。
auで発売される機種で初めておくだけ充電(Qi)に対応。
URBANO L02
シリーズ7号機。au4GLTE搭載Androidスマホ。2014年2月発売。製造型番はKYY22。開発製造は京セラ担当。L01のマイナーチェンジモデル。
URBANO L03
シリーズ8号機。au4GLTE搭載Androidスマホ。2014年6月発売。製造型番はKYY23。開発製造は京セラ。
デザインはL02をベースとしているが、新型の強化ガラスを採用したことにより耐衝撃性能が向上している。シリーズ初のクアッドコア搭載モデル。メインディスプレイの大きさはL02の4.7インチから5.0インチへと拡大。
本機より、バッテリーの取り外しができない仕様となった。
URBANO V01
シリーズ9号機。au4GLTE搭載Androidスマホ。2014年12月発売。製造型番はKYV31。開発製造は京セラ。L03のマイナーチェンジモデルで、新たにVoLTEに対応した。デザインはより角ばったものとなっている。
また、L03では設定されていたQi(おくだけ充電)対応モデルが設定されなくなった。
URBANO V02
シリーズ10号機。au4GLTE搭載Androidスマホ。2015年7月発売。製造型番はKYV34。開発製造は京セラ。
前作までのURBANOスマホはAndoroid 4系を搭載していたが、本機で初めてAndroid 5.0を搭載する。デザインはL03のようなやや丸みを帯びたデザインに戻っている。
CPUのクロック周波数はV01の2.3GHzから1.4GHzへと低下しており、バッテリー容量値も減少している。そのため、V01の廉価版という声もある。
URBANO V03
シリーズ11号機。au4GLTE搭載Androidスマホ。2016年12月発売。製造型番はKYV38。開発製造は京セラ。
本機ではシリーズで初めて、初期からAndroid 6.0が搭載されている。Android 7.0へのアップデートについては未定。デザインはV02よりV01に近いが角はやや丸い印象。
電話専用の物理ボタンや、ガラケーのテンキー感覚で入力できるソフトキーなどを搭載し、ガラケーから移行したユーザーや、スマホ初心者に向けた設計思想となっている。CPUは1.4GHzのクアッドコアと1.1GHzのクアッドコアを搭載し、1.4GHz単独だったV02よりも若干のスペックアップが図られている。バッテリー容量もV02より増加した。
URBANO V04
シリーズ12号機。2018年2月8日発売。開発製造は引き続き京セラである。初期よりAndroid 9を搭載している。
画面がV03の5.0インチから5.7インチに大型化し、画面下の物理キーはなくなっている。CPUは2.2GHzクアッドコア+1.8GHzクアッドコアになり、V03よりさらに処理能力が向上した。バッテリー容量も増加。
関連動画
関連項目
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